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ネタバレレビュー

2014/10/16
Written by madoka

※セリフやイベント等のネタバレが含まれますので、読まれる際はご注意下さい。


ストーリー

主人公・小森ユイはごく普通の高校生。ただ小さい頃から少し周りで変わったことが起きるだけ。

高校二年生になったとき、父の転勤のため神無町という街の学校に転校することになる。

転校先は「嶺帝学院高校」という、芸能人やセレブの為の夜間学校。その一見華やかに見える裏で、不吉な噂が絶えず囁かれている学校だった。

いわくつきの噂の中には「ヴァンパイアに襲われた生徒がいる」というものも …… 。

そして、居候先である父の親戚の逆巻家は、街でも噂の最悪な六人兄弟が住む『オバケ屋敷』と呼ばれる場所で ――― 。

突然、性格最悪なイケメン六人兄弟と同居することになった主人公。しかし彼らはただの人間ではなく …… 。

――― 何かに引き寄せられるような小さな期待を感じながら、不安と恐怖の新しい生活が始まろうとしていた。


全体感想


ゲームの詳細

オープニングでキャラクターを選択し、そこから個別ルートになります。

各キャラクターは3つのシナリオに分かれていて、1つのシナリオは10個のショートストーリーで出来ています。

各ショートストーリーには1つずつ選択肢があって、1つ目から6つ目は吸愛度という好感度を上げる選択肢を選び、7つ目から10個目はS度かM度が上がる選択肢を選び、このS度とM度の数値によりエンディングが決まります。


ショートストーリーというのは、クリア後に追加されるオマケシナリオのようなものを1キャラにつき30個読むと思えば分かり易いでしょうか。

なのでブツ切れだし、各話が必ずしも関連付けされているとも限りません。

攻略自体は簡単だし、私の場合は1人クリアするのに選択肢等を入力しながらでも3時間程でした。


感想

以前から小西さんが出ているので気になっていたゲームなのですが、サイトの常連の方々が口を揃えて「madokaさんはプレイしない方がいい」と忠告して下さっていたので、購入までには至っていませんでした。

ですがAMNESIA同様「プレゼント企画」のアンケートでオススメというご意見が多かったので、何事も食わず嫌いはよくないだろうと思い、とりあえず1作品目だけはプレイしてみることにしました。


結果は私には全く合わず、プレイするのが苦痛でした。

『アンジェリークSpecial』の頃から乙女ゲーをプレイしてきましたが、これを記載している今日現在、今までにプレイしてきた乙女ゲーの中で一番苦痛で一番合わなかった作品です。

ジャンルが『ドS吸血恋愛ADV』なだけあって、色々なシチュエーションやドSキャラ設定を楽しむゲームだと思うので、声優さんのセクシーボイスをダミヘで堪能したい方向けだと感じました。


別に私がドS設定を嫌っている訳ではなく、というか「サイト概要」の好きキャラの所には激強変態ドSキャラを記載している位なのでむしろ好きな方なのだと自分では思っていたのですが、このゲームは私が思っているドSとはちょっと違っていて、自分の快楽や欲望の為なら何だってOKな流れが本当に嫌でたまりませんでした。

この言葉は本当は使いたくなかったのですが、あるキャラが主人公のことを「頭の弱い子」と言っていたのも分かるし、あまりに主人公の危機回避能力が無さ過ぎて呆れます。

あ、ドM設定だからなのかもしれないけど …… う〜ん。


あまりに薄い内容なので、乙女ゲーで癒されたい方、甘々が好きな方、シナリオ重視の方、ヤンデレが苦手な方には全くオススメ出来ません。

逆に18禁をプレイされる方、もしくはエロ度高めでもOKな方はいいかもしれません。

正直個別の感想を書くのも微妙なので、今回はオススメのセリフ無しで短めにサクッと書きたいと思います。


逆巻アヤト(CV:緑川光)


