ネタバレレビュー
Written by madoka
※セリフやイベント等のネタバレが含まれますので、読まれる際は注意して下さい。
ストーリー
むかしむかし、あるところに、世にも美しく残酷で、官能的な物語がありました。
昔話とは、穏やかで微笑ましいものだけではありません。
私が紹介する物語は、どれも一度は聞いたことがある話 …… 。
けれど …… あなたはきっと、この甘く、官能的な物語に魅了されていくことになるでしょう。
さあ、いらっしゃい。私が耳元で読み聴かせてあげましょう …… 。
案内人 CV:井上和彦
全体感想
ゲームの詳細
正直、このゲームは乙女ゲーではないと思います。
元々『官能昔話』というCDだそうで、私はCD未購入の状態でプレイしましたが、それをそのままゲームにしたんだろうなという印象です。
最初はノーマルルートをクリアし、その後、選択肢により昔話のエンディングを変えられるようになっています。
声優さんの演技が素晴らしいので、物語を聴くという意味では相当評価が高い作品と言えると思います!
女性の声も声優さんが交代で演じていらっしゃるので、その点も何気に面白かったです。
で、このゲームの一番のポイントは「3Dダミーヘッドマイク」が一部使用されている事だと思います。
私の場合、10年位前に『最遊記』のCDでダミーヘッドマイクの威力を知っていたためビックリしませんでしたが、全く知らない方は衝撃を受けるのではないでしょうか。
最初にも書いた通り、このゲームはヘッドホンかイヤホン必須で、一部のセリフが3Dダミーヘッドマイクで録音されている為、音がよりサラウンドな感じになっています。
例えば、乙女ゲーではおなじみのリップ音が右の耳にキスなら右から、左なら左から、後ろからの囁きなら後ろから …… と、その機能を活用すべく妙に色んな音が出て来るんです。
他にも指を舐める音とか衣擦れの音など、『官能』と脳が感じる『感脳』をかけてタイトルにしているんだろうと思います。
何度も言いますが乙女ゲーではないと思うので、個人的には評価を低くしましたが、乙女ゲーに何を求めるかで評価が分かれる作品だなと感じました。
基本はどれも有名な昔話なので、このゲームに関しては短めに書くことにします。
一寸法師(CV:鈴木達央)
内容
主人公は一寸法師が都で仕えることになる姫となって話は進みます。
次第に一寸法師と姫の仲もいい感じになり、最後は打ち出の小槌を手に入れて …… 。
感想
これ、言い方でしょ!!!あえて大人向けにしてません?
あ、すいません。独りごちました。
あまりに鈴木達央さんの声がセクシーなので、ドキドキし過ぎて息が苦しくなるところでした(笑)
ノーマルルート後に解放されるルートでオススメなのは「アクション」です!!!
基本的にどのルートでも一寸法師が姫を守っているのですが、一番いい感じなのがこのエンディングだと思うので。
どのルートも噂通り、鈴木達央さん …… 凄過ぎです。
部屋で転げ回っちゃう程の破壊力ですよ(笑)
鈴木達央さんファンの方は絶対にプレイして欲しいゲームです!!!
人魚姫(CV:櫻井孝宏)
内容
主人公は人魚姫役となって話は進みます。
人魚姫はとある国の王子に恋をし、住む世界が違っても王子を諦めきれず、自らの声を代償に人間になります。
感想
やっぱり櫻井さんの王子キャラって素敵ですね!とっても癒されます。
クリア後のオマケも癒し系で素敵でした!!!
ノーマルルート後に解放されるルートでオススメなのは「ハッピーエンド」ではなく「心中」です!!!
ルートタイトルで分かる通り、もちろん死んでしまうんですが、人魚姫は個人的にハッピーじゃダメなんです。
ギャグもダメだし、障害を乗り越えて的なのもダメだし …… 選ぶなら「心中」か「ホラー」です。
基本的にどのルートでも王子は姫にベタ惚れなので、櫻井さんファンの方にはオススメです。
番町皿屋敷(CV:下野紘)
内容
主人公は旗本・青山播磨の屋敷で働いている腰元のお菊となって物語が進みます。
播磨から熱心に口説かれて、次第に二人は恋に溺れていきます。
しかし、播磨の伯母から縁談の知らせが …… 。
感想
『番町皿屋敷』というとお菊さんで有名な怪談ですよね。
正直ノーマルルートは怖かった。
例の「いちまい …… たりなぁぁぁいいい …… 」です。
サラウンドで聴く怪談は、怖いのが苦手な個人的にはダメでした。
ノーマルルート後に解放されるルートでオススメなのは「ホラーコメディ」です!
