ネタバレレビュー
Written by madoka
※セリフやイベント等のネタバレが含まれますので、読まれる際は注意して下さい。
ゲームの概要
朗読と恋愛アドベンチャーが同時に楽しめる、新感覚の女性向けゲームになっています。
マザーグースの本の中に引きずり込まれてしまった主人公が、マザーグースに関するクイズに正解して元の世界に帰ることが全体の目的。
クイズといっても、分からなければヘルプでクイズ途中でも該当の唄や解説が聴けます。
攻略に詰まることはありません。
クイズの進行度によって、イベントも進みます。おまけのようなものではなく、本格的なストーリー。
ただの恋愛イベントではなく、マリー=アントワネットの「パンがなければお菓子を食べればいい」の「お菓子」が具体的にどんな「お菓子」かをキャラクターが作ってくれる等、 イベント1つにつきキャラクターに合ったエピソードで雑学が1つ以上組み込まれています。
クイズに答えない時でも、検索等を使って好きなマザーグースの朗読(原文・翻訳・解説)を聴くことができます。
目的を達成(1人のキャラクターですべてのシナリオをクリア)した後も、引き続きクイズに挑戦できます。
全体感想
ゲームの詳細
最初に言っておきます。上記説明でも分かる通り、これは乙女ゲーではないと思います。
乙女ゲーというよりは学習教材にキスシーンがプラスされたという感じです。
ゲームのストーリーは、主人公が昔読んでいたマザーグースの本の中に強制転送され、クイズをクリアする事によって元の世界に帰れるというのが基本です。
最初は嫌がっていた主人公ですが、徐々に攻略キャラの事を気に入ってしまい、帰るのに躊躇する。
よくあるパターンの展開です。
ゲーム自体は選択肢というものが全く無く、攻略したいキャラクターを最初に選びます。
そして、そのキャラクターが出題するマザーグースについての問題に10問答えます。
10問クリアするまで何度でもチャレンジ出来て、クリア後にキャラとの会話パートがあります。
この会話パートにも選択肢は無く、雑学というかウンチクみたいなのを教えてくれるだけです。
これを10回繰り返すだけで、合計10問×10回で100問正解すればいいということです。
私は子供の頃に某英語教材にマザーグースがあったので懐かしく思えた部分がありましたが、全く知らなくてもLボタンでヒントが聴けるので、誰でもクリアする事が可能です。
マザーグースに興味がある方は別ですが、乙女ゲーをプレイしたい方にはオススメ出来ない残念な作品です。
アーサー=リンドグレン(CV:櫻井孝宏)
キャラクター
穏やかな英国紳士といった印象の人。グース婦人の館の傍に居を構える貴族。
館の主であるグース婦人とは友人関係にあるらしく、日々館を訪れる。
感想
実は、このゲームを購入した理由は櫻井さんが出ていたからでした。
で、プレイしてみましたが …… エセ紳士だった(笑)
アーサー編はクイズをクリアする度に散歩に出掛けて、紅茶や花言葉など色々な事を教えてくれます。
イベント的には最後のイベントより9回目のイベントが素敵でした!
「キスをする場所によってこめられた意味が違う」という詩のイベントなんですが、櫻井さんの優しいお声が、とてもドキドキさせてくれるんです!
ゲーム自体は微妙なんですけど、このイベントはとっても素敵でした!
バッカス=ムーア(CV:諏訪部順一)
キャラクター
下町出身のコック。明るく優しい、気のいい青年。
日中は館の料理人として仕事をしているが、夕食以降の時間は近所のパブでマスターを務める。
感想
バッカス編はあまり甘くなかった。
バッカスのCVが諏訪部さんなんですけど、珍しく俺様系じゃないんですよ!!!
そして、爽やかにしゃべる諏訪部さんのお声がとっても素敵なんです!
バッカス編はクイズをクリアすると料理人なだけあって、料理について色々教えてくれます。
正直、いつの間にかバッカスが主人公を気に入り、キスシーンに突入?なんですけど、それはそれでまあ有りかなという感じです。
甘さは控えめですが、爽やかな諏訪部さんのお声は本当に素敵でしたよ!!!!
ツェザーリ=フリッチ(CV:森川智之)
キャラクター
研究分野は宗教学の学者。
華やかな舞台にあまり興味がなく、現在はグース婦人の館に住み込み、書生のような生活をしている。
感想
ツェザーリ編は何気に勉強になりました!(乙女ゲーだけど)
ぶっちゃけツェザーリ編は甘くないですよ? だけど何だか気になるキャラなんですよ!
やっぱりCVがモリモリだからかな?? 雑学が面白くてしょうがありませんでした。
ツェザーリは学者なので、ギリシャ神話の話題が盛り沢山です。
このギリシャ神話がね、個人的に面白かったんですよ! 主人公じゃないけどもっと知りたくなりました。
乙女ゲーなのに雑学を勉強したくなるって(笑)
見た目は正直好みじゃなかったんですけど、プレイしてみると予想よりいい感じでした。
エリック=バレル(CV:鳥海浩輔)
キャラクター
グース婦人の館に出入りする、雑用の青年。
住み込みではなく、館にやってきては御用聞きを行い、申し付けられた雑用をこなして賃金を得ている。
そのため、している仕事は家の中のことから、買出しなど、多岐にわたる。
感想
エリック可愛かった。 鳥海さんのお声が可愛さを倍増させてくれます!
年齢は何歳位なんだろう?? 若そうに見えるんだけど、しっかりしてるし …… 。
エリックは雑用係というかご用聞きというか何でも屋なので、雑学も食べ物や仕事や雑貨についてなど様々です。
色々な仕事をしてきただけあって、雑学を教える時も分かりやすい教え方でした。
イベント的には主人公の為に手作りのプレゼントをくれるイベントが何気に素敵で、私だったらあんなプレゼントを貰ったら泣いちゃうかも!!!
やっぱり何でも出来る男性って本当に素敵です。
ヴィンセント=ノーブル(CV:安元洋貴)
キャラクター
名門校の学生で、良家の子息。
グース婦人の館には、ツェザーリから個人的に勉強を習うために度々訪れている。
自分達のことを何も知らない主人公に対して反発しがち。
感想
ヴィンセント大好き! やっぱりこういうツンデレキャラっていいですよね。
安元さんのお声も素敵だし、最初はあんなに突っかかって来たのに最後はもう!
ヴィンセントは学生で、女性とあまり接して来なかった根っからの「男の子」タイプなんですけど、主人公を意識し始めたとたんに赤くなったりしてとっても可愛いんです。
色々な所に連れて行って、それについての雑学を分かりやすく教えてくれますよ!!!
そんなヴィンセントのオススメイベントは「ロミオとジュリエット」に関する雑学のイベントです!!!
最初からは考えられないヴィンセントの行動がとっても素敵です!
ラストのイベントの「粘着質な誓いごと」も素敵でした。