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ネタバレレビュー

2015/03/13
Written by madoka

※セリフやイベント等のネタバレが含まれますので、読まれる際はご注意下さい。


ストーリー

文久三年、十二月 ――― 。父を探しに京を訪れた雪村千鶴は、このとき彼らの出会った。

人々が恐れる人斬り集団《新選組》。彼らの秘密に触れてしまったことで、千鶴の運命は変わる。


新選組の屯所に軟禁され、殺伐とした環境の中で父の安否を心配するばかりの日々。

今のところ、すぐに殺されることはなさそうだが、千鶴を監視する彼らの目は、決して優しくはなかった。


彼らは悪い人間ではない。気さくに話しかけてくれることもあれば、笑ってもくれる。

…… だが、彼らにとって千鶴は仲間ではない。もし千鶴に存在価値がなくなれば、すぐに斬られるだろう。

一寸前に向けてくれた笑顔など、何の保証にもならない ――― 。

そんな思いを抱きなら何の日々は千鶴にとってはひどく辛いものであった。

そんな日々が三ヶ月ほど続いた、元治元年の三月のある日。

千鶴と隊士たちの間に、ごくささやかな転機が訪れる。


――― それが彼女の随想の始まり。


全体感想

このゲームは2009年発売の『薄桜鬼 随想録』を移植した作品で、『薄桜鬼』のファンディスクです。

『薄桜鬼 鏡花録』の感想で『薄桜鬼遺聞 戦友絵巻』が無いと書きましたが、『薄桜鬼遺聞 戦友絵巻』など今までの移植作品に入っていた要素が全て盛り込まれていて『薄桜鬼』本編は甘さ控えめの内容な分、こちらは甘いシーンが盛りだくさんでした!


内容ですが、タイトル通り主人公と攻略キャラクターの随想がメインです。

『薄桜鬼』本編を未プレイの方でもわかるように、補足がありますが、やはり本編をクリアした方が「あのシーンの後はこうなっていたのか」と納得出来る内容になっています。


随想の内容ですが、事件想起一から三、その後は恋情想起一から八、前作で攻略出来なかった永倉、近藤、山崎、山南には日常想起があり、随想録を全て埋めると「夢のおわり」という随想が解放されます。

あくまで随想なので、各キャラクターとのエンディングというよりは、『薄桜鬼』本編やエピローグの補足だと思って頂けるといいと思います。


『随想録』自体は短いですが、オマケ要素も含めるとかなりのボリュームがありますし、『薄桜鬼』本編に比べて甘いシーンも多いので、薄桜鬼シリーズがお好きな方、『薄桜鬼 鏡花録』をプレイ済の方にオススメします。


土方歳三(CV:三木眞一郎)


キャラクター

新選組副長。鬼の副長とのあだ名を持つ。

実際には、荒くれの隊士をまとめるためにわざと鬼役を買って出ている。

内側の顔や、内心の苦労を知るものはごく少ない。


感想

今回も土方さんは不器用で損な役回りばかりですが、すっごく甘々でした!

あの土方さんからあんなセリフやこんなセリフが聞けるとは!!


土方編は副長としての立場、近藤さん、新選組の隊士たち。

そして本編のエピローグの補足もあります。

本編のレビューでも書きましたが、最終的には五稜郭まで行き、本編では語られなかった土方さんの考えや主人公とのやりとりを見ることが出来ます。


土方さんって不器用でいつも損な役回りだし、自分に厳しく、人前で弱音を吐かない人だけど、主人公の前では少しずつ本音を漏らしてくれるようになるし、意外と照れ屋で可愛い一面があるので、そういう所がとっても魅力的でした!

三木さんのあの裏返る感じの声がたまりません!

本編でもノロケのセリフはありましたが、今回は照れた土方さんをたくさん見れて大満足でした!


  • オススメのセリフ

あのなあ、○○。

俺は最初からそのつもりで言ってんだって気付け。

おまえは俺の隣にいるのが一番似合うに決まってんじゃねえか。


沖田総司(CV:森久保祥太郎)


キャラクター

新選組一番組組長。天才的な剣の使い手で、一番組の組長を務める。

普段は冗談や笑みを絶やさないが、剣を振るうときは容赦がない。


感想

相変わらず沖田さんは意地悪で、近藤さん大好きでした!

でもFDだけあって、意地悪だけじゃなくて甘い雰囲気も盛りだくさんです!


沖田編は近藤さんへの思い、労咳にかかってしまったことへの葛藤、銀の弾丸の傷、薫との決着などどちらかというとシリアスな内容が多かったですが、その中で沖田さんが主人公のことを大切に思い、行動していたかが分かるようになっています。


沖田さんは病気を患ってから、大好きな近藤さんの役に立てない苛立ちが目立つようになるので、人に当たったりいつもより余計にワガママになったりましますが、そういう心の内が本編より分かりやすく描かれていて、FDなのに切なくなってしまいました。


でも、そういうのが沖田さんらしいし、途中から主人公に甘えてくるので可愛いですよ!

とりあえず、沖田編をクリアすると「玉子ふわふわ」食べてみたくなること間違いなしです!


  • オススメのセリフ

…… ほんのわずかな未来はあげられても、その先まではわからない。

それでも僕は、君を求めるよ。

こうして触れることだって止めない。

そうすることで君の傷を増やしても。 …… 絶対に止めなれないんだ。


斎藤一(CV:鳥海浩輔)


キャラクター

新選組三番組組長。無口の一匹狼で人見知りが激しい。

左利きの居合いの達人で、剣は新選組の中でも指折りの腕前。


感想

やはり斎藤さんが一番好きです!

