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ネタバレレビュー

2017/○○/○○
Written by madoka

※セリフやイベント等のネタバレが含まれますので、読まれる際は注意して下さい。

ストーリー

貴族の国・ルクソーヌの属国。

第二王子付きのメイド長という役職で、護衛も兼ね、高い戦闘能力を誇る主人公。

元奴隷、暗殺者としての訓練も受けたという過去がある。


刹那的な生き方と、ささやかな願望。

職務に臨むときの万能さと、私生活での不器用さの同居。

利害や人間関係の絡み合う権力争いの中、主を王位につかせるため様々な策を講じ様々な人間を利用していくこととなる。


戦闘や工作においては有能でも、恋愛や友情の育み方はうまくいかない。

ちぐはぐな力と心を持つ、彼女の迎える結末とは ―――。


全体感想


ゲームの詳細

大陸シリーズのうちの1作品。

もともとはPC、PS2、PSPと展開していた作品で、私は過去にPS2版を序盤で投げ出していましたが、今回『新装版』としてターン制からノベルゲーにリメイクされ、久し振りに手に取ってみました。


内容は、第二王子付きのメイド長である主人公が、主を王位に就かせるために貴族や民衆から支持を集める話です。


まずは攻略対象ですが、主人公の主である第二王子、政敵である第一王子と侍従長、貴族2人、悪魔の合計6人です。


次にゲームの詳細です。

OPの選択肢により各キャラクターに分かれ、各キャラクターには BEST END、GOOD ENDがあり、他に共通の BAD END が何種類かありますが、エンディングの種類自体は多くはありません。

スチルは今回新装版になったことで一新され、凄く綺麗でしたし、システム面はクイックセーブや選択肢ジャンプなど、いつも通りサクサク進めることが出来ました!


ただ、システム面で気になったのは、『魔法使いとご主人様』同様、セーブ画面でロードする際のカーソルの位置です。

他のゲームでは一番最後にセーブしたところにカーソルがある場合が多いですが、このゲームの場合は、必ず一番上にあるセーブデータにカーソルが合っているので、複数セーブデータを作り攻略していると毎回移動させるのが地味に面倒でした。


ここからはこのゲームの気になった点について書きたいと思います。

まず一番最初に言いたいのが、攻略が物凄く大変だったということです。

最初にも書いた通り、私はPS2版をプレイしたことがあるのですが、当時はターン制の面倒臭さで序盤に投げ出してしまい、今回プレイする際も支持率が必要だったという位しか記憶になく、いくらノベルゲーになったとはいえ、シーン回想を回収するのに本気で手間取ってしまいました。

詳しくは各キャラクターのところに記載しているので省略しますが、適当に選択肢を選んでもシーン回想は埋まらないので、計画的に進めていく必要があるゲームです。


次に、糖度ですが、正直他のQuinRose作品より低めだと思って下さい。

主人公がメイド長といっても護衛職を兼ねているので流血シーンが多く、そして敵対関係にあるキャラや、主側に取り込みたい貴族など、主人公は主のために奮闘するのが大きな要因かもしれません。

なので、乙女ゲーに甘さを求める方、面倒な攻略が苦手な方、流血シーンが嫌いな方、さらには相手の靴を舐めたり、逆に相手を踏みつける等の行動に嫌悪感を抱く方はプレイしない方がいいと思います。


ですが、今回も初期のQuinRose作品特有のしつこさが健在で、単独でもプレイ可能ですが、マイセンやオランヌ、カーティスやチェイカ等、他の大陸シリーズ作品のキャラクターが出て来るので、なるべくなら『魔法使いとご主人様』→『アラビアンズ・ロスト』→『クリムゾン・エンパイア』の順でプレイすると、より楽しめると思います。

個人的には内容云々より、大好きなカーティスが少しでも出て来たことだけで大満足です!

