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ネタバレレビュー

Written by madoka@乙女ゲーム攻略.com

※セリフやイベント等のネタバレが含まれますので、読まれる際は注意して下さい。

ストーリー

鏡を通り抜けたら、そこは全てがあべこべな世界でした ――― 。


貴方は気がつくと、真っ暗な世界を彷徨っていました。

貴方には記憶がありません。自分が何者なのかも、名前すらも分かりません。

真っ暗な世界は貴方以外誰一人としておらず、貴方は不安と淋しさで胸がいっぱいになります。


そんな時、貴方は一人の少年と出会います。

輝く金色の髪に美しい碧眼を持つ少年の名は「アリス」。

「アリス」は貴方を見るなり、貴方を「ありす」と呼びます。

どうやら彼も記憶を失っており、「アリス」という名前以外、何も思い出せないようです。

困った貴方は、嫌がる「アリス」を連れて、再び世界を彷徨います。


やがて、貴方とアリスは水晶で出来た大きな大きな鏡を見つけます。

鏡の中は、和と洋が混じり合った不思議な世界で、貴方は懐かしさを覚えます。

そうして、貴方とアリスが鏡を覗き込んでいると、通り抜けて鏡の国へと入り込んでしまいます。


鏡の国では、性別が逆転した童話のキャラクターが貴方を『ヒロイン』として迎え入れます。

鏡の国で各童話の『ヒロイン』となった貴方は、ちょっぴり不思議で歪な物語を、ちょっぴり歪んだ童話の主人公たちと紡ぐことになります。

果たして、この物語の行く末はどうなってしまうのでしょう?


全体感想


ゲームの詳細

このゲームはPCで発売された『大正×対称アリス』シリーズ4本が1本になった作品です。

『王子様を救うおとぎ話』というテーマ通り、普通の乙女ゲーとは一線を画していました(º ロ º*)


内容は先程も書いた通り『王子様を救うおとぎ話』です。

鏡の国では性別が逆転した童話のキャラクター達が登場し、各キャラクターは心に傷を持っているので、主人公がそれを救うという話です。


まずはゲームの詳細について。

攻略対象は全部で7人いますが、最初に攻略出来るのはepisodeⅠの2人だけで、その内1人をクリアするとepisodeⅡが解放されます。

episodeⅠとⅡの4人をクリアするとepisodeⅢの1人が解放され、さらにそれをクリアするとepisodeⅢのもう1人が解放されます。

episodeⅠからⅢの全てをクリアするとepilogueが解放され、epilogueをクリアすると『もうひとつの物語』を読むことが出来ます。

ストーリー進行上攻略制限がかなりあるので、好きなキャラクターから攻略したいという方は注意して下さい。

ネタバレを考慮すると、シンデレラ → 赤ずきん → かぐや → グレーテル → 白雪 → 魔法使い → アリスという作品順に攻略するのが一番いいと思います。


エンディングはハッピーエンドとバッドエンドがあり、キャラクターによっては選択肢を間違えると即バッドエンドになるものもあります。

好感度表示はありませんが、相手の反応でどちらが良い選択肢か判断していけますし、あるキャラクター以外は割と分かりやすいかなと思います。

システム面はクイックセーブや選択肢ジャンプなどがあるので快適で、サクサク進められて良かったです!


ここからはゲームについての感想を書きたいと思います。

このゲームは乙女ゲーというより物語を読んでいるという印象で、特に主人公が非常に個性的な設定になっています。

分かりやすく言うと『究極の恋愛脳』です。

当サイトに頂いたメールの中に「主人公の言葉遣いがルー大柴さん風で気になって仕方なかった」とか「主人公に全く共感出来なかった」などがあったので、良い意味でも悪い意味でも個性的な主人公を受け入れられるかどうかで評価が分かれるのかなと思います。

主人公を受け入れられない方は、最初から最後まで苦痛になってしまうかもしれません(T△T)

さらにこのゲームはepisodeが進むに連れて内容が徐々に重くなり、自殺や死体、そしてグロい表現や鬱な内容が頻繁に出て来るようになるので、そういうのが苦手な方も注意して下さい。


最初にepisodeⅠをプレイした時は、設定が凝っている普通の乙女ゲーだとばかり思っていましたが、童話をこのような形でゲームにするというのは凄いなと感じました(๑❛ᴗ❛๑)

選択肢も少ないですし、内容的に乙女ゲーなのかな?と思うところがあったので、少しだけオススメ度をマイナスしましたが、それでもepilogueまでプレイすると全キャラクターに愛着が湧いてしまう程、お気に入りの作品です!


