ネタバレレビュー
Written by madoka
※セリフやイベント等のネタバレが含まれますので、読まれる際はご注意下さい。
ストーリー
世界は、突如現れた新たなるスポーツにより、空前のムーブメントに包まれた …… 。
そのスポーツとは ――― 鬼ごっこ!
「Onigokko Grand Athletics」=OGAと呼ばれるそれは、戦略性、競技性の高さから瞬く間に世界に広まり、トップアスリートが鎬を削る世界最高峰のスポーツにまで成長したのだった。
OGAの強豪校である輝白学園に転入する事になった主人公の白雲美咲は、OGA部キャプテンである鬼城大地の誘いにより、OGA部初の女子マネージャーとして入部を許可される。
折しも時期は全国大会を目前に控えた夏。OGA部の面々は更なる強敵との戦いに向けて準備を進めていた。
そんな彼らの前に突如現れたのは都雲陽刀、夜刀を名乗る謎の双子。
彼らは日本最高峰のプレイヤーである神童寺祐の使いとして、全国大会に向けての特別強化合宿を提案。
都雲兄弟に敗北を喫した歩たちはこの合宿へ参加を決意する。
そして、合宿当日。そこで見たのは地区大会で輝白メンバーと闘った、ライバルたちの姿だった!
そして、神童寺は宣言する。「この合宿中に私と都雲兄弟のチームを倒せるチームを作ってみよ」と。
様々な思いが交錯する中、波乱の合宿は幕を開けるのであった …… 。
全体感想
ゲームの詳細
大事な事なので最初に書きますが、もしこのゲームをプレイするなら、原作もしくはドラマCD等で前知識を入れた方がいいと思います。
そうじゃないといきなりOGAの試合になったり、他校のキャラクターが出て来たりして、私のように置いてけぼり状態になり、原作を読んでおけば良かったと後悔することになると思います。
ストーリーはどのキャラも一緒で、序章でOGA部に入部し、第1幕で都雲兄弟が登場。
第2幕以降は合宿編になります。
合宿中は狙ったキャラの所に行き、その後は毎回OGAの試合。
試合後は好感度が高いキャラとのイベントが少し。
最終日に神童寺 & 都雲兄弟と試合をし、試合後は合宿中に仲良くなったキャラとのエンディングという流れです。
テニプリの『R & D』と『ドキサバ』を足して2で割った感じと言えば分かりやすいでしょうか?
システムについて
たぶんこのゲームの売りは「H×2」会話とOGAの試合だと思うのですが、原作を知らない私からしたら微妙です。
「H×2」会話はギャルゲーでおなじみの『ときメモ3』と同じ3D表示で、キャラが頷いたり動いたりします。
しかし乙女ゲーは普通の2D表示でOKと思っている私としては、無くてもよかったのかなという印象です。
OGAの試合についてですが、自分で操作する訳ではなく、あくまで指示を出すだけなので、こちらも微妙です。
基本3人で試合をするのですが、好感度が高いキャラはOGA LVも高くなるので、残り2人を自分で選ぶ事になります。
正直1周目は誰を選んでいいのか全く分からず、いくら必殺技説明があるとは言え、大変でした。
感想
気になる点はいくつかあったのですが、声優さんでゲームを決める私としては、鳥海さん、前野さん、柿原さん、細谷さん、石田さんのキャラクターが攻略出来ないというのが残念でした。
一応細谷さんの都雲兄弟エンドはオマケ程度でありますが、恋愛という感じではないですし。
原作を知っていれば好きなキャラを攻略出来るのでとても楽しい内容なのかもしれませんが、知識ゼロの状態だった私は、最初の何人かをクリア後、キャラクターの個性やOGAのコツなどが分かって来るので、そこまでが …… 。
青春系の乙女ゲーが好き、もしくは乙女ゲー初心者の方ならかなり面白い作品だと思います。
※この作品はキャラ毎のイベント数が少ない為、感想は短めに書いています。
桜ヶ樹歩(CV:鈴村健一)
キャラクター
輝白学園:OGA部1年(新人) 存在感が人一倍薄い事を気にしている気弱な少年。
OGAも素人同然だったが、次第に隠れた才能を発揮していく。
内容
歩 & 乱 VS 内川 & 伊勢谷の1年生で練習試合をしていると、都雲兄弟が現れます。
主人公と夜刀が鍛錬場から2人で出たのを見た歩は、試合を放り出してしまいます。
陽刀に「その行動はハンターとして失格」と言われた歩を励まそうとする主人公ですが、歩は主人公の事が好きだから夜刀に嫉妬したのを分かっているのか問い質します。
感想
歩編は全キャラの中で一番甘い内容でした!
