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ネタバレレビュー

2017/○○/○○
Written by madoka

※セリフやイベント等のネタバレが含まれますので、読まれる際は注意して下さい。

ストーリー

一通の招待状が、貴方を変える。

ゲームに勝利すれば「運命の恋人」が手に入り、敗北したらゲームオーバー …… 。

愛を賭けたクイズゲーム【LOVE:QUIZ】に参加することになった貴方のパートナーは裁判官やアイドルなど、個性豊かな男性たち。


「俺を愛しているなら当然、 ――― 命くらい賭けられるよな?」


パートナーとゲームを戦ううちに芽生えるのは「愛」。

貴方は優勝報酬「運命の恋人」を手に入れられるのか?


全体感想


ゲームの詳細

このゲームはアプリからの移植作品で、攻略対象は少なめですが、かなり面白い作品でした!


内容は「LOVE:QUIZ」というゲームに参加することになった主人公が、個性的な男性たちに出会い、一緒にゲームをクリアしていくという話です。


まずは攻略対象ですが、4人と少なく、最初から攻略出来るのは3人で、残り1人は初期3人をクリアすると攻略出来るようになります。

ですが、最初から攻略出来るトワダもネタバレ要素が多いので、ハヅキ → ミカゲ → トワダ → シノの順番で攻略するのをオススメします。


次にゲームの詳細です。

プロローグでキャラクターを選び、個別ルートは6話構成と短めです。

キャラクター毎に HAPPY END と GAME OVER END があり、好感度表示は一切なく、選択肢のみでエンディングが分岐し、タイトルは「LOVE:QUIZ」ですが、本編でクイズに答えることはありませんでした。

各キャラクターは個別の内容になっていて、私は選択肢を試しながらプレイしたので4人とも1人2時間半くらい掛かりました。

そしてクリア後にキャラクター毎の After Story と「LOVE:QUIZ」side ○○というスペシャルストーリー、全キャラの全エンディング+『LOVE:QUIZ』というミニゲームのクイズでチーズを20個集めると、Beginning of『LOVE:QUIZ』というストーリーが解放されます。


スチルは各11枚ずつで、スペシャルストーリーを読むと全てのスチルを埋めることができ、枚数は少ないのに絵崩れすることがありました。

システムは選択肢ジャンプやバックログ機能が無く、履歴は読めても戻ることが出来ないので、選択肢を試したい場合にクイックセーブをするしかなかったり、同じ場面でもジャンプすることが出来ないのが、攻略サイト的に地味に辛かったです。


ここからはゲームの感想になりますが、正直、アプリからの移植作品は毎回期待度が低めなのですが、いい意味で裏切られました。

システムは不親切ですし、ボリュームは少なめかもしれませんが、個別ルートの内容は4人それぞれ別々で、主人公やキャラクターたちの恋愛過程も分かりやすく描かれていました。

そして、乙女ゲーというよりは『ライアーゲーム』のようなサスペンス要素が強く、主人公とキャラクターたちの恋愛よりも、「LOVE:QUIZ」についての真相の方が知りたくなってしまった程で、シナリオはかなり面白かったと思いますし、是非皆さんにプレイしてもらいたい作品です。


なら、なぜオススメ度が3.5点だったかというと、一番の理由はサブキャラであるウキョウさんとサオンジさんが攻略出来なかったという点です。

このゲームは出てくるキャラクター全員が魅力的で、特にウキョウさんのアブなさが気になって気になって!!!

私はこういうクセのあるキャラクターが大好きだからかもしれませんが、残念なことにメインのキャラたちよりウキョウさんが一番好きになってしまったという事実。

今日の時点で当サイトで初の、好きキャラのところの一番最初に非攻略対象キャラを書いてしまった程です。

もし、サブキャラの2人が攻略対象だったら、オススメ度は確実に4点以上付けたと思います!


ですが、ストーリーはかなり面白く、先が気になるゲームだと思うので、ストーリー重視の方、社会人設定が好きな方、時間を掛けずにサクッとプレイしたい方にオススメです。

 


ミカゲ(CV:石川界人)


キャラクター

正体不明の青年。

ぶっきらぼうだが、主人公の事を何かと気にかける。

過去に主人公と接触した事があるらしく …… ?