 


エドワルド=ウィンフリー(CV:鈴村健一)


キャラクター

主人公が忠誠を誓っているご主人様。第二王子。

外見からして「いかにも」な王子様だが、性格は最悪で全てのものを見下している。

社交上での愛想はよく、外面も内面も非常に王子様らしい王子様。

臣下には寛容だが、敵対する者には容赦がない。

主人公のことを部下以上に思い、家族よりも愛している。 …… と、本人は言っている。


内容

子供の頃から王になるための教育を受けてきたエドワルドは、外面も内面も非常に王子様らしく『パーフェクト・プリンス』と呼ばれていますが、メイド長である主人公の前では愚痴や嫌味を漏らし、自室では床で寝転がりながら本を読むような王子らしからぬ一面を持っています。

そして主人公はエドワルドから命令されればキスにも応じていても、エドワルドは主人公が傷ついても手を貸さないと王子としての立場を崩さず、主人公も「愛情なんていりません。ただ、使い捨ててくださればいいんです」と伝え、エドワルドも「愛しているから …… 、最後まで使い切ってあげる」と、歪んでいてもあくまで2人は主従関係です。

しかし最近は主従としては行き過ぎた触れ合いもするようになっており、物理的な意味ではなく、精神的な距離が縮んでしまっているような気がした主人公は、主従としての信頼関係ではない、別の方向へ近付いてしまっていると気付き …… 。


感想

PS2版を攻略した時にも思いましたが、私はエドワルド様より断然ジャスティン様派だということが分かりました。

そしてネタバレを考慮するなら、先にジャスティンをクリアしてからエドワルドを攻略した方がいいと思います。


エドワルド編の内容は、王子であるエドワルドとメイド長である主人公の関係について。


子供の頃から王になるための教育を受けてきたエドワルドは、外面も内面も非常に王子様らしく、貴族や民衆からの支持も厚いので『パーフェクト・プリンス』と呼ばれていますが、どんな非情なことをしても何も感じないようになってしまった。

そして疑い深く、誰も信用できないエドワルドが、唯一信じることが出来る存在が主人公で、主人公の前では愚痴や嫌味を漏らすことが出来る。

一方主人公も、子供の頃に親に捨てられ、カーティスの元で暗殺者として育ったこともあり、エドワルドを守ることで、自分は必要な存在だと自分が生きていることに意味を見出せるという話でした。


で、エドワルドについてですが、エドワルドは王子らしく振る舞うことの辛さや、兄であるジャスティンのことを思っての行動など、どちらかというと可哀想なキャラクターという印象を受けました。

そして主人公のことを恋人として好きになっているのか、あくまで主従としてなのか、もともとキスをしたりする間柄なので、その辺りの感情の変化が少し分かり辛かったような?

私の理解が乏しいだけかもしれませんが、他のキャラクター攻略時との違いがあまり無いような気がしました。


ですが、エドワルドが自室の絨毯に寝転んで主人公に踏まれたがったり、主人公の部下である男性にヤキモチを妬いたり、皆の前では『パーフェクト・プリンス』だけど、主人公の前では …… というところがとても可愛かったです!

さらに主人公の鍛錬を何度も見学し、主人公が強いことを確認するという行動も、主人公を大切に思っているのが分かり易かったですし。

そんな可愛いご主人様だからこそ、その主従と恋愛との境目が明確だったら、もっとドキドキ出来たのにと思ってしまいました。


余談ですが、鈴村さんはTYBでも『パーフェクト・プリンス』役だったので、鈴村さん=『パーフェクト・プリンス』担当なのかも!!!


  • オススメのセリフ

愛しているけれど、助けない。

君が血まみれになって倒れていたって、僕は手も差し出さないだろう。手が汚れるだけだからね。

僕は、汚れるわけにはいかないんだ。だから、愛する君が傷ついても、見ているだけで手を貸さない。

…… 僕の愛情は間違っているかな?