余談ですが、episodeⅢ のOP曲『some song i forget -appassionato E.G. ver.』のアレンジがとても格好良かったので、この曲だけBGM鑑賞でリピート再生しながらこのレビューを書きました(๑❛ᴗ❛๑)

 


シンデレラ編( CV :平川大輔 )


キャラクター


現実主義なシンデレラ

成り上がりのどら息子。

態度は尊大で、金の力で何でも解決できると思っている。

住居兼喫茶店のオーナーだが、日がな一日遊び呆けており、店は弟たちに任せきり。

だが、内面は硝子細工のように繊細である。


内容

ある日、シンデレラとの縁談が持ち上がったヒロインは、彼の姿を実際に見てみたいということで、使用人であるかぐやと共に、シンデレラが経営しているという喫茶店に向かいました。

ですが、喫茶店はパーティの真っ最中で、とても様子を窺える状況ではありません。

なんとか、シンデレラの姿を探そうと窓の外から覗いていると、シンデレラの弟である白雪に見つかってしまい、店の厨房へと通されてしまいました。

更にはそこに泥酔状態のシンデレラが登場し、何故か喫茶店に住み込みで働くことに …… 。

こうして、思わぬ同居生活がスタートしてしまったヒロインとシンデレラ。

さてさて、このお話はどうなってしまうのでしょうか?


感想

ヘタレでダメ男なのに、なぜか魅力的に感じてしまうシンデレラ!

まず1周目ということで攻略したシンデレラですが、純粋に「このゲーム面白い!」と思いながらプレイすることが出来ました!


シンデレラ編の内容は、主人公がシンデレラに自分のことを秘密にしていたように、実はシンデレラも主人公に隠し事をしていたという話です。

成金で放浪息子な俺様キャラのシンデレラは、何でもお金で解決しようとし、喫茶店のオーナーであるのにも関わらず、店を弟たちに任せて遊び歩いていて、そこにお金持ちの主人公が身分を隠して住み込みで働くようになる。

こういう感じで物語はスタートするのですが、実はシンデレラはガラス細工のように繊細な心の持ち主だったという童話の『シンデレラ』を現実的にしたような話でした。


シンデレラというので想像がつくかもしれませんが、本当はお金持ちなんかじゃなく、莫大な借金を抱えていて、満たされない心を埋めるために買い物をしてしまうという買い物依存症でした。

で、主人公のことを最初からお見合い相手だと分かっていて、主人公と結婚すれば借金もチャラになると考えている。

自分の周りに集まるのはお金目当ての人たちばかりで、そういう人を馬鹿にしていたけど、結局自分もお金目当てだったという展開です。


なのでハッキリ言って、このシンデレラは最悪な人なんです。

ヘタレでダメ男なんだけど、そこがどんどん魅力的に感じてしまうようにきちんと作られていました。

特にシンデレラ編の主人公はいい意味でも悪い意味でも頭が良く機転が利くキャラクターで、そこにシンデレラなのでガラスの靴だったり、魔法使いだったり、癖のある弟たちだったりと、乙女ゲーのドキドキというより、ストーリーを楽しむゲームなのかなという印象を受けました。

終盤はちょっと駆け足だったという気がしないでもないのですが、それでもかなりよく出来ているなと思いました!


唯一の難点は、個人的にシンデレラよりかぐやさんが素敵だと感じてしまったことでしょうか?

こればかりは好みですからね。

平川さんの切ない声でグッときたし、ストーリーは童話の『シンデレラ』よりむしろ好きかもしれません。


  • オススメのセリフ

分かってたんだ。こんなことはいつまでも続かないって。もう、オレには何も残らない …… 。

なのに、何であんたは真実を知っても、オレに気があるような素振りをするんだよっ!?何で、いつもみたいに笑ってんだよ!?

オレのこと、からかってんのか!?馬鹿にしてるのか!?

