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ネタバレレビュー

2015/09/08
Written by madoka

※セリフやイベント等のネタバレが含まれますので、読まれる際はご注意下さい。


ストーリー

舞台は、全国から残念認定された生徒たちが集まる高校「茂蔵学園」。

通称、Z学園に入学した主人公・八乙女玲は入学早々廃校宣言を告げられる!?

残念すぎる展開の数々を救う方法はただ1つ …… 「生徒たちが恋をすること」。


早速、主人公もカップルとなる男子を捜すのだが、生まれながらにして残念に愛される体質を持つ彼女の周りには、残念な男子が次々とやってくる。


しかし全ての人間は不完全で欠けたピースのような存在。

自分の欠けている部分と合う、もう1つのピースがどこかで求めているかもしれない。

たくさんの残念男子の中から1人を選び、あなたの愛を注ぐことで、彼らのコンプレックスが解消されたとき、残念と残念は恋になる。


全体感想


ゲームの詳細

この作品は岩崎大介さんなので、いつも通り設定がぶっ飛んでいて、残念な男子8人が攻略対象です。

主人公が入学した学校は今年度から恋愛進学校になり、カップル成立率が低いと廃校になってしまうので、1年間で相手を見つけ、進級式でみんなの前でキスをするという内容です。

普通の高校とは違い、勉強より恋愛をという恋愛進学校で、校長先生は余計なことをするし、担任の先生は廃校を阻止というより、自分の35年ローン返済のために恋愛しろと口うるさく言います。

と、この内容を読んでダメだと感じた方はプレイしない方がいいと思います。


内容は先程書いた通りで、主人公は昔から変わった男子に好かれて、その部分に引きずられて大変な目に遭っちゃう体質なので、この学校でも残念な男子にもれなく好かれますが、最終的には各キャラクターの残念な部分とどう付き合っていくかという話です。


攻略について

期間が1年間なので、4月から9月までは共通ルート、10月から3月までが個別ルートになります。

個別ルートは好感度が一番高いキャラクターになり、好感度変化は選択肢とミニゲームが2つです。

ミニゲームは簡単ですし、好感度も数値化されていて分かりやすいので、攻略はスムーズだと思います。

そしてエンディングは2種類で、GOOD ENDとNORMAL ENDがあり、BAD ENDがないので楽しいまま終わることが出来ます。


感想

ここからが感想なのですが、先程も書いた通り、このゲームは人を選ぶのではないかなと思います。

主人公が白目をむいてツッコミを入れるシーンが多く、普通のことが茂蔵学園では普通じゃないんです。

修学旅行では部屋割りが男女一緒の大部屋、もしくは2人1組の相部屋だったり、毎月のイベント全てを恋愛に絡めてきます。

それも1周目はいいのですが、実は8人全員同じ内容なんです。

もちろんキャラクターによって残念な部分の所は違いますが、発生するイベント自体は一緒なので、金太郎飴状態なんです。

なので、私のように好みなキャラクターを最後に取っておくと展開が分かってしまい、クリア後の満足度は低くなってしまうと思います。


ですが、このゲームは主人公が物凄く頑張っていて、主人公自身もマイナスな部分を持ってはいるのですが、残念男子と向き合う姿勢や相手のトラウマを取り除いてあげようとしたりと大活躍でした!

たぶん中学までは流されっぱなしだったけど、茂蔵学園では自分よりかなり残念な男子ばかりなので、自分から行動するようになったことによりマイナスからプラスになったのかな?と思います。

他にも『暗闇ROOM』は意味はあったのか?とか、年中同じ服装で冬は寒そうとか、それこそ残念な部分が多いゲームではありますが、残念男子たちがワイワイやっているのは面白かったので、独特なテンションでも大丈夫な方にオススメです。


余談ですが、OPの『キミ専用(ONLY)HERO!!!』が気になり過ぎて、ダウンロードしちゃいました。

凄く中毒性のある曲で、一緒に「FuFu!!」って言いたくなっちゃいますし、ちゃんと景馬くんの音痴なところも分かるので、ゲームを購入した方には是非フルVer.を聴いて欲しいです!