 


ジャスティン=ロベラッティ(CV:平川大輔)


キャラクター

第一王子。エドワルドの腹違いの兄。

母親の身分が劣るため、王位継承権はエドワルドより低い。

実の兄弟でありながら、反目している。

何度かエドワルドの暗殺を試みているが、ことごとく主人公に阻まれている。

邪魔者である主人公をどうにかしたい。


内容

ある日、ジャスティンが変装もせず一人で街を歩いているのを目撃した主人公は、敵対する相手とはいえ、一人では危ないと嫌がられつつも護衛として一緒に過ごし、その後もジャスティンがお忍びで外出しようとしているのを発見する度に、行動を共にするようになります。

その後、主人公に親しみを覚えたジャスティンは「好きだ」と告白しますが、主人公は敵対している弟のメイド長という立場なので曖昧に答えます。

告白から数日後、主人公は口説いているつもりのジャスティンに押し倒されますが、「身分の高い者が使用人を手篭めにしようとしているように見える」と指摘すると、ジャスティンは「されたことがあるのか」と物凄い殺気を放ちます。

その様子を見た主人公は、酷い扱いを受けるほど弱いと思われたことと、王子付きのメイド長にも関わらず気圧されてしまったことを屈辱に感じ、興奮し涙を流してしまい …… 。


感想

ジャスティン様は前髪を上げた姿の方が断然素敵です! そして主人公も言っていましたが、ちょろいです。

平川さんの声で、不器用で真っ直ぐな優しい王子って最強じゃないですか!!!!


まず最初に内容の感想ではなく、攻略についての感想を書かせて下さい!

一番最初にジャスティンを攻略したのですが、PS2版を序盤で投げ出してしまった私は、支持率が関係していることくらいしか覚えていなかったので、ターン制ではなくなったとはいえイベント回収に手間取り、ジャスティンのシーン回想を埋めるのに16時間も掛かってしまいました。

16時間ですよ!!!ジャスティンだけで16時間!!!!!

正直、埋めるのは無理かなと諦めモードになってしまったので、もし初めて攻略する方は、サブキャラのイベント等が発生するように、選択肢を間違えずプレイして欲しいです。


ここからは内容の感想になりますが、ジャスティン編の内容は、ジャスティンが腹違いの弟であるエドワルドを殺そうとする理由についてです。


子供の頃は仲の良かったジャスティンとエドワルドですが、ジャスティンの母が病気の際にエドワルドが城の医者を向かわせなかった過去があり、ジャスティンはエドワルドに裏切られたと感じ、それ以来、実の弟を暗殺しようとするなど修復不可能な間柄になっていたという話です。

要はエドワルドを殺して昔の弟を取り戻したかったという、かなりこじらせている理由でした。


実はジャスティンは、こっそりと子供たちに援助をするような優しい人なのですが、それを前面に出すと偽善になってしまうと隠している実直な面があるんです。

とっつき難そうな外見がなければ不器用ながらも人気が出たかもしれませんが、ジャスティンにはエドワルドという王子らしい王子がいるので悪役らしく見えてしまうし、内面を分かってもらえば民衆受けするけど、社交性があまりないので、損な役割をしてしまうキャラクターでした。


でも敵対する弟のメイド長である主人公と行動を共にするうちに、だんだんと絆され、主人公のことを好きになってしまうんです。

真面目なジャスティンは女性が喜ぶデートコースだと聞いたから無理して苦手なところを案内したり、少しずつ照れたり笑顔を見せるようになるので、そこが真面目で不器用でとても魅力的でした!

ですが主人公も言っていましたが、終盤はいつのまにポジティブというか幸せな脳みそになってしまったのが個人的には残念でした。

もうちょっと照れたり拗ねたりしていた時の方が、気難しそうなジャスティンとのギャップで素敵だったんですが …… 。


もしかしたらエドワルドが好きな方は敵対関係なのでダメかもしれませんが、個人的には最初に攻略して良かったと思えるキャラクターです!!!