何で …… 何であんたはオレの前からいなくならないんだよ …… 。

 


赤ずきん編( CV :前野智昭 )


キャラクター


クールな一匹狼

常に厳しい表情をした警察官。

トレードマークの赤いずきんを常時被っている。

冷静沈着に振る舞っているが、ふとした瞬間に崩れることも。

本人曰く女嫌い。


内容

ある日、ヒロインの元に届いた手紙。

それは、謎の人物である“狼”から届いた脅迫状でした。

警察官である赤ずきんは、ヒロインが一人で住んでいる洋館にやってくると、二十四時間付きっ切りで警護しますと言い出しました。

こうして守り守られの共同生活が始まったわけですが、赤ずきんは、職務以外では、リアクションが皆無の堅物で、食事も風呂も必要ないと言い出す始末。

どうにかして赤ずきんと会話をしたいヒロインですが、中々上手くいきません。

さてさて、二人の関係は今後どうなっていくのでしょうか?

そして“狼”の正体とその目的とは一体何なのでしょうか?


感想

「 …… 気になりますん」とか、どっちなんだよ!?っとツッコミどころ満載です!!!!!

2周目に攻略しましたが、赤ずきん編、最高じゃないですか(๑❛ᴗ❛๑)

先にシンデレラ編をクリアしていて、良かったなと思います。


赤ずきん編の内容は、赤ずきんの正体と、罪と罰、そして罪悪感の話です。

主人公の元に“狼”から脅迫状が届き、主人公を守るために現れた警察官の赤ずきん。

赤ずきんは「二十四時間付きっ切りで警護します」と言い、狼を捕まえるまでか、最長でも1週間の共同生活が始まります。

赤ずきんは主人公が一生懸命話しかけてもブリザードな対応なのですが、主人公は諦めずに話しかけ続け、少しずつ打ち解けていき、赤ずきんの本当の姿が見えてくる …… という展開でした。


実は赤ずきんはブリザード系男子ではなく、思考回路が思春期男子のシャイボーイでした(๑❛ᴗ❛๑)

赤ずきんの見た目はクールなのに中身は恥ずかしがり屋で、さらに思考回路は思春期男子のようにエロに直結し、鼻血を吹き出してしまう変態キャラという、とても魅力的なキャラクターでした!

これだけ聞いていると「どこが魅力的?」と思われるかもしれませんが、赤ずきんの行動は本当に純情で、何度も何度も声に出して笑ってしまった程、可愛くてたまらない『愛すべき変態キャラ』なんです(♡∀♡)


と、ここまでは笑える話っぽい印象ですが、メインは赤ずきんの正体、罪と罰、そして罪悪感の話で、赤ずきんの正体は …… 予想通りでした。

そして赤ずきんは罪悪感に苛まれているというのが重要で、物語を進めると赤ずきんが心に抱えているものも分かってきて、終盤はシリアスな展開になりますが、『赤ずきん』という童話をこういう展開にするというのはさすがだなと思いました!


とりあえず、赤ずきん編の面白さは言葉で説明するよりプレイしてもらうのが一番だと思うので、是非攻略してもらいたいです!!!

私が前野さん好きというのもあると思いますが、たぶんそうじゃなくても赤ずきんというキャラクターを気に入る方が多いと思いますよ!

エンディングも一生懸命で可愛いし、episodeⅠならシンデレラより断然赤ずきん派です(♡∀♡)


  • オススメのセリフ

貴方といると …… 調子が狂う …… 。

そうだっ!です …… 。

貴方と目が合うだけで、変な動悸がして、胸が苦しくなって、ついでに息も苦しくなって …… 。

でも、どうしても貴方のことが気になって、つい目で追ってしまって …… 。

 


かぐや編( CV :増田俊樹 )


キャラクター


来るもの拒まずな八方美人

誰に対しても穏やかで愛想が良く、笑顔を絶やさない。

女性の扱いに長け、その結果女性関係は派手である。

関西弁に似た独特な喋り方や、少し風変わりな外見のせいか、周囲から少し浮いている。


内容

いつものように喫茶店で働いていたヒロイン。

ある日、喫茶店で衝撃的な別れ話を繰り広げていたかぐやに声を掛けると、いきなり「僕と付き合わへん?」と勢い任せに告白されます。

こうして、あっという間に恋人同士となった二人。

かぐやはとても優しいのですが、素性を聞いても曖昧で、問い質すと帰る家もお金も無いと言い出します。

喫茶店の店長であるシンデレラの了承を貰い、かぐやも住み込みで働くことになりましたが …… 。

はてさて、彼らの恋路はどのような展開を見せるのでしょうか?