風原麻耶(CV:岡本信彦)


キャラクター

外見と声のギャップが残念男子。

みんなを引っ張ってる番長タイプ。

だが、男らしい見た目とそこから発する可愛い声がギャップで残念なことに。

自分の声がコンプレックスで、なんとか声以外は男らしい自分になろうとしている。


内容

麻耶くんは子供の頃、背も小さく性格も大人しくて名前も声も可愛いので、女の子だと勘違いされることが多く、それが嫌でまずは性格を前向きにし、身体を鍛えて周りから頼られるような存在になりたいと考えました。

ですがどんなに身体を鍛えて堂々と男らしく振舞っても声だけは変わらず、見た目と声のギャップが広がっていくばかりで、ずっと自信が持てないでいます。

ある日、主人公は音彦くんに頼まれ、風邪を引いて保健室で寝ている麻耶くんのところにカバンを届けに行きます。

すると、いつもより低い声の麻耶くんが現れ、声が低くなったからか、麻耶くんの態度がいつもより自信に満ち溢れているように見えます。

そして4日後、風邪が治り登校してきた麻耶くんは、以前の声と違い男らしい声になっていて …… 。


感想

ビックリ!

風邪を引いた時の麻耶くんの声が本当にイガイガ?ゴロゴロ?しているんですよ!

しかも、普通の時は高めの声、そして風邪の後の低い声と …… 岡本さん本当に凄いです!!


麻耶くん編は、コンプレックスな声を受け入れるまでの話です。

麻耶くんのご両親は、女の子が生まれてくるとばかり思っていたので『麻耶』という名前を考えていましたが、男の子が生まれてきたけどそのまま名前をつけたので、麻耶くんは子供の頃から女の子だと勘違いされることも多く、あの声なので、男らしさに憧れを抱いています。

一生懸命男らしく振舞ったり努力をしても、声とのギャップが広がるばかりで、自分の声を受け入れられず、結局子供の頃から何にも成長していないと悩んでしまうという話です。


ですが、修学旅行でも頼りになるし、ハロウィンやクリスマス、そして初詣とずっと主人公のことを当たり前のように守ろうとする麻耶くんは、声以外は本当に男らしいんです。

なので最初は麻耶くんの声が可愛いので「え?」となりましたが、すぐに「この声が麻耶くん」と思うようになり、声が低くなった時には違和感を覚えてしまった程です。

たしかに見た目や行動とのギャップはありますが、プレイしてみれば『あの声』じゃないとダメになると思います。


麻耶くんは、本当は気が弱くリーダータイプじゃないのに「目指すは亭主関白」なんて言っちゃうキャラではありますが、他のキャラクターにはない包容力が魅力だと思うので、「俺についてこい!」という感じのタイプが好きな方は外れなくドキドキ出来ると思います!

以下のセリフのシーンも好きですが、バレンタインのチョコを渡す場面もオススメです。


  • オススメのセリフ

俺さ、こんな名前、女の子みたいで嫌だって思ってた時もあったけど、さっきお前に呼ばれた時は、なんか嬉しかった。

だから、これからは名前で呼べよ。

お前が呼んでくれたらこの名前も、もっと好きになれる気がするからさ。

それと多分、この声も ――― 。


佐伯郁沙(CV:野島健児)


キャラクター

完璧過ぎて逆にやっかいな残念男子。

顔、性格、頭良し、運動もできるミスターパーフェクト。

その反面、完璧過ぎて人としてのおもしろ味に欠けている面がある。


内容

ある日主人公は、クラスの女子から郁沙くんは総合的にレベルも高く狙っていた子が結構いたことと、郁沙くんは主人公一筋っぽいと以前からウワサだったと教えられます。

確かに郁沙くんはカッコ良く勉強もでき運動も得意だけど、規律を守ることを重要視し、完璧過ぎて何かが致命的に残念な気がしてなりません。

そして郁沙くんの方は、主人公が未だに名前も呼ばせないし、親しくはしてくれていても一定以上は許してくれず、でも遠ざけたりもしないのは自分に気を遣っているからかと気になっています。

その後、郁沙くんが茂蔵学園に入学してきた理由を共有し、2人は少しずつ仲良くなっていきますが、やはり完璧な郁沙くんと主人公では分かり合えないことが出てきて …… 。


感想

どうしよう!?