怪談をあんなに面白く出来るなんて(笑)
これなら怖くないし、凄いお皿たちでビックリです。
クリア後のオマケの下野さん …… じゃなくて播磨ですけど、甘くて素敵でした!
ヘンゼルとグレーテル(CV:鳥海浩輔)
内容
この物語では主人公がグレーテルとなり、話が進みます。
ヘンゼルとグレーテルは貧しい木こりの家に住む、仲の良い兄弟です。
ある日、二人は両親に森で捨てられてしまいます。そして有名なお菓子の家を見つけて …… 。
感想
原作ではどうだったか忘れましたが、このゲームでは血の繋がらない兄弟設定なのでご安心を。
そしてヘンゼルとグレーテル編をプレイして思った事。
それは、私はショタコンじゃなかったということです!
だって、いくら鳥海さんでも子供はねぇ。すごく残念で仕方がありません。
でもヘンゼル大人Ver.は激しく好みで、ずっと大人Ver.だったら良かったのにと悔やまれます。
ノーマルルート後に解放されるルートでオススメなのは「幽霊ハーレム」です。
鳥海さん、櫻井さん、平川さん、和彦さんという素晴らしいハーレムですよ!
ルートは関係ありませんが、魔女を演じてる鈴木達央さんの声が凄いので、そこも注目して下さい!!!
レダと白鳥(CV:近藤隆)
内容
主人公は王妃レダとなり物語は進みます。
大神ゼウスはたぐいまれな美貌の持ち主でしたが、美しい女性と見れば求めずにはいられない男でした。
ある日湖のほとりで白鳥と戯れる、一人の女性に目を奪われます。
その女性はスパルタの王妃レダ。
レダに恋をしたゼウスは、レダの大好きな白鳥に姿を変え、レダの元へと行きます。
感想
『レダと白鳥』はプラネタリウムで少し知っていた程度だったのですが、ギリシャ神話ってホントに浮気とか争いばっかりしていますね。
そして星座になるお決まりのパターンです。
ノーマルルート後に解放されるルートでオススメと思ったのですが、個人的にはノーマルルートが一番好きかも。
右から森久保さん、左から近藤さんの声ってどんだけドキドキな展開なんだ!!!!
たぶんこのシーンをプレイしている時の自分の顔を見たら、呆れる程ヤバいと思います!
クリア後のオマケも結構面白かったので、そちらもオススメです。
細川忠興(CV:平川大輔)
内容
主人公は細川ガラシャ(珠姫)となります。
忠興は信長の勧めにより、明智家との婚姻関係を結び、光秀の三女・珠姫を正室として迎えます。
次第に深く愛し合うようになった二人ですが、珠姫の父・明智光秀が本能寺の変で謀反を起こしたところから少しずつ夫婦の間がおかしくなっていきます。
感想
来た来た!!!平川ボイス!
もうヤンデレだろうが全く問題ないほど忠興さま素敵です。
日頃ヤンデレが苦手な私なのに、こういうヤンデレ具合なら全然大丈夫です!!!
ノーマルルート後に解放されるルートでオススメなのは「ヘタレ」です。
ルートタイトルでお分かりかと思いますが、かなりのギャグで、石田三成のセリフでヤラました。
ルートは関係ありませんが【忠興と一緒にお風呂に入る】という選択肢を選んだ後も面白くてオススメですよ!
青ひげ(CV:森久保祥太郎)
内容
ある金持ちの男は、青い髭を生やしたその風貌から『青ひげ』と呼ばれ、恐れられていました。
青ひげはこれまで6度も結婚しながら、その妻たちはことごとく行方不明になっていました。
主人公は7人目の奥さんとなって物語が進みます。
感想
『青ひげ』ってタイトルを聞いても正直「??」ってなっていたんですが、お話を聞いたら分かりました。
小中とも図書委員だったので読んだはずなのに、何という記憶力の無さ。
ノーマルルート後に解放されるルートでオススメなのは「奥さん青ひげ化」です。
私、こういうサスペンスっていうか昼ドラっていうか、そういうの好きなのかもしれません。
森久保さんのお声が妖しくて、余計にドキドキさせられます!
オマケも妖しさ満点です!!!