感想

あぁ、さすがかぐや編。だから BAD END の数が異様に多かったんだ!!!(º ロ º*)


かぐや編の内容は、『恋人』とは何か、『愛』とは何か、そして「あの月の都の人は、華やかで美しくて、老いることはない。思い悩むこともない、理想郷」という言葉についてです。

喫茶店で働いている主人公は、ある日、かぐやがビンタをされ振られている現場を目撃します。

そこで声を掛けた主人公にかぐやが告白し、2人は恋人同士になるところからスタートします。

お互いのことを何も知らない状態から始まった恋人関係ですが、一緒に過ごすうちにかぐやという人物の正体が分かっていくという展開です。


まずはかぐや編の大変さを書かせて下さい。

何が大変だったかというと、選択肢を1つでも間違えると HAPPY END にならないんです(ノД`;)

しかも、好感度表示が全くない状態で、全問正解しないとダメという難しさ!!!!

さらに、BAD END が14種類もあるという攻略サイト泣かせの設定で、正直攻略にはかなり時間が掛かってしまいました(T△T)


で、なぜこんなに BAD END が多いかというと、これが『竹取物語』の中に出てくる無理難題な訳です。

蓬莱の玉の枝や火鼠の裘とかを持って来させるあれですね。


実はかぐやは記憶喪失で、過去のことを全く覚えていないことが分かります。

で、かぐやの記憶を取り戻そうと、元カノたちに「かぐやの記憶を呼び覚ます思い出の品を持って来ることが出来た人が真の恋人」という、ゲームのようなことをさせます。

それで元カノたちはかぐやのことを物扱いしていたことが分かるのですが、かぐやは物扱いすることを嫌っていた。


さらにかぐやは最初から愛を否定していて、自分を好きだというのなら、その志が並大抵ではないことを証明してみせろと主人公に暗黙のうちに命じていて、その難題をこなせたなら、その思いは真実の愛だと信じることが出来る。

そしてかぐやはそんなものは誰もこなせないと分かっていて、実現不可能な無理難題を相手に押しつけるという、かなりこじらせ系の男子なんです。

まあそれが「あの月の都の人は、華やかで美しくて、老いることはない。思い悩むこともない、理想郷」という言葉と繋がる訳ですが、『竹取物語』をベースにしつつ、かぐやが抱えていることを解決する …… 凄く良く出来た話でした!


スタート直後はepisodeⅠのシンデレラ編に出て来たかぐやさん風だと思ったのですが、本当はとても繊細で傲慢で面倒な性格なので、これくらい『出来すぎ』な主人公じゃないとかぐやを幸せに出来ないのかなと感じました。

そして個人的には腹黒かったり独占欲が強かったりするのが大好きなこともあり、かぐやのお面を外した姿(本来のかぐやの性格)も色々な意味でドキドキしながらプレイすることが出来ました(♡∀♡)

それにしてもこのゲームはepisodeを進めるにつれて、話が重くなっているような …… 。


  • オススメのセリフ

僕は馬鹿だ …… っ。僕は君が欲しいと …… 君が好きだと思いながら …… 君を信じられなかった …… 。

君は何度も僕のことを好きだと言ってくれたのに …… 。

その報いがこれか …… ?これが僕の犯した罪なのか?

百合花ちゃん …… 百合花ちゃん、僕を捨てて月に行かないでくれ …… っ。

 


グレーテル編( CV :江口拓也 )


キャラクター


爽やかな優等生。でも実は ……

普段から敬語を使って話す爽やかな優等生。

金持ちの箱入り息子であるせいか、物腰が柔らかで、人と接する術に長けている。

だが、慣れ親しんだ相手には本性が漏れ出すことも …… 。

お菓子作りが趣味で、作りすぎては人に振る舞っている。


内容

ヒロインが目覚めると、そこは見知らぬ部屋でした。

生活用品は一通り揃っていると思われる何の変哲もない部屋でしたが、異常なのは、手足を縛られベッドの上に転がされていることでした。

「ここは安全だから、姉さんと二人、ここで暮らすんです」

弟であるグレーテルの一言で突如始まった監禁生活。

果たして彼の目的は?ヒロインの運命は?