冷静で感情をあまり表に出さなかった郁沙くんが、照れて赤くなった時の可愛らしさったら!

CVが野島健児さんの良い子キャラだからか、赤城くんを思い出してしまいました。


内容は、完璧主義者の郁沙くんが茂蔵学園に入学してきた理由です。

何事も正確に完璧にこなしたい郁沙くんは、今まで周りの人は何も言わずに自分から離れていってしまうので、自分を変えるために自ら学園に入学した人物でした。


スタート直後は「僕が執事になったら、すべての女性客が僕の虜になってしまうと思いますが、それでも、問題ないでしょうか?」と自分で言っちゃうし、デートのスケジュールは分刻みだし、さすが残念男子なだけあって、素敵そうに見えて素敵じゃない感じだったんです。

でも主人公も言っていましたが、郁沙くんはすごく不器用で自分に自信がなく、完璧過ぎて失敗を恐れているのが分かるようになった辺りから、少しずつ人間らしく?なっていって、冷静な郁沙くんが動揺する度にドキドキしちゃいました。


ただ、見た目はダントツで素敵だし、主人公に少しずつ自分の弱いところを見せたり動揺したり不安になったりはするのですが、他のキャラクターよりも糖度が低く、プレイ前の予想とは違い、デレるシーンがあまりないのが残念でした。

その分とは言ってはあれですが、郁沙編は主人公が本当に頑張っていて、最後の最後まで郁沙くんより男らしかったですよ(笑)


  • オススメのセリフ

…… ○○さん。

こうしていると …… 安心します。

ずっとこうしていたい。

君が、僕のものみたいに思えるから …… 。


倉持青葉(CV:KENN)


キャラクター

占いにハマリ過ぎて残念男子。

自分の全ての行動を占いによって決めるスピリチュアル男子。

ラッキーカラーに従順、アンラッキーデーは不慮の事故を恐れて家から一歩も出ない。

ヒロインの事を心配して色々と占い的なアドバイスをしてくる。


内容

優柔不断でずっと占いに頼ってきた青葉くんは、今更自分で決めて何かあったらと思うと怖くて決められないので、いつも占いで行動しています。

しかし修学旅行やハロウィンパーティなど主人公と一緒に過ごすうちに、少しずつではありますが、青葉くんも占いに頼らず行動が出来るようになっていきます。

12月になり、学校主催のクリスマスパーティで男子は学校側が用意したタキシードを着ることになりますが、青葉くんは何か一人で悩んでいる様子。

そして迎えたパーティ当日、青葉くんの顔色は悪く、ケーキを落とすなど失敗ばかりをし、いつもならラッキーカラーで飲み物を選んでいたのに「何が飲みたい?」と聞いてきたり、なぜか占いの話も全く出てきません。

主人公は青葉くんの様子がおかしいと感じつつもプレゼントを渡しますが、喜ぶどころか目が泳いでいて笑顔もひきつり、一生懸命主人公が選んだプレゼントの中身も見ようとせず …… 。


感想

私は占いとかそういうのを信じないタイプなので、スピリチュアル男子って微妙かな?と思い、1周目に青葉くんを攻略したのですが、大失敗。

1周目なんてもったいないことしてしまった!

予想以上に甘々でした。


内容は、青葉くんが占いではなく、自分の意思で行動出来るようになるまでの話でした。

私の場合、青葉くんの最初のイメージがあまり良くなく、食べるメニューをペンデュラムで決めたり、ラッキーアイテムのメールを毎日主人公に送ったり、部屋に邪気が渦巻いているから清めるとか、魔法陣で精霊?を呼び出すとか、あまりに占いに傾倒していて微妙な気持ちになっていたんです。

でも途中から自らの占いを否定してまで主人公のお菓子を欲しがったり、主人公へのプレゼントは自分の意思で選びたかったり、ちょっとずつ良い感じになっていき、ラストは胸焼けする程ベタな甘々を堪能することが出来ました!