キャラクター

逆巻家三つ子のひとりであり、六人兄弟の中で自分が一番偉くて強いと思っている。

常に上から目線の俺様ドS。悪戯好きないじめっ子。

スポーツは得意だが勉強は嫌いで、授業中はほとんど寝ているためにいつも赤点スレスレ。


感想

3番目に攻略したのがアヤトくんでした。

アヤトくんは王道の俺様ドSで、主人公のことを「チチナシ」と呼び、Darkのプロローグからもう血を吸います。

傷を舐めて消毒したり、主人公をダーツの的にしたり、わざと短いスカートを履かせて外を歩かせたりし、かと思えば意外と独占欲が強く可愛い面もありました。

主人公も言っていましたがアヤトくんは意外と甘えっ子なので、同じ三つ子なのに先に攻略した2人よりは遥かに甘いような気がしました。

ってあくまでこのゲームでですよ!


嫉妬して吸血とか、校内放送中に吸血とか、アヤト編は所構わず吸血しまくっていた感じです。

攻略キャラが全員ヴァンパイアなんだから当たり前なんですけどね。


たぶん緑川さんファンでこういうのが大丈夫な方は、色々なシーンでドキドキするのではないのかなと思いました。

エロ度は高めですがそこまでドSではなかったので、他のキャラより辛くはなかったのが個人的には良かったです。


逆巻カナト(CV:梶裕貴)


キャラクター

逆巻家三つ子のひとりで、一番小さい。かなり病んでるツンヤンドS。

人形のクマさんは大切なパートナー。なんでも人のせいにしては、すぐに泣き出し暴れる。

が、甘いものが大好きでどんなに泣いていてもお菓子をもらうとすぐに泣き止む。


感想

まず最初に攻略したのがカナトくんでした。

カナトくんは独占欲が強く、ヒステリーでキレやすいタイプで、主人公を平気で傷つけ、キレると泣き叫び、自分以外の兄弟と接触するだけでお仕置きします。

序盤から熱湯をかけたりフォークで刺したり、最後の方は他の人や兄弟を躊躇なく殺したり殺させたりします。

主人公はカナトくんの為なら何でもするし、カナトくんさえいれば他は何もいらないと思うようになるので、そういうのが健気だと思えたり、カナトくんは可愛いからヤンデレでもOKという方は大丈夫なんだろうなと思います。


梶さんが可愛い感じとセクシーな感じとキレた感じを演じ分けていらっしゃるので、その点はホント凄いなと思ったのですが、一瞬可愛いなと思ってもその後に豹変するのがやっぱり駄目でした。

主人公のことが大切なのは分かるんですけどね。

1周目にこれは正直キツかったです。


逆巻ライト(CV:平川大輔)


キャラクター

逆巻家三つ子のひとりで、ほかの二人と同じ高二だが、変態行動により現在停学処分中。

粘着質系ドSで言葉攻めが得意。興奮すると早口になる癖がある。

相手の嫌がる顔を見るのが何よりも大好きで、嫌がられれば嫌がられるほどエスカレートしていく変態。


感想

2番目に攻略したのがライトくんでした。

ライトくんは肉体的に痛めつけることはなく、粘着質な言葉攻めタイプで、序盤から裸エプロンを強要させたり官能小説を音読させたり、分かり易いドSだと思います。

正直いくら平川さんCVであっても、スタートから主人公のことを「ビッチちゃん」と呼ぶ時点でちょっとダメかもと思っていたら、今度は倫理上問題ありなあの展開。

無理!

いくら二次元とは言え、ここに書くのも憚られるレベルです。

さらに事前に色々な方から聞いていた平川さんの破壊力!

ホント、凄いですね!!


