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ネタバレレビュー

2017/03/09
Written by madoka

※セリフやイベント等のネタバレが含まれますので、読まれる際は注意して下さい。

ストーリー

上流階級に属し、家のために自分を押し殺してきた主人公。

ただ過ぎていくだけの毎日を生きていたが、奇妙な殺人事件が起こったことをきっかけに『鬼』という存在を知ることとなった。


理性を失った『はぐれ鬼』に襲われた主人公は六月一日と名乗る男に助けられ、『主』の素質を見出される。

鬼と主の学び舎『星稜院』への編入で、今までの生活から一転。

そこで出会ったのは、『鬼』を率いる『主』と、『主』に従い契約を結ぶ『鬼』だった。


契約を結べば、『鬼』は『主』に対して命さえも捧げる。

しかし、『主』は『鬼』に対して何も与えることはない。

主人公は、あまりに一方通行な主従関係の在り方に疑問を覚えるようになる。


新しい環境に慣れ始めた頃、世間で話題の殺人事件が『はぐれ鬼』の仕業であると知ることとなった。

人の世と鬼の世を巻き込む事件の真相を追うため、また自身の疑問に答えをみつけるため。

主人公はパートナーを得、共に戦うことを決意する ――― 。


全体感想


ゲームの詳細

このゲームは、人間と鬼の主従関係をテーマにした作品で、主人公は鬼を従えることの出来る『主』の素質を持つ人物です。


まず、OPでパートナーを選び、以降はキャラクタールートに分岐します。

個別ルートは14章まであり、15章目の最終章がエンディングになります。

各キャラクターには BEST END、GOOD END、サブ END、パートナー ENDの4種類があり、好感度と選択肢でエンディングが分岐し、六月一日先生のみサブENDの代わりに真相 BEST ENDがあります。


キャラクターについて

攻略対象についてですが、主が2人、鬼が3人、そして星稜院の教師が1人の6人です。

六月一日先生は全キャラをクリアしないと攻略出来ませんが、それ以外は最初から攻略可能です。


システムについて

システム面はクイックセーブや選択肢ジャンプなどがあり、快適に進めることが出来ます。

スチルは各キャラ18枚から24枚あり、スチルではありませんが、キャラクターの顔が、普段の立ち絵と攻撃を仕掛ける時に出るイラストが違っていたので、そこが少し気になりました。


感想

まずは気になった点を。

このゲームは、BEST END後に『過去の記録』というのが開放される場合があるのですが、それが非常に短い内容なので、最後に追加される『過去の記録 01』は千寿院さんをクリア後に、『過去の記録 04』は六月一日先生の真相 BEST ENDの中に入ってもいいと思うので、どうせならキャラクターのルートに組み込んで欲しかったと感じました。


そして、誰か一人をクリアすると追加される『四目並べ』は要注意です。

『四目並べ』はキャラクターの武器や能力を使用出来る設定になっているため、六月一日先生が何鬼なのかや、先生の能力が分かってしまうと思うので、なるべくなら先生は全キャラクリア後に使った方がいいと思います。


以下の個別の感想を読んでもらうと分かるのですが、他のQuinRose作品よりキャラクターの個性が弱く、ストーリーもあっさりしていてQuinRose特有の諄さも無く、ルートによっては金太郎飴になる場合もあり、「こうだったらもっと良かったのに」という点が多いように思いました。

なので、いつのもQuinRose作品が好きな方は微妙かもしれませんが、逆に、QuinRose作品特有の諄さなどが苦手という方にはオススメです。

そして、このゲームには BAD ENDが無いので、BAD ENDが苦手な方にはいいかもしれません。


私はQuinRoseにはストーリーの諄さを求めるタイプなので、オススメ度は低めにしましたが、続編もあるのでそちらに期待したいと思います。

 


千寿院司郎(CV:鳥海浩輔)