と言っても青葉くんというキャラクターというより、CVがKENNさんだったから素敵に感じたというのはかなりあると思いますけど。


内容は決して濃いとは言い難いですし、終盤まで変なラッキーアイテムの話や青葉くんの突拍子もない行動は目に余りますが、実は青葉くんは人前でも堂々といちゃつくタイプなので、是非頑張って最後までプレイして下さい。

私は期待薄だった分、ラストでニヤニヤしっぱなしになりました。


  • オススメのセリフ

…… いや、僕は今すごく幸せだよ。

キミのチョコをもらえたし、こうしてキミと一緒にいられるからね。

占いは確かに当たったけど、占い以上のことも現実にあるって分かったから。

だから僕は、幸せだよ。


都並音彦(CV:下野紘)


キャラクター

5頭身半のフォルム!小さくて残念男子。

顔はイケメンだが、見た目は五頭身半の身長160センチ男子。通称ピヨ彦。

自分の身長を相当コンプレックスに思っていて、身長差に負けないよう、バスケ部に所属しレギュラーを目指している。


内容

今まで女子に意識されたことがなかった音彦くんは、修学旅行の部屋割りで主人公に指名されてから、主人公のことが気になるようになります。

しかし学内のメールがきっかけで主人公と麻耶くんが自分に内緒で付き合っていたと勘違いし、その時から『指名されたから気になる』ではなく、主人公のことを守れる男になりたいと思うようになります。

ある日2人はデートをしていると、音彦くんの中学の先輩のシオリさんに出会い、実は中学時代、シオリさんは音彦くんのことを「一緒に歩くのがちょっと恥ずかしいよね」と言ったところを音彦くんに聞かれてしまい、今でもずっと気になっていたと言い残し去っていきます。

音彦くんは、先日シオリさんの言葉を偶然思い出し、それからずっと主人公は自分と並んで歩くのが恥ずかしかったんじゃないかと不安になっていたと言い、そのことで2人はケンカをしてしまい …… 。


感想

「目指せ …… ニワトリ」って!

先生たちからも『ピヨップル』と呼ばれている2人なだけあって、凄く可愛らしかったです。

音彦くんは、押し倒すより押し倒されるのがしっくりくるとみんなが言っていた意味が分かりました(笑)


音彦くんは毎日牛乳を飲み、運動をし、そしてよく眠る。

背を伸ばす努力はしているけど、あまり成果が出ないし、小さいと何にも出来ないと卑屈になり諦めていたけど、今の自分でも出来ることがあるんだと前向きな気持ちになるまでのストーリーです。

でもよく考えたら高校入学時点で160cmって、もっと小さい人とかいそうですけど。


音彦くんは他のキャラクターより子供っぽく、今までモテたことがなかったので、『主人公に選ばれた=好き』だと思って浮かれちゃうんです。

でも麻耶くんの協力で、ちゃんと主人公のことが好きだと自覚するし、下野さん王道の小さいけど男らしくて守ろうとするキャラなので、終始安心してプレイすることが出来ました!


音彦くんは、修学旅行の個室で「寝っ転がれば、おれだって他の男と同じだぁ!!」とか、シークレットブーツの一件とか、何度も「プッ!」と吹き出してしまうシーンが多く、主人公が他のキャラの時と違ってS寄りなのも頷けましたし、短絡的でまだまだ成長途中というか、いい意味で子供らしさが前面に出ていたので、将来を期待させるキャラクターでした。

やっぱり下野さんの可愛いキャラは鉄板ですね。

余談ですが、音彦くん編ではバスケの試合が出てくるのですが、某バスケアニメに出ていた方たちがいるので、ちょっと思い出してしまいました。


  • オススメのセリフ

まあ、さっきの暴走といい、自分でもガキだなと思うところはあるよ。

だから、おまえがおれを意識しないのも仕方ないと思う。 …… 今はな。

でも、いつか背が伸びて、もっと男らしくなったその時は …… 。

おれのこと、いやでも意識させてやるからな。

…… 覚悟しておけよ。


虹丘リオン(CV:木村良平)