内容

招待状に記載されたクラブを訪れた主人公は、そこで過去に主人公と接触した事があるというミカゲに出会い、どこかで会ったことがあるようだし、悪い人ではなさそうだとミカゲをパートナーに選ぶことに。

ミカゲは自分の優勝賞品について語らず、「周囲を信じない事が、君がこのゲームに勝つ条件だ。案ずるな、俺も誰も信じる気はない」と言い、お金を悪だと言い切ったりしますが、主人公はどこでこんな人に会ったのか全く思い出せずにいました。

さらにミカゲは主人公に「この得体の知れないゲームで、君を支援してやる。生き残りたかったら、俺に従え」と提案してきて …… 。


感想

いつも命令口調でいちいち理屈っぽいのに面倒見が良いミカゲさん、良かったです!

しかも「エンドウ アイ」ってフルネームで呼びだし、番犬っぽいところが可愛くて可愛くて!!!


内容は、二年前の「放火事件」と、ミカゲさんの優勝賞品について。


まず、ミカゲさんの正体ですが、公式HPのストーリーにも書いてあるので普通にネタバレしていますが、裁判官です。

裁判官として最初は正義感を持っていたけど、法廷で人間の汚い本性にあてられてしまったミカゲさんは、いつの間にか出世だけのために判決を出すようになっていた。

そんな時、二年前の「放火事件」の裁判で、自分の信念や正義を貫こうとする主人公のことを忘れられなかったという話です。


ポイントは、ミカゲさんが言う「俺の事は信じず、自分だけを信じろ」という言葉で、このゲームは相手の答えや行動を予想したり信じたりする展開が多いので、ミカゲさんは、主人公に信頼される心地良さを教えてもらうけど、自分は主人公の信頼に対し、返せるものがないので悩んでしまうんです。

一方の主人公は、契約しているとはいえ、命が掛かったゲームでいつも助けてくれるミカゲさんに惹かれていき、その後ミカゲさんが主人公を信じたくなったり、とても面白い内容でした!


ミカゲさんは、トワダさんに『鉄仮面』なんてあだ名をつけられてしまうほどのポーカーフェイスですが、終盤はミカゲさんの考えている事が分かりやすく、照れて赤くなったりする可愛い面も見ることが出来るので、キャラクターとしてもかなり魅力的だったと思います!

ただ、ミカゲさんも素敵だったのですが、私はクセのあるキャラクターが大好きなので、ウキョウさんの変人具合が気になって気になって …… 。


ですがAfter Storyのミカゲさんの可愛らしさにはキュンキュンしましたし、石川さんの声のクールなキャラクターは素敵なので、無表情な番犬タイプが好きな方にオススメです。


  • オススメのセリフ

いつか俺と君が残った時、君は …… 自分の選択を信じて、自分を犠牲にし、俺を生かそうとするかもしれない。

君は自分の為に、人を切り捨てられない。そういう人間だ。

…… いいか、エンドウ アイ。来たる日、君は自分の為に他者を切り捨てられるようになれ。

そしてその為にも …… 契約を、清算すべきだ。

 


ハヅキ(CV:蒼井翔太)


キャラクター

100万人のファンがいると言われる、超人気アイドル。

圧倒的な女性人気を誇り、ファンの間では「夢の中の恋人」と呼ばれている。


内容

超人気アイドルでありながら、招待状に記載されていた優勝賞品「仕事よりも価値があるのも」に興味を持ち、参加することにしたハヅキ。

ゲームが始まる前に、偶然出会った主人公が、自分のことをあまり知らなそうだったので興味を持ちます。

一方主人公は、ハヅキは有名人なので素性は確かだし、話しやすい雰囲気ということでハヅキを選ぶことに。

しかしトワダは、ハヅキのことを「キラッキラした善人顔してるけど、あれはどっちかって言うと「こっち側」の人間だからな」と忠告します。

その後、主人公はハヅキから連絡先を教えてもらいますが、ゲームのことを相談したくても、アイドルに連絡するのは迷惑だと思ってしまい …… 。


感想

可愛い顔して実は …… というのは王道ですね。

ハヅキさんはこのゲームで唯一の可愛い系キャラなので、普段とのギャップが良かったです!