そしてこのような事態に陥った原因とは一体なんなのでしょうか?


感想

江口さんの「姉さん」という言葉 …… 切羽詰まった感じで嫌いじゃないんですよ?

なのに『菓子パン』のマイケルの「姉さん」の方が素敵だと感じてしまったのは何故でしょうか?


グレーテル編の内容は、お互いの依存関係、道徳観念の欠如、そして洗脳について。

こう書くと凄く重い内容のような気がしますが、たしかに軽い内容ではないので、苦手な方もいるかもしれません。


主人公が目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋で、主人公は手足を縛られた状態です。

何も思い出せない主人公は、グレーテルに閉じ込めた理由を尋ねると「美味しそうな姉さんを食べようとする悪い悪魔から姉さんの身を守る為」と言います。

謎が多い状態での監禁生活ですが、グレーテルは主人公を自分に依存させたい。

主人公はグレーテルのことを異性として好きですが、血が繋がっていないことをグレーテルには伝えていないというところから始まります。


詳しく言うと、グレーテルは本当の姉弟じゃないことや、主人公が恋愛的な意味で自分のことを好きだということも分かっていたんです。

だけど、知らない振りをしていたのは、主人公への依存からです。

両親が放任主義で家にいないということもあり、グレーテルとしては主人公が『理想の姉』であり、母親代わりでもある。

だから主人公と繋がっていたいという一心で、主人公に追いつきたい、主人公と繋がっていたいと勉強もスポーツも影で努力していたんです。

優秀な姉に見合う優秀な弟を演じてきたけど、実はグレーテルには暴力的で破壊的な一面があり、それを抑えるためにお菓子に頼っていた。

さらに、グレーテルは主人公に捨てられたくないので、主人公を自分に依存させようと、手足を拘束したり、主人公を強制的に外界から遮断し、グレーテルなしでは生きられないように仕向けたかった。

そしてグレーテルには家族がいないので、姉弟としての関係を捨て恋人として生きるのか、それとも今まで通り姉弟として一緒に過ごすのかという話です。


ハッキリ言っちゃえば、グレーテルは所謂ヤンデレで、主人公も実は病んでいるという結構ディープな内容でした。

まずグレーテル編は童話『ヘンゼルとグレーテル』を元にしているので、監禁している家が『お菓子の家』となる訳です。

他にも主人公が目印を落としたり、『魔女』が出てきたり、業火に焼かれたり、かなり原作の設定が盛り込まれていて、選択肢も少なかったこともあり、乙女ゲーというよりは小説を読んでいるような印象を受けました。

正直、グレーテルは未成年とはいえ傷害事件だと思いますし、主人公とグレーテルのお互いの精神面が危ないと思ってしまいましたが、おとぎ話だからいいんでしょうね。


以下のセリフは、オススメというよりはグレーテル編がどんな感じか分かるようなセリフを選んでみました。

キャラクターとしてグレーテルにはあまり魅力を感じることは出来ませんでしたが、ストーリー自体はとても面白かったし、私が好きな赤ずきんも出て来きたので、良かったと思います(๑❛ᴗ❛๑)


  • オススメのセリフ

姉さん …… 姉さんは誰にも渡したくない。

姉さんは …… 僕の宝物なんだ。姉さんがいなくなったら僕には何も残らない …… 。

だから …… だから僕は、自分の手で守るしかないんだ …… 。

姉さんは誰にも渡さない …… っ。

 


白雪編( CV :蒼井翔太 )


キャラクター


劣等感が強い王子様

自分のことを世界一醜いと思っている美少年。

感情が表に出てこず、言葉数も少ないせいで冷たく見えるが、他人を良く見ており、間接的にならば気遣いをみせることも。

稀に毒を吐くが、本人は多分気づいていない。


内容

家路を急ぐ為、夕闇の森を走っていたヒロインは、湖の近くでアクシデントに遭い立ち往生してしまいます。

困ったヒロインの前に現れたのは、肌も髪も雪のように真っ白な男の子でした。

彼に助けられ運命の出会いを感じたヒロインは、出会った場所に足繁く通います。

ですが、彼に会えるのは陽が沈んだ湖でだけで、どこに住んでいるのか、何をしているのかは全くの謎でした。

はてさて、この謎の多い少年に対するヒロインのアタックはどのように実を結ぶのでしょうか?