キャラクター

オシャレこじらせ残念男子。

おしゃれ好きがエスカレートし過ぎた男の子。

独特のファッションや髪の色など、センスはかなり奇抜。

何をするにもその日のファッションに目がいってしまう。


内容

子供の頃、人一倍大人しく人見知りだったリオンくんは、一枚のハンカチがきっかけで初めて友達ができ、人は身につけているもので自分をアピール出来ると気づきました。

でもまだ自分に自信がなかったリオンくんは、中三の時、あるブランドのサンバイザーを手にした際に衝撃を受け、そこから洋服を集めたり作ったりし始め、普通の格好じゃ誰にも好かれないし、やるなら思いっきり自分の存在を見せ付けたいと、今の奇抜な服装になったそうで、将来は一流のデザイナーになって、自分がオシャレで変わったように、自分が作った服でたくさんの人を幸せにしたいと思っています。

ある日、リオンくんと主人公はショッピングをしていると、リオンくんの中学の同級生だった女の子に出会います。

中学時代、2人は情報交換をしたりするファッション仲間で、仲良さそうに話しているのを見た主人公は、自分が邪魔者のように思えてその場を立ち去ってしまい …… 。


感想

リオンくん、可愛いじゃないですか!

プレイ前は期待度低めだったのですが、いざ攻略してみると可愛くて可愛くて!

本当は臆病だけど、とっても優しい子でした。


内容はリオンくんがオシャレをする理由と、主人公と一緒にいることで視野が広がっていく話です。

オシャレに目覚める前は、内気で引っ込み思案で周囲に埋没していたけど、オシャレという鎧を身に纏うことで、自信を持つことが出来た。

だけど、そのオシャレによって、自分と一緒にいる主人公まで変な目で見られてしまうのが嫌になってしまう …… そんな感じです。


リオンくんは主人公のことを『スイーツちゃん』と呼び、終始主人公のことを大切にし、そして主人公が困っている時には助けてくれます。

最初は頑なに自分のファッションを貫こうとしていますが、ハロウィンでは主人公に嫌われたくなくて洋服を交換しようとしたり、奇抜なファッションにする理由を主人公に話し、そして地味だった中学時代の写真を見せるまでになります。

最初にも書きましたが、見た目が個性的なので期待薄でしたが、靴擦れした主人公をおんぶしたり、進級式目当ての男の子に絡まれている主人公を助けたり、予想以上に男の子らしい部分があり、自信たっぷりなところも逆に好きになりました。


リオンくん編では主人公が頑張っていて、結局あの個性的なファッションを受け入れていたし、リオンくんの優しさにいち早く気付いて内面を褒めていて、リオンくんが前向きになれたのは本当に主人公のおかげだと実感しました。

他のキャラより甘めのシーンも多く、しかも良平さんの声ですし、予想と違ってリオンくんはかなりオススメのキャラになりました!


  • オススメのセリフ

だめだ …… 。

気持ちが抑えられないよ。

ね。せっかくメイクしたところだけどさ、リップ …… 。

落ちちゃうかもしれないけど …… いい?


樹茉莉男(CV:宮田幸季)


キャラクター

言葉遣いが超絶支離滅裂残念男子。

度重なる転校や海外生活の影響で、方言と外国語の混ざった日本語を話す帰国子女。

自分がおかしな言葉遣いだという事は分かっているが、転校を繰り返していたので、友達付き合いが苦手。


内容

言葉遣いが独特な茉莉男くんは、話が通じず嫌な顔されるのが辛いので、中学まではみんなに話しかけないようにしていました。

しかし今の学園では茉莉男くんの話を聞いてくれる人がいるし、主人公とも仲良くなり、凄く充実した日々を過ごしています。

新年になり、初詣の帰りに茉莉男くんの家に行った主人公は、部屋の中に外国の置物がたくさん置いてあるのを見つけます。

そのことを尋ねると、茉莉男くんは自分はひとりぼっちで空気だったから、引っ越す度にその土地の置物を購入し名前を付けて、そこにいた証明にしていると話してくれます。

そんなある日、動物園に遊びに行った2人は、茉莉男くんの部屋にある船の置物の『佐藤っち』のその佐藤くんに出会い、茉莉男くんが小学生の時に『宇宙人』と呼ばれていたという話になり …… 。


感想

茉莉男くんは「お帰りならばトゥギャザーなの」とか「オクトパスファイヤー」とかルー大柴さんかよ!とツッコミを入れたくなる言葉遣いなのに、可愛く感じるのは、流石宮田ボイスという感じでした。