キャラクター

『主』の素質を持つ華族。

文武両道・眉目秀麗・頭脳明晰と、欠点がない。

常に優しげな印象で、教師や生徒からの信頼も厚い優等生。

主人公にとって、幼少時に別れたきりだった幼馴染と同姓同名で気に掛かる相手。

浅ヶ谷内とは従兄弟。


内容

幼馴染だった司郎と同姓同名で、受け答えや鋭い洞察力を持つ千寿院をパートナーに選んだ主人公。

主人公は、貴公子然としている千寿院が、はぐれ討伐の際に負傷した鬼に対して非常な態度を取ることが理解出来ずにいましたが、以前から気になっていた千寿院の作り笑いを止めて欲しいと伝えると、千寿院は驚き、それ以降は主人公の前で本来の姿を見せるようになります。

そんなある日、華族の男子生徒が主人公をダンスパーティのパートナーに誘っているのを目撃した千寿院は、主人公を校舎の壁に押し付け「君も、所詮同じか」と華族についての暴言をまくし立て、「喜べ。今後、君には極力関わらないようにしてあげるよ」と言います。

千寿院は主人公の話を全く聞こうとせず、主人公は媚を売っていないことを涙ながらに訴え「千寿院さんなんか、大嫌いです」と言って、逃げるように駆け出し …… 。


感想

予想通り、千寿院さんはただの王子キャラではなく、分かりやすいツンデレキャラでした!


内容は、千寿院さんが華族を嫌う理由と、鬼に対する態度について。


千寿院さんは伯爵家の生まれで、父親は自分の目的のために息子のことも駒としてしか見ておらず、父親に嫌われたくないから努力し続け、猫を被り生きてきて、本来の姿を見せるのは、主人公に出会うまで浅ヶ谷内さんだけだった。

そして千寿院さんにとって、鬼はいくらでも替えの効く主の道具だという認識で、鬼を見下していましたが、その姿は自分が嫌いな華族そのもので、鬼の強さを認めてしまうと、自分には価値がないことになってしまうと怯え、その結果の傲慢な態度だったという話でした。


一番最初に伊沢さんを攻略した際に、鬼のメンバーの方が素敵なような気がしたので、2番目に千寿院さんを選びましたが、千寿院さんが契約している鬼が死んでしまうところがポイントになっていて、序盤は王子キャラだったのに、そこからの千寿院さんは涙を流す場面が多く、最初に見せていた王子キャラ → 素直じゃないツンデレキャラ → 本来の弱い千寿院さんという流れが凄く良かったです!

そして本来の千寿院さんは素直になれない好きな子を揶揄いたくたくなるタイプで、主人公も強がりを言うことが多いので、ケンカップルのようなのですが、ここぞという時に千寿院さんが素直になるので、キュンキュンしまくってしまいました。


ただ、千寿院さんはメインキャラではありますが、何となく地味だったような?

予想通り主人公の幼馴染の司郎だったり、千寿院さんが抱えている問題が少しずつ明らかになったりするのは良いのですが、せっかく主人公の初恋の相手ですし、もう少し二人の幼い頃のことが描かれていた方が良かったように思いました。

そして千寿院さんの従兄弟である浅ヶ谷内さんが意外と(失礼)素敵だったので、そちらに目移りしてしまったのが最大の原因かもしれません。


ですが、鳥海さんの声は今回も色気たっぷりでドキドキしましたし、千寿院さんが契約している鬼たちが可愛くて大活躍してくれるので、素直じゃないちょっと意地悪なタイプが好きな方はオススメです。


  • オススメのセリフ

どんなに優秀だとしても、主は鬼を超えられない。強さでは、敵わない。

鬼を認めたら、自分が彼らより劣っていることを認めざるを得なくなる。そうしたら僕は、どうすればいいんだ。

努力しても超えられない壁がある。それを認めてしまったら …… 、僕は …… 。

 


浅ヶ谷内明史(CV:関智一)