感想

直前にクリアした『源氏恋絵巻』の六条の君で蒼井翔太さんの声がちょっと苦手だと感じてしまったので、今回もそうだったらどうしようかと内心ビクビクしていたのですが、それも杞憂に終わり、なんの問題もありませんでした(๑❛ᴗ❛๑)

ただ …… 白雪編はグロいのが苦手な方は要注意です!

私はグロかったりスプラッタ系などが苦手なので、白雪編をクリアした後、晩御飯を食べる気が失せてしまいました(T△T)


白雪編の内容は、白雪の母親、アップルパイ、そして「鏡よ鏡、鏡さん」です。

白雪は他のキャラクターの時も食べ物を全く口にせず、それは白雪編になっても同じで、食べようとしても吐き出してしまいます。

そして白雪はいつも湖に映った鏡の世界を見つめているという話です。


最初にも書いた通り、私は白雪編をクリアした後、晩御飯を食べる気が失せてしまったので、どこまで書いていいのか迷いましたが、ある程度までは書きたいと思います。


主人公は夜の森の中で白雪に助けられ、白雪のことを『運命の王子様』だと思い、毎晩のように赤ずきんと共に夜の森へ向かいます。

クールな白雪相手に会話も続かず、主人公は手作りの料理を持って行ったりしますが、白雪は「いらない」と食べようとしません。

しかし白雪も実は主人公と仲良くなりたいと思っていたので、白雪の友人である猟師の助言もあり、2人は少しずつ仲良くなっていきます。

そんな時、主人公は偶然白雪の母親に出会い、なぜか「ありすちゃん」と気に入られ、家に招待されます。

そして白雪の家で食べたアップルパイをお土産に貰い、意気揚々と家に帰りますが、食べようとした時にはリンゴの部分が黒く変色していました。

冬場の寒冷地なので持ち帰るうちに腐るとは思えませんし、主人公は一口食べてみると、口の中に強烈な苦味が襲ってきて …… という展開です。


さらにネタバレをしちゃいますが、白雪の母親はフリルやレース、たくさんのリボン、大きなお城に綺麗なドレスが大好きな、童話に出てくるお姫様に憧れていたけど、現実はそうではなかった。

白雪は男だから大好きな母が好きなお姫様になれず悲しかったけど、王子様になり母親を助けようとする良い子なんです。

でもお姫様のような見た目の主人公が出てくることによって、母親の態度が変わって来てしまうんです。


白雪は母親の期待に応えようと一生懸命で可愛いことは可愛いのですが、乙女ゲーとしてドキドキするというより庇護欲を掻き立てられるキャラクターで、物語が進むに連れてどんどん辛くなってしまいました(T△T)

そして白雪編は個別のストーリーというより真相へ繋がる内容になっているので、魔法使い編を早くクリアしたいという気持ちになりました。


  • オススメのセリフ

君が現れて、世界は少しずつ変わっていった。

君の言葉は不思議だ。

君以外の人の言葉は響かないのに、君だけは違うんだ。

君の言葉は、寒さで凍ってしまった湖を少しずつ溶かして、俺の心を波立たせた。

 


魔法使い編( CV :羽多野渉 )


キャラクター


神出鬼没な魔法使い

各物語に必ず現れる謎の青年。

何故か、会う度に違った印象をみせる捉えどころのない人物。

何らかの目的があるようだが …… 。


内容

ある日、ヒロインの元に届いた一通の脅迫状。

そこには、次の満月までに、五人の兄弟の中から一人を未来の夫として選ばなければ命は無い、という奇妙な一文が書かれていました。

五人の兄弟とは、同じ屋敷に住んでいる、シンデレラ・赤ずきん・かぐや・白雪・グレーテルのことで、皆ヒロインとは婚約者という立場でした。

そこにヒロインの兄である猟師から紹介された一人の私立探偵が現れ、犯人を探す日々が始まりました。

果たして事件の真相は?