あの真面目さと不器用さと照れっぷりでキュンキュンしまくりです!


斎藤編は、本編と同様に自分のことよりも新選組や土方さんの意向を優先する斎藤さんの心の内についてです。

今回も自分のことを後回しにして、隊務を優先する真面目な斎藤さんだからこその内容になっています。


本編では口数も少ないし、なかなか甘いシーンになり辛かった斎藤さんですが、FDなので御陵衛士になっていた時にこっそり主人公の看病をしたり、雪うさぎを一緒に作ったり、主人公の芸者姿で動揺したりと、主人公を見る目が優しい斎藤さんを堪能することが出来ました!


斎藤さんは主人公の言動で真っ赤になるシーンが他のキャラより多いように感じたので、私と同じく口数の少ないキャラが一生懸命気持ちを伝えるというシチュエーションが好きな方なら、最初から最後まで大満足の内容だと思います!

鳥海さんの斎藤さん、最高でした。


  • オススメのセリフ

先程、おまえと俺は祝言を挙げた。

つまり、我々はもう夫婦ということだ。 …… そうだな?

…… なのに、おまえはずっとおれを【斎藤さん】と呼ぶ。

変わっていくべきもの、変わらぬ方がいいもの …… 世の中には、どちらも存在するが、 …… 考えるまでもなく、これは、変わって然るべきものだと思う。


藤堂平助(CV:吉野裕行)


キャラクター

新選組八番組組長。新選組幹部の最年少。

祭好きの江戸っ子で、人の輪や剣の修羅場に真っ先に乗り込む野次馬根性の持ち主。


感想

何だこれ!

藤堂編なのに土方さんと斎藤さんの素敵さに泣けるわ。

ごめんなさい。あまりに「恋情想起七」の二人が素敵だったもので …… 。


藤堂編は御陵衛士に入る前の平助くんの葛藤や主人公への気持ち、そして山南さん。

主人公と共に新選組を除隊する所や、前作でのエピローグの補足などでした。


平助くんは若いこともあり、他の幹部と違って主人公に対して最初からフレンドリーに接してくれるし、すぐに赤くなって照れたり、本編でもそうですが、真っ直ぐで可愛い所が魅力的でした!

「薄桜鬼」って基本的に暗い話ですが、平助くんと原田さんと永倉さんが一緒にいると面白いことが多いし、実は「わいわいやっている中で、こう考えていた」というのが分かる内容です。


吉野さんの声で主人公を一生懸命守ろうとしてくれる平助くんは、とっても格好可愛いですよ!


  • オススメのセリフ

いいよ。

オレに対してならいくらでもわがままなおまえでいてくれていい。

でも …… そうだな、他の奴らに対してはそんな面を見せないでほしいかも。

ああ、わがままなところも、一番の笑顔も、一番やさしい表情も、おまえの一番可愛いところは、全部、オレだけに見せて欲しい。


原田左之助(CV:遊佐浩二)


キャラクター

新選組十番組組長。けんかっ早く口も悪いが、人情に厚く義理堅いところがある。

刀より槍を得意にしている。


感想

キャーキャー!

「 …… 恥ずかしいだけか」って!

遊佐さんの声と原田さんの色気!

最高の組み合わせです!


原田編は永倉さんと平助くんのこと、羅刹隊について、そして本編のエピローグの補足です。

まだ本編を未プレイの方は盛大にネタバレになってしまうのですが、原田さんは新選組で唯一羅刹にならないので、原田さんの生き方についてがメインです。


主人公を一人の女性として扱ってくれるし、気が利いて優しいし、もちろん顔も良いし、遊佐さんの声!

本編でも素敵だと思っていましたが、FDをプレイして原田さん熱が上昇してしまいました!


以下のセリフは最初に書いたシーンなのですが、原田編をプレイして一番ドキドキしたので選んでみました。

遊佐さんCVのキャラクターって私が好きになる率が高いのですが、やはり今回もハズレなしです!


  • オススメのセリフ

さっきの言葉を聞いた感想だよ。

【恥ずかしかった】、 …… ただ、それだけだったのか?

答えてくれねえと、ずっとこの体勢のままってことになるが …… いいのか?

ま、正直言うと、俺はそれでも全然構わねえんだが。


風間千景(CV:津田健次郎)


キャラクター

薩摩藩に雇われ、新選組を狙う謎の剣士。主人公のことをなぜか特別視している。


感想

風間さん、今回も素直じゃないけど凄く優しい人でした!

なんだかんだ言いながら主人公と最後まで一緒にいてくれた本編の後日談もあるし、一緒に行動していた時にどんな事が起こっていたのかも分かるし、さすがFDですね!


主人公は新撰組と一緒にいるので、風間さんと敵対関係にあるのですが、それでも事ある毎に対峙したり、街で偶然出会ったりと、意外と接触していたと分かりました。

終盤は新選組の跡を追う内容の補足ですが、ずっと一緒に行動しているうちに風間さんと主人公が本当の夫婦のようになっているもの見所だと思います。


本編と同様に短い内容ではありますが、風間さんの優しさがよく分かる内容になっているのでまだプレイされていない方は、是非プレイしてみて下さい!

津田さんの声、相変わらず素敵でした。


  • オススメのセリフ

嘘でないなら見届けろ。奴らの誇りを。その足跡を。

そして心に刻み付けろ。

ひとときであれ、共に在ったのなら奴らが選び、歩んだ侍の道を、ずっと覚えておいてやれ。

…… それがおまえの義務だ。


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