キャラクター

『主』の素質を持つ。

キザな仕草や言動がよく似合い、女生徒に人気がある。

人間であるのに魔性まで持っているのか、周囲には常時取り巻きがいて、その人気は行く先々で人だかりができる程。

千寿院の従兄弟。


内容

はっきりとした物言いをする浅ヶ谷内をパートナーに選んだ主人公は、浅ヶ谷内の女性好きなところや、馴れ馴れしさに失敗したと感じていましたが、戦闘での実力や、子供好きなところなどを目にし、今までの非礼な態度を謝り、浅ヶ谷内をパートナーに選んで良かったと伝えます。

一方の浅ヶ谷内は、主人公の態度や物言いが他の女子たちとは違うと興味を持ちますが、「簡単に僕に堕ちてはほしくない」と自信満々な態度で言い、浅ヶ谷内がわざと『軽薄』に見せたいかのような態度を取ることに、主人公は違和感を覚えますが、「私が誰と恋することがあっても。 …… あなただけは好きになりませんから」と言い切ります。

そんなある日、主人公が浅ヶ谷内と話をしていると、秋乃という優秀で美しい鬼の女性が現れ、主人公は浅ヶ谷内に秋乃が恋人かどうか尋ねると、浅ヶ谷内の顔から表情が一瞬消え、「秋乃は恋人ではないよ …… 、友人だ」と言い …… 。


感想

何だこの二人は!!!!

私は腐女子ではありませんが、浅ヶ谷内さんと嶽屋くんがじゃれ合う姿が微笑ましくて、大好きです。


内容は、浅ヶ谷内さんが女性に優しくする理由について。


浅ヶ谷内さんは、幼い頃から千寿院さんと比較されることが多く、千寿院さんより秀でるものが欲しくて、女性に優しくしていたけど、本当は臆病で、何に対しても本気にならず、全力でかかって負けるのが怖かった。

そして女性に対しても、皆にいい顔をして離れていかないように仕向け、いざ本気で迫られると、どうしていいかわからなくなって逃げてしまい、自分は人に好かれようとするくせに、自分の深みには立ち入らせようとせず、浅ヶ谷内さんの言動は、その線引きをしていたという話でした。


浅ヶ谷内さんルートは、浅ヶ谷内さんの軽薄さの裏側が少しずつ分かっていくところや、実は浅ヶ谷内さんが鬼のことを苦手にしているのに、嶽屋くんと契約しようとしたりと内容も良かったですし、浅ヶ谷内さんの周りにいる守られて当然みたいな女性たちとは違い、男性や鬼と対等でありたい主人公に興味を持つという流れは自然で、凄く良いルートだったんです!!

ですが …… 秋乃ちゃん。このルートは、秋乃ちゃんのことをどう思うかで評価が分かれると思います。


浅ヶ谷内さん編には秋乃ちゃんという鬼の女の子が出てくるのですが、秋乃ちゃんは子供のころから浅ヶ谷内さんのことが好きで、浅ヶ谷内さんの前と主人公の前とで態度が違ったり、分かりやすい嫌な役なんです。

でも主人公は、結局秋乃ちゃんのことを尊敬したり、秋乃ちゃんも最後まで嫌な子になりきれず、さらに浅ヶ谷内さんも秋乃ちゃんのことを認めているというのがモヤモヤするというか、ずっと浅ヶ谷内さんのことが好きだった秋乃ちゃんから主人公が奪ったような気持ちになってしまったので、秋乃ちゃんがもっと嫌な子に徹したり、浅ヶ谷内さんが秋乃ちゃんのことを意識していなければ、違っていたような気がします。


と、秋乃ちゃんについては不満なのですが、最初にも書いた通り、浅ヶ谷内さんと嶽屋くんのじゃれ合いは微笑ましく、そしてこのルートでは桃華ちゃんが大活躍するので、それ以外は本当に良かったです。

そして浅ヶ谷内さんは、意外とヘタレで可愛いところがあり、個人的にはそこは凄く好きなので、続編に期待したいと思います!