しかも「がんばるんば」とMINEに記載してあった時、「これ、まんま宮田さんだよ!」と思ってしまいました。


内容は、茉莉男くんの言葉がみんなに通じないという、その1点に尽きます。

茉莉男編を攻略する前や共通ルートの時点で、茉莉男くんは「もしかしたらいい感じになるんじゃないのかな?」と予想していたんです。

他のキャラだと残念な部分が改善不可能な場合もありますが、茉莉男くんは『言葉』なので、練習すれば克服出来ますからね。

で攻略してみたら、完璧には治っていないけどちゃんと分かるようになるし、主人公のことが大好きな子犬のようで癒されました。

茉莉男くんは友達は欲しいけど、恋愛とは無縁な存在のような気がして心配しましたが、ちゃんとラストは乙女ゲーになっていました。


茉莉男編はストーリーも他のキャラよりよく出来ていたと思うのですが、唯一気になったのは、クリスマスの件です。

ブランデーケーキで酔ってしまった茉莉男くんが、なぜか普通の言葉遣いになるという内容なのですが、結局ラストまでプレイしても酔っ払った時だけ普通の言葉を話せた理由が解明されず、モヤモヤしたままになってしまったのが残念でした。

そして茉莉男編では郁沙くんが大活躍するのですが、郁沙編の時より他のキャラの時に出てくる方が素敵に感じる郁沙くんって …… 。


色々言いましたが、普段の言葉遣いが独特なので、普通の言葉遣いになった時の破壊力は凄まじいし、GOOD END後に追加されるスペシャルボイスでは大人な声になって普通に喋れる茉莉男くんを堪能出来るので、クリア後には忘れずに聴いて欲しいです!


  • オススメのセリフ

だから、ずーっと探しておった。

茉莉男は気持ちに合う言葉。

ほんでな。昨日ナイト。

少し …… わかった気がする。

明日、どうしても君にお伝えする言葉あるます。

だから …… 。待っとって。


宇多野准(CV:小野友樹)


キャラクター

ホント運が悪すぎて残念男子。

ドジっこの100倍上を行くスーパーアンラッキーボーイ。

会うたびに何か不運な目にあう、ある意味退屈しない存在。

一緒に行動すると、必ず彼の不運に巻き込まれてしまうかも!?


内容

准くんは、普段から不運だらけで、おみくじを引けば大凶は当たり前、移動途中で鳥に襲われたり、突然の地盤沈下などが日々発生します。

主人公はそんな准くんと一緒にいるうちに、小さなことで喜ぶ様子をみて、准くんと仲良くしてもっと幸せにしてあげたくなります。

新年になり、准くんと主人公は初詣に行きおみくじを引きますが、准くんは予想通り大凶が出てしまったので、神社裏の森の木に結ぼうとした時、なぜか落とし穴に2人共落ちてしまい、主人公は足を捻挫してしまいます。

自力で登れる穴ではないし主人公が怪我をしてしまったので、准くんはしきりに自分が調子に乗ってたからこんなことになったと繰り返すばかり。

結局いつものメンバーが助けに来てくれて事なきを得ますが、主人公を家まで送った准くんは、おでこにキスをし「 …… さよなら」と言い残し、走り去ってしまいます。

そしてその日から准くんは主人公のことを避けるようになり、それが2月に入ってもまだ続いていて …… 。


感想

准くん、何て可愛いワンコなんだ!

ダントツで准くん派になりました!

友樹さんの声で「駄目?」とか反則です。


准くん編は、准くんの持って生まれた不幸体質についてです。

主人公が自分の傍にいると不幸になっちゃうのに、それでも一緒にいてくれたから幸せなんだけど、結局主人公まで不幸に巻き込んでしまうのが心配になってしまうという話です。


最初は「自分なんか」とか「〜させてもらう」とかネガティブな感じが多く、自分と関わることで主人公を不幸にしたくないから、わざと主人公の名前を呼ばず『キミ』と呼んだり、主人公に『准くん』と呼ばれただけで大喜びしたり、主人公と一緒にいるだけで幸せみたいに健気なんです。