  • オススメのセリフ

諦めてはいないが …… 。どうせ、ついて来るだろう。

…… 諦めていない。呆れているだけだ、おまえがあまりにしつこいから。

…… 。おまえが …… 。

…… おまえがいつもついてくるから、いなければいないで落ち着かないんだ。

 


マーシャル=エイド(CV:成田剣)


キャラクター

第一王子付きの侍従長。主人公とは悪友。

立場は対照で、ジャスティンに忠誠を誓っている。

公的な場面では主人公ともいがみあっているが、憎んでいるわけではない。

あくまで仕事の立場上、反目しているだけ。

プライベートでは、和やかに斬り合ったりするほど仲がいい。


内容

マーシャルと主人公は、敵対する侍従長とメイド長という立場ではありますが、似たような境遇で同じ仕事内容、そして上を目指した者同士ということもあり、新人の頃から同じ酒場で隣り合って飲む間柄で、互いが互いを理解し、それゆえに気を許してしまうことも多くなっていました。

ある日、酒場で飲んでいたマーシャルと主人公の前にロナウスが現れ、ロナウスは主人公に色っぽく語りかけたかと思うと、「おまえは、エドワルド王子を愛しているんだろう?」と聞くので、主人公はもちろん「私はエドワルド様を愛しているわ」と答えます。

すると無言でいたマーシャルがグラスを落としかけ、それを見たロナウスは満足そうに笑い、「頑張れよ」と主人公の頬にキスをし去って行きます。

それから数日後、城下町に買い出しに向かった主人公は、偶然マーシャルと出会い、一緒に買い物などをし、城下町の入り口で別れることに。

主人公が荷物を持ってもらったお礼を言うと、マーシャルは「礼は言葉ではなく、別のものでください」と、いきなり強い力で主人公を引き寄せキスをし、混乱している主人公を余所にマーシャルは城へ戻って行ってしまい …… 。


感想

何て甘酸っぱい二人なんでしょうか ―――!

「会いたかったですよ」とか!!!!! 成田剣さんの声でこのセリフは最高です!


内容は、結論から言うとマーシャルが昔から主人公のことを好きだったという話です。


マーシャルがジャスティン、主人公がエドワルドという上司に就く前は、お互い気の置けない関係で、現在は敵対する侍従長とメイド長ですが、部下には決して言えない弱音も吐いてしまいそうになるほど、互いが互いを理解しているんです。

なので、マーシャル編は敵対する二人の関係が親密だと知られるとあらぬ噂が立って困るので、どのような結末になるのか、そしてどのように友人関係からお互いを意識するようになるのか、そのあたりが中心の内容になっていました。


マーシャルは昔から主人公のことが好きだったということもあり、今は敵対関係だけど、部下とは出来ない鍛錬を一緒にしたり、一緒にお酒を飲んだり、主人公もマーシャルとの関係を大切にしているので、なんだかんだで仲が良いんです。

そんな二人が若かりし頃に言ったセリフが出てくる場面があるのですが、あれは昔から知っているという設定が活かされていて、赤面もののこっぱずかしさなのに、逆にそこが良くて!!!!!

他にも「あのときも …… からかったんですか?」なんて悲しそうな目で見るシーンは、マーシャルが可愛くて仕方がありませんでした!!!


ジャスティン様が花嫁の父的ポジションで笑えますし、マーシャルのネガティブさも可愛いし、いつか殺し合わなければならないかもしれないけど、お互い惹かれてしまう …… ロミジュリというほどではありませんが、友人関係から恋人同士になる甘酸っぱいやり取りを十分に堪能出来るいいストーリーでした。


そして余談ですが、私はマーシャルを2番目に攻略したのですが、ジャスティン様に続き、マーシャルも攻略に12時間位掛かってしまいました。

このゲームはサブイベントも多いので、発生条件を探りつつプレイするのが本当に大変です。


  • オススメのセリフ

互いのことが理解しかねるなんてこともない。それどころか、あなたほど私を理解している人もいないでしょう。

なのに、上手くいかない。おかしなものだ。諦められない。

…… いいえ。あなたが私を嫌っても、私があなたを諦められるとは思えない。あなたの言う通り、何を言われても無駄でしょう。

 


ブライアン=カペラ(CV:鈴木達央)