  • オススメのセリフ

…… 俺は本当に、君といると楽しいし、幸せだ。

どうして、君といるとこんなに楽しいんだろう。 …… ただ一緒にここへ逃げてきただけなのに、胸の高鳴りがおさまらない。

君が初めて。俺になびかなかったのも、いつも俺にとんでもないことを言うのも、無邪気に笑って、怒ってくれるのも。

…… それから、俺をこんな気持ちにさせてくれるのも。

 


相馬出流(CV:近藤隆)


キャラクター

水鬼(みずおに)。

口数が少なく、何を考えているのか分かりづらい。

好物が不足すると行動不可能になってしまうなど、極端なところがある。

桂木の従兄妹であり、伊沢の幼馴染。


内容

主人公が仮初めの契約相手として選んだ相馬は、言葉ではなく態度で示すタイプで、言葉が少なく直接的な分、誤解を招いてしまうこともありますが、主人公は相馬と過ごすうちに、言葉が足りなくても相馬の優しさや誠実さが分かるようになります。

そして、糖分が不足すると行動不能になってしまう相馬が、主人公に飴玉を渡すところを目撃した伊沢は「あいつが甘いものをやる相手ってのは、信頼している奴ってことなんだぜ」と主人公に教え、主人公は相馬に信頼のおけるパートナーだと思われていることを嬉しく思います。

そんなある日、主人公と相馬がはぐれ討伐に向かうと、そこに強いはぐれが現れ、相馬は主人公のことを庇い、瀕死の状態になってしまいます。

主人公は涙ながらにはぐれを退治しますが、このままでは相馬が死んでしまうので、能力を高めるために二人は本契約を交わし、何とか無事に星稜院まで戻ってきますが、手当後に相馬は無言で保健室を出て行ってしまい …… 。


感想

相馬さんは、見た目もクールで冷たい感じかと思いきや、無口な番犬タイプで、めちゃめちゃオススメです。


内容は、相馬さんが追求型であり突撃型であること、そして主と鬼の本契約について。


相馬さんは物事にあまり興味を示さないけれど、一度興味を持つと、とことん追求したがる突撃型なので、好きなこと以外にあまり興味を示すことはありませんが、鬼と対等でありたいと努力する主人公のことを気に入り、主人公のことを守りたいと思うようになります。

しかし、強いはぐれに遭遇した際に相馬さんが瀕死の状態になり、相馬さんを死なせないために二人は本契約を交わしますが、相馬さんは主人公のことが好きなので、本契約をして無条件に主人公のことを信頼するという形ではなく、恋人同士として主人公の傍にいたかったという話です。


相馬さんは口数が少なく表情が変わらない分、人の醸し出す雰囲気や空気を読むのに長けていて、主人公の微細な変化を察することが出来るので、素直に思っていることを伝えたり、甘い言葉をさらっと言うんです。

プレイしてもらうと分かるのですが、無口で表情が変わらない相馬さんが、たくさんしゃべったり、照れたり、嫉妬したり、笑顔を見せたり、少しずつ色々な表情を見せた時の破壊力が凄まじくて!!!!

さらに近藤隆さんの声ですよ?好きにならない訳がないというか!


ただ、内容は正直薄くて、先に攻略した伊沢さんの方が重かったですし、千寿院さんや浅ヶ谷内さんの方が濃かったように思います。

そして事件や泉については微妙に匂わせて終わりなので、相馬さんはネタバレ的に序盤に攻略するのがいいかもしれません。


ですが、内容は薄くても、主人公が相馬さんに認められ、褒められるために頑張る気持ちや、相馬さんの一挙一動で嬉しくなる気持ちがプレイしているこちらも理解できる、そんなルートだと思うので、嫉妬深い無口な番犬タイプが好きな方にオススメです。

余談ですが、私は相馬さん編をプレイしていると、甘いものが食べたくなって仕方がありませんでした。


  • オススメのセリフ

…… 俺が傍にいる。だから、そんな顔をしないでほしい。寂しそうな、泣き出しそうな顔。 …… おまえのそんな顔は、見たくない。

…… 誰が、誰の代わりになれるとも思わない。だが、星稜院にもいろんな奴がいる。

言わずとも、皆、支えたいと思っているから。おまえはもっと、俺を …… 、俺達を必要とすればいい。

…… 寂しい思いなんて、させない。

 