そして、ヒロインは誰を選ぶのでしょうか?


感想

魔法使いさん …… 何て報われないキャラクターなんでしょうか(T△T)

このゲームはまさに『王子様を救うおとぎ話』でした。


魔法使い編は永遠の片思いがテーマで、真相(深層)を探る物語です。

魔法使いとは何者なのかや、各キャラクターが心に傷を負っている理由、この物語の始まりなど、魔法使い視点で真相が語られます。


魔法使い編は白雪編をクリアすることによって解放され、シンデレラ・赤ずきん・かぐや・グレーテル・白雪がそれぞれ抱えている心の傷を知っている状態でプレイすることになります。

他のルートとは違い、シンデレラたちは主人公の婚約者という立場で、脅迫状が届いたことにより探偵役の魔法使いと主人公が出会います。

そして魔法使いと主人公は行動を共にし、婚約者達の心の傷を知ることで犯人を突き止めようと考えます。

みんなの触れられたくない心の傷を知っていくと、この物語の真実が見えていく …… という展開です。


白雪編で判明しているのですが、この物語の舞台である鏡の国は夢の世界なんです。

次に、魔法使いについてなのですが、最初は乙女ゲーによくあるバッドエンドに出てくるキャラクターだと思っていたのですが、そうではなく、「探偵は世を忍ぶ仮の姿なのさ。その正体は、暗闇に迷える子羊を正しき道に導く魔法使いなのであります!」というセリフ通りで、夢の中の物語をハッピーエンドに導くために存在していました。

そして魔法使いには好きな人がいるのですが、その彼女には好きな人がいるのにも関わらず、彼女に愛を誓い、彼女の為に忠義を尽くし、主人公を導くという役目を担っているという一番可哀想なキャラクターでした(T△T)


ここからはこの物語の真実を記載するので、読みたくない場合はこの先(アリス編も含む)を読まないで下さい。


で、このゲームの舞台である鏡の国は夢の世界だと書きましたが、誰の夢の中かというとアリステアという少年の夢の中なんです。

眠ったままのアリステアを救うために、有栖百合花は現実世界から語りかけ、夢の中のシンデレラたちと対話し、鏡の国に迷い込んだ王子様を救おうとするんです。


さらに核心に迫りますが、まずアリステアは多重人格者で、シンデレラたちはアリステアの中にいる人格でした。

アリステアの中に一番最初に出来たのはシンデレラで、次に白雪、赤ずきん、かぐや、魔法使い、グレーテルの順で人格が出来ていき、全員童話のヒロインがモチーフなのは、母親の影響で、自分が置かれた境遇と童話の内容を照らし合わせて、一番似ているキャラクターを自分の名前にしたという話なんです。


これ以上はアリス編に記載しますしプレイして確認してもらいたいのですが、魔法使いは実は故意に作られた人格で、報われない片思いのために一番辛い役目を担っているので、幸せになって欲しいと心から思ってしまいました。

魔法使いがいつも連れている黒猫に意味があるのも分かりましたし、気になるところで終わってしまうので、白雪編の時と同じように早くepilogueを見たくなりました!

episodeⅢは白雪編も魔法使い編も個別ルートと思わず、一つのストーリーの過程を読んでいると思った方がいいかもしれません。


  • オススメのセリフ

例え、それが僕の能力を狙った打算的な行いだったとしても、他に目的があろうと、僕にはどうでも良いことでした。

彼女が目的を果たして、僕という存在がいらなくなっても、僕はそれを受け入れる。

僕は彼女になら殺されても構わない。彼女の為になら死んだって良い。

それが、僕の彼女への愛です。

 


アリス編( CV :松岡禎丞 )