最初から主人公に対して好意的だからですかね。
見た目は気弱な可愛い感じのキャラクターなので主人公の方がリードするのかと思いきや、意外と男らしかったです。
内容は気弱な少年が少しずつ強くなっていく王道で、鈴村さんの可愛い感じの声で一生懸命守ろうとします。
歩くんと乱くんは同い年でもかなりタイプが違うので、どちらかではドキドキ出来ると思います。
歩編は乱くんと連動している内容が多いので、乱くんの前後に攻略した方がいいかもしれません。
- オススメのセリフ
な …… 何するつもり!?
○○ちゃんに、憑りつくつもりなの!?
ど、どこの誰だか知らないけど、○○ちゃんは絶対渡さない!
ぼ …… 僕が守るんだから!
天道乱(CV:森久保祥太郎)
キャラクター
輝白学園:OGA部1年(ルーキー) 中学時代から注目されている期待のルーキー。
OGAの実力は本物だが、プライドが高く負けず嫌いな一面も。
内容
乱と夜刀がフリーハントを戦っていると、夜刀が反則紛いの行動をします。
頭に血が上った乱を止めようと主人公は2人の間に割り込みますが、その行動により主人公は夜刀に興味を持たれます。
その後、夜刀は主人公に対し執拗に接触してくるので、練習の邪魔になると思った主人公は夜刀と2人で練習場を離れますが、そのことで乱と喧嘩になってしまいます。
感想
「手、繋ぐか」って!キャー〜〜〜〜!
すみません。興奮し過ぎました(笑)
森久保さんの生意気ルーキーって、相変わらず格好良くて素敵でした。
たぶん私のストライクゾーンなのかも。
照れたら可愛いし、先輩達と違ってちゃんと主人公も意見を言えるし、同い年って本当にいいですね!
内容は予想通りで、細谷さんの夜刀がヤンデレでちょっと怖かったのですが、最後は可愛くなったから大丈夫でした。
森久保さんの王道である俺様ルーキーが好きな方にはオススメな、外れないキャラクターです。
乱編は都雲兄弟ENDもあるので、同じく都雲兄弟ENDがある珠舞木先輩の前後に攻略するのがいいと思います。
- オススメのセリフ
目の前でこいつが傷つくのを見るくらいなら …… 俺が傷ついた方がいい。
大切な奴すら守れないような …… そんな男にだけは、俺はなりたくねぇ。
鏡銀自(CV:森新吾)
キャラクター
輝白学園:OGA部2年(参謀) 口数の少ないクールな少年。
情報収集と情報処理が得意で右に出る者はいない。
通称「人間コンピューター」
内容
火鉈と銀自は都雲兄弟に惨敗し、銀自はデータ分析が全く通用しなかったので、この合宿でしてきたことが全て無駄だったと落ち込んでしまいます。
その後追い詰められた銀自は、自分だけで解決しようとし決して弱音を吐きません。
そんな銀自の力になれない主人公は寂しくなってしまいます。
感想
最初からこういうキャラは私好みだと思っていたのですが、予想通り不器用で真面目で照れ屋で可愛かった!
銀自くんは「人間コンピューター」なんて呼ばれていますが、意外と抜けている所があったり、分析は出来ても実行に移せなかったりと堅物なだけじゃない面も見れて、変人キャラ好きの私としてはかなり好感度は高かったです。
口数が少なくても頻繁に照れた顔を見せるので、不器用キャラが好きな人にオススメです。
銀自編は火鉈くんと連動しているので、火鉈くんの前後に攻略するのがいいかもしれません。
- オススメのセリフ
先ほど泣いたからか。目 …… 赤くなってる。
…… うむ。
だが、驚くというよりは …… 胸が締め付けられるような感覚。
白雲の泣き顔は見たくない。
御剣火鉈(CV:鎌苅健太)
キャラクター
輝白学園:OGA部2年(ムードメーカー) 常に甘いものを持ち歩いている2年生。
妹がたくさんいるせいか、後輩の面倒見が良い。
同学年の銀自とコンビを組む事が多い。
内容
合宿中に火鉈の妹が怪我をしたとメールが来て、火鉈は精神的に不安定になってしまいます。
心配した主人公は、火鉈には無断で神童寺に特例で帰らせてあげて欲しいと頼みます。
その事を知った火鉈に勝手な事をするなと怒られた主人公は、火鉈への気持ちに気付きます。
感想
火鉈くんは妹がいるからか最初から友好的で、主人公をとても可愛がっています。
背の小さい事を気にしていたり、意外に照れ屋だったり、先輩キャラでも可愛い面が多かったです。
ケンカの後は、怒ってはいるけど、主人公への注意の仕方が『お兄ちゃん』で何気に良かったですし!
火鉈くんは照れっぷりがとっても可愛かったので、可愛い先輩キャラがお好きな方にはオススメです。
OGAパートでは火鉈くんの必殺技は使い易いと思うので、慣れていない序盤に攻略するといいかもしれません。
- オススメのセリフ
あ …… まぁ、確かに脅かせなかったけど …… 。
は?何言ってんだよ、○○!