伊沢臣(CV:森久保祥太郎)


キャラクター

火鬼(ひおに)。

明るく快活な性格で、面倒見がよく、兄貴肌の頼れる存在。

料理上手で主人公達にも振舞ってくれる。

相馬の幼馴染。


内容

仮初めの契約相手として、頼れる兄貴分のような雰囲気を持った伊沢を選んだ主人公は、伊沢と行動を共にするうちに、相馬の面倒を見過ぎなところや、何もかも背負い過ぎなところを危惧するようになります。

そして、相馬から伊沢のことが好きだろうと指摘されたことと、伊沢をダンスパーティに誘う女生徒を見て、少しずつ無自覚だった思いが大きくなり、改めて伊沢のことを好きなのだと自覚します。

そんなある日、偶然出会った相馬から、相馬の兄がはぐれになってしまった時に、相馬を守るために伊沢が兄を殺した過去を教わります。

強すぎる責任感を持ち、周りの者を守ろうとする伊沢は、笑顔の裏に重い過去を隠していて、相馬が恨んでいなくても、伊沢自身が自分を責めていることが分かり、主人公は一人で背負い過ぎている伊沢の力になりたいと思い …… 。


感想

イメージ的には、大柄で明るく快活なお兄ちゃんタイプだと思っていましたが、本当は臆病で繊細なキャラでした!

そして一番最初に伊沢さんを攻略しましたが、どうやら私は主より鬼のメンバーの方が好きかもしれません。


内容は、相馬さんと伊沢さんの関係、そして伊沢さんが背負っている過去について。


伊沢さんは、幼馴染である相馬さんの兄がはぐれになってしまった時、相馬さんを守るために相馬さんの兄を刺した過去があるんです。

相馬さんはその時兄が死んだと思っていますが、実は相馬さんの兄は生きていて、伊沢さんはもともと仲良しだった相馬さんの面倒をより見るようになり、慕っていた相馬さんの兄の影響で、相馬さんに弓道を勧め、自分もお菓子作りをするようになった。

なので伊沢さんは、主人公と本契約をしたいけど、優しかった相馬さんの兄のように、自分もはぐれになってしまうことを恐れているという話で、本契約をしなくても、お互いの気持ちで繋がっていればいいのではないか、そういう心の繋がりや信頼がメインでした。


伊沢さん編は、伊沢さんの優しさや臆病さが分かる内容で、普段は相馬さんのお菓子を作っていますが、将来は洋菓子で生計を立てたいことなど、明確な目標を持って努力しているところに好感が持てました!

そして面倒見が良く優しすぎるので、色々我慢している伊沢さんだからこそ、我儘を言わないところが逆に切なくて、「もっと我儘を言ってもいいのに」なんて思いながらプレイしました。


ただ、普段無口な相馬さんが、ここぞという時に伊沢さんと主人公のために行動する場面が多く、個人的には伊沢さんより相馬さんの方が気になってしまったのが残念でした。


ですが、伊沢さんは主人公に尽くす大型犬タイプなので、良い旦那さんになるんだろうなと思える、万人受けするキャラクターだと思います!

そして私は森久保さんの切羽詰まった感じのセリフが大好きで、そういう場面が出てくる度にドキドキしまくりました。


  • オススメのセリフ

ああ、もう …… 、あんたはどうしてそんなに格好いいんだろうな …… 。俺が悩んでたこと、全部馬鹿みてえじゃねえか。

…… 。 …… 俺は、はぐれになることが恐ろしくて、あんたと本契約もできないような意気地なしだけど。

でも、あんたのことは誰よりも大切にしていくから …… 。もう少しだけ、待っていてくれないか。

 


嶽屋宗次(CV:吉野裕行)