内容は、ハヅキさんの過去とアイドルと自分とのギャップについて。


ハヅキさんは「夢の中の恋人」と呼ばれ、「恋人は100万人」と答えるなど、キラッキラオーラを振りまく王子様の超人気アイドルですが、ヤンチャをしていた過去があります。

そして臆病で嫌われたくないので、求められると答えたくなるタイプで、完璧な王子ぶろうとすればするほど、本来の自分とかけ離れていってしまい、どこかファンのみんなを騙しているようで苦しかった …… という話です。


攻略対象が全員社会人という中で、唯一の可愛い系だったので最初に攻略しましたが、予想通り大人の魅力というより、可愛いアイドルとしての『ハヅキさん』と、本来の『ハヅキさん』というのがメインの内容でした。

ハヅキさんは、あまりにアイドルの雰囲気を振りまいているので、序盤は「何だかなぁ」と思ってしまったのですが、ゲームのステージが進むに連れて、ハヅキさんの過去やアイドルとしての苦悩、そして主人公に興味が出てきた経緯など、短い内容の中できちんと説明がありました。

そしてあくまで私の感覚ですが、ハヅキさんのアイドルとしての言動がCVの蒼井翔太さんと被るような気がして、「こんな風に頑張っているのかな?」なんて無粋なことを思ったりもしました。


どちらかというと私は可愛い感じのキャラクターより大人の魅力があるタイプが好きなので、攻略出来ないサイオンジさんに魅力を感じてしまいましたが、可愛い系が好きな方にはオススメです。


  • オススメのセリフ

…… オレを受け入れてくれた貴方を手にかけるなんて、オレには絶対できない。

今までは100万人のファンに嫌われる事を恐れていたけど …… 、今は、違う。

今は …… 何より、アイさんを失うのが怖い。

 


トワダ(CV:柿原徹也)


キャラクター

どこかつかめない、気分屋の天才ギャンブラー。

相手を手玉に取るのが好きで、最近のオモチャはもっぱら主人公。


内容

招待状に優勝賞品が「お金では買えないもの」と記載されていたことで、なぜ主催者は自分がお金以外の「何か」を求めていることを知っているのか興味があったので、ゲームに参加したトワダ。

ギャンブラーであるトワダは、アテになるのは己の直感で、主人公のことを獲物(パートナー)に選ぶことに。

一方主人公は、カンを頼りにトワダを選びますが、主人公のことを小学生扱いし、説明もなくキスをしたりするトワダに振り回されてしまいます。

次の日、シノ社長に呼び出された主人公は、本日付で期待の新人が入ると知らされますが、オフィスに戻るとそこにトワダの姿があり …… 。


感想

柿原さんの大人でSっ気のある肉食系キャラって珍しくないですか?

個人的には柿原さんはどちらかというと若いキャラクターが多いと思っていたので、今回のような社会人設定キャラは新鮮でした。


そしてトワダさんに攻略制限はありませんが、ネタバレ要素が高いので、最初から攻略出来る3人の中で最後に攻略するのをオススメします。


内容は、トワダさんが捨ててきたものについて。


トワダさんは、会場であるクラブに不慣れな雰囲気を醸し出す主人公を発見し、「獲物」として目をつけますが、実はトワダさんは財閥の息子であり東大卒でハーバードのロースクールを出てからギャンブラーになったチート設定で、過去と未来、退屈な人生を放り捨て、刺激のある人生が欲しかったはずなのに、主人公と一緒に過ごすうちに、未来が欲しくなってしまう …… という話です。


トワダさんは最初は主人公のことを「小学生」と呼んで揶揄ってばかりですが、途中からは本気になっているのが分かりやすくて、主人公は、トワダさんが本気で自分に惚れているなんて思っていないし、自分はただの「獲物」で、束の間の暇つぶし相手だと分かっているけど、いつの間にかトワダさんに心を許してしまうという王道の展開でした。


で、トワダさんのギャンブラーとしての見せ場は Story:05 だと思うのですが、ここで問題発生!

ウキョウさんのCVの増田俊樹さんが公式HPで「トワダのポーカーのシーンで、そこが彼の真骨頂」とコメントしていた通り、ゲーム全体の中で私が一番好きなシーンで、もちろんトワダさんも格好良かったのですが、アブナイ精神科医であるウキョウさんに惹かれずにはいられませんでした。

改めて自覚しますが、私ってやっぱり変態かも ……(笑)


と、ウキョウさんについてばかり書いてしまいましたが、トワダさんは、キスする前にグロスを好みの味のものに付け直させるとか、深夜のオフィスでイチャイチャするとか、肉食系の色気のあるキャラクターなので、柿原さんの声と合わさると破壊力は抜群でした ―――!