でも、主人公と過ごすうちに「キミを守る」とか「キミを幸せにする」とか少しずつ前向きな気持ちになっていくので、他のキャラより甘いセリフも多かったように思います。

独占欲もかなり強いので、11月のイベント辺りからあからさまに主人公を他の人に取られたくないと思っているのが分かるようになります。

しかも友樹さんの声で「キミがいないと寂しい。だからもう少しだけ傍にいて」とか、主人公が絆されるのも頷ける程の甘え上手なんですよ。


主人公も「運が悪くない准くんは准くんじゃない」みたいなことを言っていましたが、プレイしていくうちにそれが准くんの個性なのだと思うようになっていきますし、他のキャラより意外と積極的なので、大半の方はドキドキ出来る、このゲームで一番オススメのキャラだと思います!

以下のセリフもオススメですが、修学旅行の時に一緒の布団に寝るシーンも可愛くてオススメです。


  • オススメのセリフ

わかった。

キミが不幸にならないように、僕、キミを守るね。

必ず、キミを守る。

だから …… キミの傍にいさせてもらうね。


南錠景馬(CV:森久保祥太郎)


キャラクター

超音痴!?バンドマン残念男子。

作詞 & 作曲をこなす音楽の才能に溢れたロック少年。

音楽を愛し、音楽に浸り、音楽の道を進もうとするも残念ながら超絶音痴。

「歌う事」に生きがいを感じているため、なかなかヴォーカルの座を譲ろうとはせず、たびたびバンドは解散となる。


内容

ギターは上手いのに超絶音痴な景馬くん。

実は歌っている時に緊張していて自分の声がほとんど聴こえず、最近みんなの指摘で「自分は音痴なのかも?」と思うようになったそうです。

12月になり、クリスマスにライブをしようと考えていた景馬くんですが、当日は風邪が酷くなり保健室で寝込んでしまいます。

諦めてライブの片付けをしていると、いつものクラスメイトが集まり、景馬くんの曲をみんなが歌い、無事ライブを成功させることが出来ます。

クリスマスライブの評判は上々で、その後すぐにバンドメンバーも見つかりますが、今回もバンドメンバーともめてしまいます。

なぜ歌うことに固執するのか訪ねてみると、子供の頃、人と話すのが苦手だった景馬くんは、近所の外国人が歌を歌っていたのがきっかけで音楽が凄いと思い、音痴だけど歌うことを諦めたくなくて …… 。


感想

ハッキリ言っちゃいますが、景馬くん編は予想以上に甘さ控えめでドキドキ出来ませんでした。

やはり終始『バンド』ばかりだったからかもしれません。


内容は、景馬くんがバンドのヴォーカルに拘る理由です。

上記にも書いた通り、言葉が通じなくても歌で相手の気持ちがわかると実感してから、景馬くんは歌が好きになったという話です。


景馬くんに関しては、具合が悪い友達を庇うためにみんなの気をそらしたり、クリスマスで素直になったり、バンド関係の話より景馬くんの一途さや優しさが分かるストーリーの方が楽しめました。

個別ルートは本当にバンドの話ばかりなのですが、バンドのことになると集中しすぎて主人公の相手をしないような景馬くんであっても、主人公が一生懸命気遣っているところが、とても健気に感じました。

主人公は『景馬くんの夢が自分の夢』なんて言う本当に良い子なんですよ!


景馬編は早い段階で恋人同士になりますが、甘さも少なく、周りのキャラクターが一生懸命フォローしているストーリーだったので、私の場合は景馬くんよりリオンくんや郁沙くんの方が素敵に感じてしまい、本当に残念でした。

せっかくの森久保さんなのだから、もっと歌っているところが多いとか、森久保さん王道の照れて可愛い感じとかがあれば違ったのかも。

私は序盤に攻略してしまいましたが、エンディングはクラスメイトが一丸となって活躍する内容なので、甘さは控えめでもOKという方はラストに攻略した方がしっくりくるかもしれません。


  • オススメのセリフ

答えろよ、○○。

…… お前と付き合いたい。

お前と、もっと一緒にいたいんだ。

だから …… オレを選べよ。

オレといたいって言ってくれ。


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