あるわけねーし。
肝試し以外の事なんて全然あるわけねーし!!
珠舞木房之介(CV:鈴木達央)
キャラクター
輝白学園:OGA部3年(副部長) 飄々としてマイペースな3年生。
その美貌には定評があり、女性ファンも多い。
通称「キラキラタマ様」。
実家は能の宗家。
内容
鬼城部長は珠舞木先輩を主人公の教育係に任命します。
その後、主人公は陽刀と接触していくうちに何故か陽刀に好きだと言われます。
そのことを珠舞木先輩に相談すると、「告白は動揺させるための作戦なのかもしれない」と意見が食い違ってしまい、珠舞木先輩から今後は別々に練習しようと提案されます。
感想
鈴木達央さんってどうしてこうセクシーな囁きなんでしょうか!?
タマ様は普段ふざけた感じなんですが、ラストの方は囁き満載で、心を開いた後は毒舌だし、鈴木達央さんファンの方はキャーキャーする事間違い無しです!
H×2 会話の時のタマ様があまりに美し過ぎて女性じゃないのか?と思う程だし、照れた顔も超レアで最高です!
ただタマ様編は陽刀くん絡みの内容なので、細谷さんファンの方は微妙かもしれません。
私は声優さんというよりキャラクターとしてタマ様より陽刀くんの方が好みだったので、終盤は陽刀が当て馬扱いで正直微妙でした。
タマ様は都雲兄弟ENDもあるので、同じく都雲兄弟ENDがある乱くんの前後に攻略するのがいいと思います。
- オススメのセリフ
こんなボクのことを『好き』って言ってくれる人はいくらでもいるけど …… 。
『嫌い』なんて言ってくれるのは、この世で○○ちゃんしかいない。
…… ○○ちゃんだけなんだ。
鬼城大地(CV:森川智之)
キャラクター
輝白学園:OGA部3年(部長) クールな頭脳と熱い魂を併せ持つ輝白学園部長。
匂いで人の心の奥を覗くクセがある。
「鬼の大地」の異名を持つ実力者。
内容
2年程前に気になる女子ハンターがいた鬼城部長。
偶然その女子が主人公だと分かり、2人は以前より親しくなります。
その後、主人公は大事にしているお守りを落としてしまい、部長と2人で探していると珠舞木先輩が現れ、わざと部長の前で「お守り、大事な男性から貰ったんでしょ?」と言い、それを聞いた部長は急に冷たい態度になってしまいます。
感想
森川さん良い声過ぎでしょ!!
だけど …… この『匂いを嗅ぐ』のが何とも変態チックで微妙でした。
鬼城部長編は常に『匂い』が重要で、恋愛面においてかなり疎く、部長自信が『恋の匂い』だと分かるとオススメのセリフにでも分かる通り、一気に甘くなります。
状況を理解している珠舞木先輩がかなり重要な役割でした!
すごく素敵な部長だと思うのですが、本当にあの『匂いを嗅ぐ』のが私は受け入れられず、それが残念でした。
部長は都雲兄弟ENDもありますがネタバレ率もかなり高いので、志銅くんの前(ラスト前)がいいと思います。
- オススメのセリフ
残念だが、お呼びじゃないのはお前の方だぜ、都雲陽刀。
そいつがお前になびく事は100%ありえねぇ。
根拠は一つ。
白雲はこの俺に惚れているからだ!
鏡志銅(CV:和田泰右)
キャラクター
輝白学園:放送部1年(実況 OGA-DJ)
OGAの試合を解説する「 OGA-DJ 」の少年。明るくて好奇心が強い。
銀自の弟で歩の親友でもある。
内容
銀自からもらったノートを元に、都雲兄弟の練習場所を2人で探していると、偶然鵺の像を見つけます。
その後も2体の鵺の像を見つけ、さらに肝試しで迷い込んだ神社の中で4体目の鵺の像と謎の碑文を見つけます。
2人は碑文の謎を解き明かそうと、銀自の協力も得てある場所へ向かいます。
感想
志銅くんは優しく主人公の事を一生懸命守ってくれて、意外に頼りになるお婿さんにしたいタイプでした。
最初はOGA部じゃないしサブキャラ扱いだと思っていましたが、思った以上に色々ネタバレがあったりして、DJだからかもしれませんが、OGAより主人公や都雲兄弟の謎に重点が置いてあるストーリーでした。
このゲームは好感度によってキャラクターのOGAのステータスが変わるのですが、志銅くんはOGAを戦えないので他のキャラ攻略時より試合の難易度が高くなるので注意して下さい。
伊勢谷くんの必殺技を使うと楽ですよ。
志銅編はネタバレもあるので、一番最後に攻略するのをオススメします。
- オススメのセリフ
俺が、こんなに緊張してるのは …… 白雲と一緒だからだよ。
白雲とこうして手を繋いで、一緒に歩いているから …… ドキドキしてるんだよ。
俺の言っている意味 …… 分かる?