ネタバレレビュー
※セリフやイベント等のネタバレが含まれますので、読まれる際はご注意下さい。
全体感想
基本的には新選組の小説のダイジェスト版という感じです。
乙女ゲー要素は低く、もちろん脚色されていますが、新選組隊士がどういった歴史を辿ったのかが分かるようになっています。
歴史に詳しい方なら「あれ?あの出来事が無い?」とか思う事もあるのですが、乙女ゲーなのでスルーして下さい。
個人的にはやはり新選組は「池田屋」がピークだなと改めて思い知らされました。
その後は衰退の一途というか、言い方が悪いですけど「使い捨て」という印象で切なくなります。
この新選組が題材なので、生き残る隊士の方が少なく、隊士が死んでしまいます。
歴史があまり好きではない方、好きキャラが死んだりするのが嫌な方はプレイしない方がいいかもしれません。
それでもOKという方のみ、言い方は悪いですが、先に死ぬキャラからプレイするとネタバレが少ないと思います。
近藤勇(CV:森田成一)
私が持っていた近藤さんのイメージはガッチリしたタイプだったんですけど、この近藤さんは違いました。
近藤さんって写真も残っているから「こういう人」っていう印象が強かったんです。
でもプレイしてみたら、かなり軽い感じで「新選組隊士が惹かれる」というイメージを持てなかったんです。
私が持っていたイメージとはちょっと違っていたので、そこが残念で仕方がありません。
近藤さんは妻帯者だという事は最初から分かっていたのですが、まさか奥さんの所にまで行くとは思ってもいませんでした。
会いに行った時点では近藤さんに思いを伝えていませんけど、それでもちょっと微妙でした。
例えて言うなら、会社の上司と不倫しているのに、上司の家に行く羽目になる。
そして奥さんに浮気がバレるが、責められない …… そんな感じです。
新選組自体が会社みたいなものなので、例えがそのままですみません。
近藤さん大好きなんですけど、何ていうか不完全燃焼でした。
最後はやっぱり悲しいけど、他のキャラ程切なくはなりませんでした。
でも「殿方には内緒です」イベントの最後は素敵でした。
土方歳三(CV:置鮎龍太郎)
土方編は切ないです。
分かっていても切ない。
五稜郭まで行ったら溜息が出ちゃいました。
ですが、土方さんはとっても素敵で、自分に厳しく人にも厳しい人でした。
そんな土方さんからあんな言葉やこんな言葉、そしてあんな事まで!
例のあのスチルは二十一章まで出てこないんですね。
とにかく置鮎さんの土方は本当に素敵でした。
置鮎さんファンの方で、新選組の内容が分かっている方はプレイして損はないと思います。
沖田総司(CV:石田彰)
最初の頃の沖田ってすっごく元気なんですよ。
石田さんにしては珍しく元気なんです。
あえて元気に演じていらっしゃると思うんですけど、その分最後の方は弱々し過ぎて …… 。
池田屋襲撃の時って、どの新選組でも沖田は「げほっ!」ってなるじゃないですか。
あの辺りから覚悟していたつもりなんですけど、やはり沖田だからしょうがないんですかね。
それにしても最後のアレは予想していませんでした。
土方さんなら分かるけど、ビックリしました!(内容はプレイしてご確認下さい)
せっかくの切なさも吹っ飛ぶ程、驚きの展開でした。
山南敬助(CV:小西克幸)
私はやはり山南さんが一番大好きです!
好きで仕方がありません!
なので六章は普通に涙がこぼれました。
小西さんの優しい声がより切なくさせるんです〜〜〜〜〜。
最初に山南さんのCVが小西さんだと分かった時、母と二人で「小西さんが山南さんなんだ」と、何かを察した表情になりました。
結末が分かっているだけに、母は逆に「泣くからプレイしたくない」と言った程です。
母と私は小西さんが好きだからこそ、ある意味プレイするのが躊躇われました。
新選組って切ない終わり方の人が多いけど、切なさNo.1はやっぱり山南さんだと思います。
でもプレイして本当に良かった!
ある意味一番オススメのキャラだと思います。
永倉新八(CV:森久保祥太郎)
キャー!!どんだけ仲良しなんだよ!
左之助じゃないけどノロケ過ぎです。
新八はずっと主人公のことを口説くと言っておきながら、結局最後の最後でやっと口説くという。
しかも口説いてからは、左之助の前であろうがイチャイチャしています。
でもそういう感じはラストだけで、エンディングも意外とさらっとした感じでした。
他のキャラの方がもっとキャーキャーなりましたが、「ずっと見ていた」イベントは素敵だったので満足です。
やっぱり生き残るキャラを攻略する時は、安心してプレイ出来ますね。
新八編は甘さは最後だけですけど、無難にプレイ出来るのではないでしょうか。
斎藤一(CV:三木眞一郎)
斎藤さんはハズレが無いですね。
三木さんの声も素敵だし、大満足です!
私は元々新選組の中では山南さんの次に斎藤一が好きなので、余計に贔屓目で見てしまっているのかも。
斎藤一というと私の中で、歴史上の斎藤一と「牙突」のあの斎藤一というイメージなのですが、どの作品でもクールな天才という感じで書かれているので、クーデレ好きにはたまりません!!
この斎藤さんもクールで三木さんCVだし、とっても素敵ですよ。
内容は「乙女心」イベントでいきなりの展開過ぎてビックリしましたが、キュンキュンしまくりでした。
主人公を思う気持ちがとっても強くて、本当に素敵なんです。
三木さんの声であのセリフ …… 最高です!
原田左之助(CV:中井和哉)
左之助は最高ですね。
中井さん上手過ぎです!
左之助は新八と本当に仲が良かっただけに、セットって感じがするのは私だけでしょうか?
この二人、本当に最高です。
原田編は最後の最後までギャグな感じですが、新選組ってシリアスな感じが多いからこういうのもいいと思います。
本当に各イベントで新八が重要なポジションなので、中井さんと森久保さんが大好きな方は是非プレイしてほしいです。
歴史とは違いますが、こういう感じも大好きです。
藤堂平助(CV:松野太紀)
衝撃のエンディング!
そう思いませんでしたか?
藤堂平助というと、新選組を離隊する事が私の中では前提にあったので、主人公も離隊するのではと思っていたのですが、ロミジュリ状態になったので、ちょっと切なかったです。
年上なのに年下っぽい平助くんは可愛いので、余計に切なくさせられました。
だけどあのエンディング!
あのセリフから繋がっていたんですね。
何度も言いますが、ゲームだから歴史とは違って当然なのですが、かなりの衝撃度なので、是非プレイして確認して下さい。
山崎烝(CV:皆川純子)
結局、最後までその状態ですか!
山崎というと櫻井さんが演じた某新選組アニメの美少年山崎があまりに素敵だったのと、いつも素敵なことが多いので、山崎好きな私としては正直微妙な内容でした。
もともと新選組では山南、斎藤、山崎派なので期待度が高過ぎたのかもしれません。
皆川さんのお声が素敵だったので、男っぽさを少しでもいいので出してくれればドキッってなったと思うのですが、最初から最後までお姉さん状態?は残念でなりません。
エンディングもビックリしたし、ある意味予想と大きく違いました。
才谷梅太郎(CV:櫻井孝宏)
梅さんは最高ですね!
櫻井さんの声がまたいい感じなんです。
才谷梅太郎はという名前だけで、誰だか分かる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
新選組じゃないですが、とても素敵で切なくさせられました。
最後は「あれ?」ってなりましたけど、それでもプレイ後は大満足です。
櫻井さんの梅さん、とっても素敵でした!