キャラクター


変化を嫌うもう一人のアリス

各物語に必ず現れる謎の少年。

何事にも興味を持たず、常に無気力。いわゆる引きこもり。

そのくせ、口達者な毒舌で屁理屈をこねまくる。

世界中を敵に回す様な発言をすることが多い。


内容

貴方は気がつくと、何もない真っ暗な世界を彷徨っていました。貴方には記憶がありません。

自分が何者なのかも、名前すらも分かりません。真っ暗な世界に一人ぼっちの貴方は不安と淋しさで胸がいっぱいになりました。

そんな時、貴方の目の前に一人の少年が現れました。

輝く金色の髪に美しい碧眼を持つ少年は一人ぼっちの貴方に手を差し伸べてくれました。

彼は貴方のことを「ありす」と呼びかけました。

何も知らない貴方のことを知っている彼に名前を尋ねてみるものの、何故か答えてくれません。

それどころか、彼は貴方の手を離し、突然走り出してしまいました。

「待って!」追いかける貴方に彼は言いました。

「教えてほしければ、僕を捕まえてみろ!」そうして、彼は水晶の鏡を通り抜けていきました。

彼を追って、貴方も鏡を通り抜けると、そこは全てがあべこべな世界でした。

鏡の国では、性別が逆転した童話のキャラクターが貴方を『ヒロイン』として迎えます。

戸惑う貴方の前に再び金髪の少年が現れ、貴方を嘲笑うかの様に次々と鏡を通り抜けていきます。

果たして、この物語の行く末はどうなってしまうのでしょうか?


感想

epilogueはどうなるかと思ったら、本当にepilogueでした。

でもアリスくんの「君は馬鹿なのか!」が大好きです(♡∀♡)


epilogueは各episodeの総集編という内容でした。

各episodeの最初と本編内で必ず現れるアリスですが、今回も暗闇の世界で主人公はアリスと出会います。

アリスを追って水晶の鏡の中の世界に行くと、そこは主人公がシンデレラの婚約者だった時の世界でした。

その時の記憶が無い主人公は、さらにアリスを追って行くと、赤ずきんの世界へと移動します。

そしてかぐや、グレーテル、白雪、魔法使いの各世界へ移動する毎に、鏡の国が出来るまでの経緯やこの物語の深層(真相)へと向かいます。


魔法使い編の所にも書きましたが、アリステアは多重人格者で、裕福だった頃から一転しての貧乏生活から逃れたくて一番最初に作り出したキャラクターがシンデレラ。

二番目に出来たのは白雪で、お姫様に憧れる母に愛されたくて作り出したキャラクター。

三番目に出来たのは赤ずきんで、自分を閉じ込めようとする母に反発し、外の世界を自由に歩き回りたくて作り出したキャラクター。

四番目に出来たのはかぐやで、親戚たちの酷い扱いにひたすら耐える為に作り出したキャラクター。

五番目に出来たのが魔法使いで、魔法使いだけはアリステア自身が作り出したのではなく、精神科医が作り出したキャラクター。

最後に出来たのがグレーテルで、有栖家に引き取られ、優秀な存在である有栖百合花にコンプレックスを感じて作り出したキャラクター。


有栖百合花はアリステアのことが大好きだけど、アリステアと一緒に過ごすうちに各人格のことも好きになってしまった。

でも有栖百合花は1人しかいないので、みんなを愛することは出来ないし、アリステアも他の人格の時の記憶が無いので混乱してしまいます。

そんな時にある事件が起きてしまい …… という壮大な話でした。


どのキャラクターのルートにも必ず登場するアリスくんは、とても個性的で魅力的でした!

どこが魅力的だったかというと、毎回毎回1つの事に対して何倍もの言葉を返し、その言葉の表現力が独特で可愛いんです(♡∀♡)

しかも女性慣れしていないからタイプ的に言うと赤ずきんと同じなので、そこがまた魅力を倍増させていました!

そしてもともと禎丞さん好きではありましたが、禎丞さんの凄さを更に知ることが出来たキャラクターでした!


最初にepisodeⅠをプレイした時はまさかこんな内容だとは思っていませんでしたが、アリス編をクリアすると達成感を覚えた程です!

クリア後に追加される『もうひとつの物語』でさらにこのゲームを理解出来ましたし、童話からこういうストーリーが出来るとは …… 。

最後までクリアして本当に良かったです(๑❛ᴗ❛๑)


  • オススメのセリフ

…… 笑った方が良い。

君は泣いているより、笑っていた方がずっとよく似合っている。まあ、笑顔は三割増しというかなら!

だから …… その為なら、何だってしてやる。僕の手が必要ならいつでも差し出してやる。

僕は君の笑顔が …… 三時のおやつ程度には気に入っているからな。

 


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