あとは主人公も言っていましたが、実はライトくんは変態のドMなのでは?と思う場面が多々あり、あくまで私の場合はドSよりドMのライトくんの方がしっくり来たような気がしました。

ライト編はかなり倒錯した世界なので、カナトくん同様、好き嫌いがハッキリ分かれるタイプだと思います。


逆巻シュウ(CV:鳥海浩輔)


キャラクター

逆巻家長男で、いつもダルそうな無気力ドS。

頭はいいのだが勉強や学校に対してもやる気がなく一年留年中のため、一歳下のレイジと同じ高三。

外界の音が鬱陶しいのか、大抵ヘッドホンで唯一の趣味である音楽を聴いている。


感想

5人目はシュウさんです。

アンケートの中で「シュウさんがオススメ」というご意見を頂いたので、鳥海さんだし最後前まで取って置きました。

こういうタイプのゲームの場合、鳥海さんの破壊力が凄まじいということを他のゲームで分かっていましたし。


シュウさんは無気力極まりなくて、すぐに面倒くさがるし、どこでも寝るし、自堕落な生活をしています。

一日中音楽を聴いているので、邪魔されると怒るし、行動する時はセクハラばかりです。

レイジさんも言っていましたが、たぶんシュウさん好きな方は母性本能をくすぐられるんだと思います。

もちろん艶々の色気半端ない鳥海ボイスで甘い囁きの連続です!


ただシュウ編はエンディングが微妙だったのと、レイジさんがかませ犬役だったのでそこが残念でした。

シュウ編は他のキャラよりドSなシーンがありませんでしたし、ほとんどの方がドキドキ出来る内容だと思います。


逆巻レイジ(CV:小西克幸)


キャラクター

逆巻家次男。常に執事のような丁寧な振舞いと口調だが、言っている内容は相当辛辣な慇懃無礼系ドS。

規律を重んじ、周りにも強要するが、その規律内容は自分ルールでかなりおかしいものが多い。

趣味で集めている食器の手入れが日課。


感想

攻略制限のあるキャラの中で一番最初の4人目に満を持して攻略したのがレイジさんです。

色々な方に止められていたのにも関わらず小西さんだからという理由で気になっていたのですが、スタート直後から下僕呼ばわりするし、こぼれた紅茶を舐めさせるし鞭で叩く等、慇懃無礼系ドSでした。


ですがEcstasyに入ったらストーリー上今までとは逆にレイジさんが攻められる側で、主人公のために一生懸命耐えている感じが意外と可愛らしく感じました。

でもやはりドSなゲームなので、Heaven Scenarioでは主人公が「レイジさんの傍にいられるだけで幸せ」な流れになり、元通り叩かれたりお仕置きされたりしてますけど。


レイジさんはお仕置き中なのに戻って来ちゃうような分かり易い優しさがあったので、そこまで辛い内容ではありませんでした。

って小西さんだから私の中で甘い評価なのかも。

そう言えば、私は小西さんのダミヘが初めてだったので、あの破壊力にはちょっとビックリしてしまいました。


逆巻スバル(CV:近藤隆)


キャラクター

逆巻家の末っ子。破壊的衝動のカタマリで、何かあるとすぐに手が出る暴愛系ドS。

黙って我が道を行く一匹狼タイプの不良で、ほかの兄弟が自分にかまうのが鬱陶しいお年頃。

ひとりでいることが好きで、大抵自分の部屋(棺おけ)に引き蘢っている。


感想

ラストはスバルくんです。

常連の方が「madokaさんでもスバルくんなら大丈夫そう」と教えて下さったので、最後にすることにしました。


スバルくんはプロローグでガラスを割ったり壁を壊したり主人公をエサ扱いしたりしたので、苦手なDV系だったら嫌だなぁと思っていたのですが、独占欲丸出しのツンレデでした!

しかも捨てられた子犬のような寂しそうな表情を時々するので、そこがとても可愛かった!

これなら私でも全然大丈夫なレベルでしたし、 Heaven Scenario 02の「 …… やだ」というセリフは末っ子らしく、私が好きな感じの近藤さんの声だったのでドキッとしてしまいました。

って他のキャラがあまりにあれなので、麻痺しているような気が …… 。


スバルくんは嫌な事があったり自分の思い通りにならないと物を壊すタイプなのですが、主人公だけは傷つけないよう大切にしているので、私のように他のキャラがダメだった方でも少しは大丈夫だと思います。


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