キャラクター

侯爵の息子。将来は位を継ぎ、国の重鎮になることが確定している。

へらへらしていて軽いが、何を考えているか読めない男。

自ら志願してエドワルド付きのメイドとなった妹・リリーにも理解がある。

また、妹の影響で、主人公のファンだと公言してはばからない。


内容

ブライアンは侯爵家の跡取り息子で見栄えも良く、非常にもてると評判ですが、妹のリリーがメイドとして主人公の部下になった後は、情けない兄の姿を主人公の前でも見せていて、でもそれはあくまで主人公をメイドとして認識しているためでした。

その後、リリーのことを心配したブライアンが自分の秘密を主人公に暴露したことがきっかけで、主人公個人を認識するようになり、それからは主人公のもとを頻繁に訪れていました。

そんなある日、ブライアンはいつも通り護衛も付けずに主人公と会話していると、そこにブライアンの部下であるロイヤーが現れ、飲み仲間でもある主人公と主であるブライアンが人気のない廊下で話していることに冷たい視線を向けます。

そしてブライアンが去った後、ロイヤーは主人公のことを殴り、「何かしたら殺すから」と本気で言い、そして「あの人、本当はしつこい。飽きないと思うよ。女関係じゃないけど、欲しいものにはすごい …… 。どうすごいかは言わないでおくが」と忠告されてしまいます。


感想

ブライアンは正直あまり好みではなかったのですが、ブライアン編ではロイヤーの立ち位置が良かったです!!!!


内容は、ブライアンが長年妹に対して思ってきたことと、侯爵の跡取りと第二王子付きのメイド長との立ち位置について。


侯爵家に生まれたブライアンとリリーですが、リリーは何でもすぐに応用まで出来る天才なので、リリーを後継ぎにするという話が出ていましたが、リリーは自分から跡継ぎになれない場所に行った。

なので、ブライアンはリリーの方が爵位を継ぐに相応しいと今でも卑屈になっている。

一方リリーも、ブライアンの方が根が真面目で人間的に器が大きいし、本当はブライアンが学者を目指していたことを知っていた。

だからブライアンたちの父親は、ブライアンの才能を認めたからこそリリーに後継ぎの話を持ち掛けたけど、結局自分は煩わしいことを全てブライアンに押し付けてメイドになってしまったので、自分が後継ぎになっていれば、ブライアンは優秀な学者になっていただろうと思っています。


そしてもう一つの話は、ブライアンがまだエドワルドかジャスティンのどちらにつくか決めかねているので、主人公との関係が良好になればエドワルドを支持してくれるかもしれない。

周りは籠絡するために主人公が近付いたと思っているけど、主人公は純粋にブライアンのことを好きになってしまった。

こちらの内容は最初に書いたロイヤーが凄く重要でした。


私はブライアンを3番目に攻略したのですが、先にクリアしたジャスティンとマーシャルが思いの外良い内容だったので、それと比べるとブライアン編は無難というか当たり障りがないというか、そんな印象を受けてしまいました。

もちろんCVが達央さんなので色気はたっぷりありますし、ブライアンが純粋に主人公に惹かれていったことも分かりやすかったのですが …… 。

何だろう?盛り上がりに欠けるというか、もうちょっとロイヤーが反対するなり、何かしら障害があったらより面白かったのかもしれません。


ですが、ブライアンは意外と一途に主人公に接するタイプなので、モテキャラが一途になるという王道パターンが好きな方にオススメです。


  • オススメのセリフ

じゃあ仕事をしてくれ。割のいい仕事をやろう。

私から離れず、護衛してくれないか?今、人払いをしてしまっている。一人にされると不安だ。

私を護ることは …… 、エドワルド様のためにもなる。

いいじゃないか。醜くて汚い君に、最低の私。罪悪感を抱くこともない。私を利用するといい。

 


ランビュール=ダヌンツィオ(CV:谷山紀章)


キャラクター

士爵。偉そうな名前だが、貴族の中では身分が低め。

前国王を暗殺者の刃から救った功績で、爵位を貰った元平民。

貴族のくせに、社交よりも部屋に閉じこもって変な薬をぐつぐつ煮ているほうが好き。

異臭騒ぎ・爆発事件を日常的に起こしている。 主人公にはよく叱られるが親しい。


内容

ランビュールは階級こそ低いものの、前国王の命を救った功労者で、城の部屋にこもって研究に明け暮れては度々異臭騒ぎを起こしています。

主人公はランビュールがただの薬師というのには何か引っ掛かりを覚えましたが、それでも昔から精神的に不安定になると避難所としてランビュールの部屋を訪ね、二人の会話は相手のことを気遣わず、それがたまらなく気楽に感じていました。