終盤は照れて可愛いトワダさんも見ることが出来るので、柿原さんの色気のあるキャラクターが好きな方は、ドキドキ出来ると思います!


そして、このゲームは好感度表示が全く無いこともあり、なぜかトワダさんのエンディングは GAME OVER END ばかりになってしまい、4回もやり直す破目になったので、もし攻略チャートを見ずにご自身で攻略する際は注意して下さい。


  • オススメのセリフ

…… たかがだろうが、お前なんて。

だがバカでビビリのくせに、いざとなると腹が据わってやがる。

仕事はできないくせに、強い気持ちだけは持っていやがる。

ったく …… 何なんだかな、お前は。お前といると、どっちが獲物かわかんなくなるんだよ。


 


シノ(CV:小西克幸)


キャラクター

主人公が勤めている一大企業「スミロドン」の若社長。

年収10億円以上と言われる富豪で、情に厚いカリスマ性で人を惹きつける。


内容

招待状に記載されていた優勝賞品「世界で一番価値があるのも」に興味を持ち、ゲームに参加したシノは、主人公が誰を選ぶか迷っている時に声をかけ、半ば強制的に組むことになり、シノは「俺はお前が俺の社員である限り、守ってやる」と主人公に言います。

そしてシノは職場で接点がない社員のことを知るいい機会だと主人公に話しかけますが、主人公は、何か試されているような気がしていると、ミカゲから、シノについて「その男の外面に、くれぐれも惑わされないように」とこっそり助言されます。

そして翌日、シノに呼び出された主人公は、シノの専属秘書になることを命令されますが、シノが自分を秘書に選んだ理由が分からず …… 。


感想

社長、やっぱりそういう展開でしたか …… 。社長編は個別ルートというより、真相編に近いですね。


内容は、シノ社長が隠していることと、社長の生い立ちについて。


まず、社長は上記3人をクリア済じゃないと攻略出来ないので、社長が「LOVE:QUIZ」の主催者側だと分かった状態でプレイすることになります。

そしてステージ1で主人公にキスをした時から、主人公のことを守ると言ってきたけど、社長は主催者側なので、主人公と一緒に過ごすうちに、真実を言い出しにくくなってしまうという話でした。

その他に、社長の過去や生い立ちついて、そして「LOVE:QUIZ」についての真実などもあります。


ここからは、かなりのネタバレになるので、読みたい方のみ読んで下さい。


社長はある政治家の妾の子で、高校生の時に母親が他界し、極貧生活を送りながら勉強していた過去があり、起業した当時はなかなかお金を稼げなかったけど、会社が軌道に乗ってからは、いつの間にかお金で買えないものはないんじゃないかと思うようになってしまった。

そして自分が散々憎んだ父親と同じ考えに辿り着いたと気付いた時には笑うしかなく、生い立ちのこともあり『愛』について思うところがある人物です。

そんな社長と、ある3人が『愛』について試してみたいと始めたのが「LOVE:QUIZ」だったというのが真相です。


ということで、社長編は個別ルートというより真相編という印象で、他のキャラよりドキドキする内容ではなかったような気がします。

もちろん主人公に仕事の楽しさを教えるところや、先を読む力など、キャラクターとしては魅力的でしたし、何より私が大好きな小西さんの声なので、素敵だなと感じる場面も多かったのですが、比重が真相の方に傾いた内容だったので、ちょっと残念だなと感じてしまいました。


社長ルートはオールスターキャストの展開ですし、クリア後に追加される Beginning of『LOVE:QUIZ』で裏側も詳しく分かるので、是非ラストまでクリアして欲しいです!

個人的には、社長編の時のミカゲさんの小姑具合が可愛く感じたので、そこにも注目してプレイしてもらえたらなと思います。


  • オススメのセリフ

――― 目的の為なら方法を選ばず、肉食獣と呼ばれる俺。

情や欲を持っていたのにそれをひた隠した挙句、罪悪感で手を引いた俺。

どちらが本当の俺かは、もはや分からない。

それでも、俺は …… エンドウ、俺はお前と一緒にいる時の自分だけは、好きでいられたんだよな。


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