キャラクター

風鬼(かざおに)。

大変な負けず嫌い、かつ努力家。

背が低いことがコンプレックスであり、そのことに触れられると烈火のごとく怒り狂う。

気は強いが、好意を向けられたり相手を褒める言葉を口にするのが苦手という、素直になれない気質でもある。


内容

主人公は若そうな見た目で、努力家な嶽屋を選びますが、嶽屋は主人公のことを認めておらず、高圧的で突き放した態度をとります。

さらに主人公は戦闘面で役に立てず、足手まといになっていると弱気になりますが、まずは嶽屋にパートナーとして認めてもらえるように努力をし、それを見ていた嶽屋は、今までの態度を謝罪し、主人公のことを認め、主人公も嶽屋の不器用な気遣いや、努力家であるところに惹かれ、はぐれ討伐で連携技を使うようになるなど、二人の距離は以前より近付いていました。

そんなある日、ダンスパーティが催されると発表になり、主人公は嶽屋にダンスのパートナーに誘われることを期待しますが、嶽屋はいつも通りの業務連絡しか伝えず、がっかりしていると、そこに千寿院、浅ヶ谷内、伊沢、相馬が現れ、主人公をパートナーに誘います。

主人公は嶽屋に助け舟を期待しますが、嶽屋はむすっとそっぽを向いたままで、主人公はやはり嶽屋が誘ってくれないことにショックを受け …… 。


感想

大失敗だ。 あ、重要なことなので先に書いておきます。

私は嶽屋くんより先に浅ヶ谷内さんをクリアしましたが、嶽屋くん → 浅ヶ谷内さんの順番でクリアすることをオススメします。


内容は、嶽屋くんが努力する理由と嶽屋くんが浅ヶ谷内さんに突っかかることについて。


両親が主に傾倒していたので、子供の頃に寂しい思いをしていた嶽屋くんは、家が火事になった際に助けてくれた鬼に憧れ、その人と同じ仕事に就きたいと努力を重ねている真面目で不器用なタイプで、両親の影響もあり、鬼が主に惹かれるのは理解していましたが、鬼は主に命を捧げるので、そこまでの主と出会えず、契約にもあまり前向きになれずにいました。

そんな嶽屋くんは、浅ヶ谷内さんには主としての高い素養があるのに、何事にも真面目に向き合わず、鬼たちの命さえ軽視するのが気に入りません。

そして浅ヶ谷内さんに鬼や自身と向き合って欲しいのに、素直になれず、突っかかった態度をとってしまうという話です。


ということで、嶽屋くん編は浅ヶ谷内さんが重要で、私は先に浅ヶ谷内さんをクリアしてしまったせいか、嶽屋くんには主人公より浅ヶ谷内さんの方が合っているような気がしてしまった点が残念でした。


ですが、嶽屋くん自体はすっごく魅力的で、吉野さんファンの方には絶対にプレイして欲しいキャラクターなんです!

最初は主人公のことを気に入らず、主人公の前をスタスタ歩いていたのに、主人公の速度に合わせて手を繋ぎながら隣を歩くようになったり、目に見えて嶽屋くんの態度が柔和していくので、プレイしているこちらも嬉しくなりました。

性格は意地っ張りで負けず嫌い、強がりで天邪鬼、素直になれないから照れ隠しをしてしまうキャラで、例えるなら、警戒して毛を逆立てていた猫が、主人公に懐いて擦り寄ってくるという感じでしょうか?

そういう可愛らしさがあるので、嶽屋くん編はみんながわざと嶽屋くんを揶揄ったり、成長を見守っているところがとても良かったです!


さらには、嶽屋くんと主人公は二人とも努力型なので、お互いを高め合えそうですし、恋愛初心者同士なので、その初々しさが最高で!

そして分かりやすいツンデレで、主人公もわざと揶揄っていましたが、一つ一つの反応が可愛くて仕方がありませんでした!


なので、何度も言いますが、嶽屋くんをクリアしてから浅ヶ谷内さんをクリアするともっと楽しめたと思うので、これからプレイされる方は、是非その順番で攻略することを強くオススメします。


  • オススメのセリフ

鬼が …… 、主に惹かれるということは分かっていたんだ。だけど、ここまでだとは思っていなかったんだ。

仮初めとはいえ、あんたと契約を結んで …… 。どうして両親があそこまで主に付き従っているのかが、やっと分かった。

あんたのことなら、俺は信じられる。 …… 信じても、いいだろう?