ある日、ランビュールがシンフォニア高位魔法学校の出身で、医師や薬師の資格があることを知った主人公は、ランビュールに対して基本情報は知っていても、それ以上のことを調べようとしていなかった、貧乏貴族にしか見えないけど違っていたことに気付きます。

そして暫くランビュールとの交流が途絶えていましたが、最近再び付き合いを持つようになって、以前とは何かが変り、ランビュールは「あなたが元気なときにもこうして会いたいんです。落ち込んでいるときに僕のところへ来てくれるのも嬉しいですけど、それ以外のときだって来てほしいんですよ」と、もしまた主人公がが苦情以外のことで部屋に通ってくれたら、絶対に言おうと決めていたと言い …… 。


感想

紀章さんの声で「あなたを骨抜きに出来ればいいのに」のセリフで思わずニヤニヤしてしまいました。

正直ランビュールは目が開いているか分からない糸目キャラだし全然期待していなかったのですが、紀章さんの声というのがポイント高かったです!

そしてネタバレを考慮するなら、先にブライアン編をクリアしている方がいいと思います。


内容は、ランビュールの正体について。


主人公は、精神的に弱った時はいつもランビュールの部屋を避難場所にし、ランビュールがただの貧乏貴族だとは思っていないけど、あえてそのことを調べようとせず、二人の会話は相手のことを気遣わず、それがたまらなく気楽に感じていました。

一方ランビュールは前国王を救った功績で爵位を貰い、城で研究に明け暮れる日々を過ごしていますが、それが全てではなく、実はダヌンツィオという一族は毒物の専門家で、ランビュールが前国王を救った時に、ランビュールを放置すればいつか誰かがランビュールに毒を作るよう頼むかもしれないと考えた前国王は、爵位と城に住まう権利を与えることにし、承諾しなければランビュールはその場で殺されていた。

なので、前国王から現国王となっても、半ば強制的に毒を作ることを行なわされているのですが、ランビュールはあえて地味に目立たないように生きてきた自分のことを嫌がらない主人公に惹かれていったという話です。


簡単に言うとランビュールはただの貧乏貴族ではなかったという話だったのですが、最初からランビュールがそんな地味なキャラクターじゃないことは推測出来ましたし、全然驚きませんでしたが、それより個人的にはランビュールがドSなヤンデレ風だったことに驚いてしまいました。


詳しくはプレイして確認して貰いたいのですが、ランビュールは基本的にネガティブだけど、主人公のことが以前から大好きで、主人公に気晴らしをさせようと薬草取りに誘ったり、主人公が自分のことを気持ち悪く思っていないか心配したり、地味な糸目キャラだけど、優しくていいキャラとして話が進んでいくんです。

そしてそこからドSなヤンデレ風の展開なので、驚きが大きかったですし、紀章さんの声で優しく言うから余計に怖さが倍増するという。

大好きな紀章さんのキャラですし内容もそんなに悪くはなかったのですが、私はヤンデレが苦手ということもあり、凄く残念な気持ちになってしまいました。


  • オススメのセリフ

寂しいことに、普段はまったく必要とされない僕ですが …… 。

もう一度あなたが僕のところへ通うようなことになったら …… 、もしまたあなたが苦情以外のことで僕の部屋に通ってくれたら、絶対に言おうって。

元気になって、また僕の前からいなくなるより先に言おうと思っていたんです。

あなたが以前のように弱ったとき、もう一度僕の部屋を選んでくれて嬉しかったですよ。

 


ミハエル=ファウスト(CV:緑川光)