 


六月一日景一(CV:平川大輔)


キャラクター

星稜院の教師であり、鬼。

教師としても鬼としても優秀だが、横柄な男。

秘密主義で自らのことは滅多に打ち明けようとせず、掴みどころがないような印象を受ける。


内容

ほぼ初対面の男子生徒より六月一日の方が経験豊富で頼れると判断した主人公は、六月一日を指名し、パートナーになってもらうことに。

しかし六月一日は、主人公と仮初めの契約を結ばず、「おまえが今よりも成長したら手伝ってやるよ」と別行動になってしまいます。

すると主人公は六月一日に仮初めの契約を結んでもいいと思わせればいいと考え、千寿院たちの協力を得て、祝詞を使うなど能力を高めていき、その後、どうにか六月一日に認められた主人公は、一緒にはぐれ討伐に行けるようになります。

そんなある日、今の力量なら一人でも十分戦えると判断した主人公は、一人ではぐれ討伐に向かいますが、四方をはぐれに囲まれてしまいます。

もう駄目かと思ったその時、六月一日が現れ、一瞬にしてはぐれ達を消し去ってくれますが、主人公は六月一日に怒られると覚悟していると、「どうして、こんなことをした …… ?」と六月一日は主人公をそっと腕に抱き、どこか苦しげな声で囁き …… 。


感想

これは反則です!主人公も惚れるはずだわ!

多くを語らず、人を寄せ付けない雰囲気がある先生が、たまに笑ったり、優しくしたりする時の破壊力!!!!!

平川さんの声ということもあり、先生のあまりの素敵さに、よだれが出そうになりました ―――!


内容は、音無伝説についてと、先生が隠していることについて。


まず、先生は他の5人をクリアすると攻略出来るので、他の5人の時に少ししか出てこなかった事件の犯人について、音無伝説、六月一日先生や栗原先生の過去など、恋愛面というより事件の真相などに重きを置いたルートになっています。

そして先生の場合のみ、好感度4でBEST END、5の場合は真相 BEST ENDというエンディングになり、真相 BEST ENDは先生とのハッピーエンドというより、事件の背景などが分かるエンディングなのでご注意ください。


ということで、六月一日先生の過去や隠していることについては、プレイして確認してもらうとして。

ここからは六月一日先生について書きますが、先生はチート仕様にもほどがあるほどの反則的な強さで、素直じゃない人なんです。

最初は主人公に対して突き放した態度をとり、一緒に戦うようになってからも口は悪いままで、主人公のことを揶揄ったりしてばかりなのに、たまに素直になるものだから、その破壊力が凄くて!!!

主人公が惚れるのは当たり前で、他のキャラクターたちより大人ということもあり、がっついていなくて、寂しがり屋でとっても素敵でした!


ただ …… 先生編をプレイして終始思ったことは、先生が好きだった人について。

これがねぇ。とんでもなく長い間生きているので、恋人がいなかったはずはありませんし、相手もとっくに亡くなっているのは分かりますが、先生の心の中にずっとその人がいるというのが。

主人公はそんな先生を好きになったみたいに思っているようですが、私は心が狭いので終始気になりましたし、しかもその人と主人公が同じ能力ということもあり、先生は主人公とその人を重ねているのではないかと感じてしまいました。


と、不満はありましたが、六月一日先生は格好良いので、なんだかんだでドキドキしましたし、エンディングも大団円で、平川さんファンの方は十分にキャーキャー出来キャラクターだと思います!

そして真相ルートなので、その点を考慮すれば、十分楽しめる内容だと思います!


  • オススメのセリフ

俺は、一人じゃない、よな …… 。

ずっと怖かった …… 、もう誰かを失うのは嫌で、ずっと逃げて来たんだ。だけど、俺は …… 、おまえを信じてもいいよな。

悪ぃ …… 、今だけ、このままで …… 。もう少しだけ、そのままでいてくれ。


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