キャラクター

マイセンと契約を結んでいる、本物の悪魔。

神父のような格好をしているが、もちろん神父ではなく人ですらない。

マイセンと契約を結び、付き従っている。

出鱈目な強さを持つが、独り言が多く、異常に神経質で鬱気味。精神的に、非常に不安定。

基本的にマイセンの言うことしか聞かず、たまにマイセンの言うことも聞いていない。ネガティブ悪魔。


内容

主人公が子どもの頃に、本物の悪魔であるミハエルと「死んだらミハエルのものになる」という約束をしてから、ミハエルは主人公のことを「大嫌い」と言いつつちょくちょく主人公のもとを訪れていましたが、今回はマイセンが城に滞在しているということもあり、長期滞在をしていました。

ある日、主人公が夜中に目を覚ますとミハエルの姿があり、ミハエルから「君は、僕に対して油断してる」と言われたことで、主人公はミハエルに対して警戒していないし、エドワルド付きのメイド長になっても容易く侵入を許していることに気付きます。

そしてエドワルドのことを嫌っているミハエルは「あいつは、君を助けてくれるの?君が死にそうなとき、救ってくれる?」と主人公の喉元に手を伸ばし、主人公の首を締めます。

エドワルドは助けてくれないけど、エドワルドを助け、護るということが自分にとっての救いになると主人公が説明すると、ミハエルは「あの人間にも意味があるなら、仕方ない」と言い、今度は「君は僕のものだ。忘れちゃ駄目だよ」と主人公をベッドに組み伏せ …… 。


感想

ミハエルはキャラクターとしてかなり独特なので、好きな方と嫌いな方と分かれるのではないでしょうか?


内容は悪魔であるミハエルと、人間である主人公の関係について。


主人公が子どもの頃にミハエルと出会い、主人公の魂を気に入ったミハエルは「死んだらミハエルのものになる」という約束をさせ、その後、ミハエルはマイセンと契約し、主人公もエドワルドに仕えるようになり、ミハエルは主人公のことが気になるので度々主人公の前に現れ、主人公も昔より強くなったはずですが、ミハエルといることで弱い子どもに戻ってしまうという話です。

そして内容はエドワルドと続いているので、エドワルドの次にプレイするのがいいと思います。


ミハエルは悪魔なので、人間を不幸にすることは出来ても幸せにすることは出来ないから、主人公が死ぬ時には必ず迎えに来るという約束をした。

主人公はミハエルの前では弱い自分になってしまうけど、ずっと一緒にいて欲しいと願ってしまう。

お互い何も持ってないから、ミハエルはマイセン、主人公はエドワルドの傍にいる。

お互い惹かれ合っているけど一緒には居られないというのが、乙女ゲーで甘い内容が好きな方は微妙なのかなと感じました。


さらにミハエルは悪魔だからか、世界の中心は『マイセン』という独特な思考ですし、主人公が傷つく命令をするエドワルドのことが大嫌いなのに、エドワルドだけでなく主人公のことを「大嫌い」と言うので、その辺りも気になる方は気になるかもしれません。


ミハエル編は甘さは控えめだし恋人同士というには微妙な関係の内容なので、プレイしていてわくわくしたりドキドキしたりということはありませんでしたが、主人公がミハエルのことを「可愛い」と言っていたのも理解出来ますし、何と言ってもCVが緑川さんというのがとても魅力的でした!

そしてエドワルドが主人公を大切にしていることもエドワルド編以上に分かりましたし、マイセンや、オランヌ、ロナウスなどのサブキャラクターが絡んでくる展開も面白く、エドワルド編や他のキャラクターの補完的ルートだと思えばもっと楽しめたのかもしれません。


色々言ってしまいましたが、PS2版の『アラロス』をクリアした時からずっと謎だったミハエルを攻略出来たので、それだけで満足です!


  • オススメのセリフ

大嫌い。

どうして?嫌いなものを嫌いって言って、何が悪いの。君なんて大嫌い。

僕、君のことが憎くて仕方ないんだ。わずかな時間離れてても、憎くて憎くて仕方なくて …… 待てなくなる。

嫌いだよ。すごく憎い …… 。醜い人間のくせに …… 生意気だ。


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