ネタバレレビュー
Written by madoka
※セリフやイベント等のネタバレが含まれますので、読まれる際は注意して下さい。
ストーリー
時は天下分け目の戦を控えた戦国乱世。
病床の父より国の命運を任された姫君であるあなたは、情勢を見極めるべく佐々木小次郎を護衛に従えて京都へと向かう。
そこで出会う武将たち。
不慣れな城外での生活の中で彼らと接していくうちに、やがて姫君は一人の殿方と恋に落ちる ――― 。
全体感想
ゲームの詳細
すごく惜しい作品でした。 感想は甲斐編とほぼ同じなので、詳しくは甲斐編をご覧下さい。
越後編にもエンドロールのバグがあり、内容も短いのでこの評価になりましたが面白くない訳ではないです。
私の場合、先に甲斐編をクリアしているので、甲斐編で好きになったキャラと越後編のキャラがVS状態になった時、少し辛い場合もありました。
多分越後編を先にクリアしていても同じようになったと思います。
そして史実ENDというのが第二幕にはあるのですが、それが正直微妙で、史実という名前なのに史実ではない事が多くて驚きました。
キャラクターによって亡くなったりする時期も違うのでしょうがないのかもしれませんが、それなら第一幕と同じ悲恋ENDという名前にすれば良かったように思います。
悪い点ばかり書きましたが、一番良かったのは小次郎の後日談で第一幕の時より素敵に見えました!
キャラクター自体は素敵だし、システム面も前作より快適になっているし、大人向け表現は減っているし、ボリューム以外はかなり私好みだったように思います。
クリア後の追加特典も多いので、歴史物が好きで乙女ゲーはサクッとプレイしたい方にオススメします!
今回は短い内容なので、感想も短めに書きます。
長尾景虎(上杉謙信)(CV:立花慎之介)
キャラクター
謙信は越後の龍もしくは虎と呼ばれる無敗の軍師。義理を重んじる一方で、義がない人物には容赦がない。
信玄とは対照的に細かい事は気にしない性格。
内容
姫は景虎の邸に住む事になり、いつも飄々としているのに戦になると人が変わる景虎に徐々に惹かれていきます。
そして関東管領の職に就いた謙信と祝言の約束をしますが、姫は幸村の忍に誘拐されてしまいます。
幸村は「謙信は女性に愛情を持たない男で、越後にいいように利用されているだけ」と、今からでも甲斐へ来るように説得します。
感想
これ、どちらにも好きなキャラがいる場合は微妙な展開でした。 そして「敵に塩を送る」ですよ。
この謙信様と信玄様はあまりに仲良過ぎるような?
甲斐編の謙信様より越後編の信玄様の方が出現率高い気がします。
この謙信様は少し軽い感じというか好きな子をからかいたくなるタイプなので、私の予想とはかなり違いました。
乙女ゲーだし姫に惹かれる設定なので、そうじゃないと史実通りの流れになってしまいますからね。
何気にヤキモチ妬きで、信玄が少しでも姫に触れるだけで怒ったり子供っぽい一面もある謙信様でした。
もちろん戦の際はかなりトーンを落とした感じなので、立花さんの色々な演技も堪能出来る立花さんファンにはたまらない内容だと思いますよ!
兼続の天然っぷりがいい味出してたので、そこにも注目して下さい。
- オススメのセリフ
私なんか、もう嫌いになっちゃったでしょう? どうして?私は幼なじみを殺そうとした男だよ。
じゃあ …… 私があの時、真田を殺していれば、姫は私を殺した?姫に殺されるのなら、本望だったよ。
え?姫が宇佐美みたいな事を言う。 愛しているから死んで欲しくないと。そうは言ってくれないの?
長尾景勝(上杉景勝)(CV:小野賢章)
キャラクター
景勝は景虎の養子。景虎を実の父以上に慕っている。
感情を表に出さない為大人っぽく見えるが、本当は素直で優しい性格。
内容
景勝編は剣術を習うため景勝が小次郎のもとに日々通うようになり、姫とも本当の姉弟のように仲良くなります。
しかし景勝は姫が弟扱いする事に不満を抱いて、次の武田との大戦では姫を守れる一人前の武将であることを示すために、後詰めではなく先陣で手柄をあげたいと言い出します。
感想
慶次が大型犬だとしたら景勝は小型犬でした。 まるで姫を見つけると駆け寄って来る可愛い子犬です。
年下扱いされると拗ねたり、無理してお酒を飲もうとしたり、こういう所が年下キャラの魅力ですよね!
景勝は年下だからこそ最初から最後まで姫を守ろうと一生懸命で、こんな可愛いワンコに
「お願いですから、帰るなんて言わないで …… !」と言われた日には主人公じゃなくても帰りたくなくなっちゃいますよ!!
年下キャラはどちらかというと苦手なのですが、ピュアな可愛さにキュンキュンです!!
唯一の難点は景勝の口調が丁寧なので、某バスケキャラに聞こえて仕方がなかった所でしょうか?
史実ENDも全然悲しい感じじゃなかったですし、最後まで甘々全開の乙女ゲーでしたよ。
- オススメのセリフ
…… そんなに見つめないでください。 …… 困ります。 …… 気持ちが落ち着きません。
いてください。すみません! …… ですが、その …… いていただきたいのです。
前田慶次(CV:島﨑信長)
キャラクター
ファッションが奇抜で、傾奇者(カブキ者)としても知られている。
オープンかつ自由な性格で、意外にも文化人という一面もある。
内容
慶次編は姫の饗応役になった慶次が町を案内してくれたり気さくに接してくれるので、姫は次第に惹かれていきます。
慶次も姫の事を気に入り、慶次が戦に出ている間に姫は慶次の事が好きだと気付きます。
しかし姫の仕事は御柳に情勢を伝えること。姫は慶次に内緒で国に帰ることを決意します。
感想
「悪い男だぜ?」最高です! 決め台詞ってどうしてこう破壊力満点なんでしょうか!
島﨑さんってご本人が可愛い感じのワンコ系だから慶次っぽくないのかと思いきや、これは凄い!!!
あくまで私の好みですが、前田慶次ってあまり好きな武将ではないんです。
慶次ファンの方すみません。
ですがこの慶次は、姫のことが好き過ぎて姫以外目に入らないおバカで可愛いワンコ系で最高なんです!
小次郎に「 …… お前、言ってて体が痒くならないか?」と言われる程、甘々台詞満載ですよ。
ただ、ホントに姫に夢中過ぎて心配になってしまう場面もありましたが。
慶次編は終始「好き!好き!」言っているので、そういうワンコ系のキャラが好きな方にオススメです。
- オススメのセリフ
俺は、姫が好きだよ。どうして、こんな嘘を言う必要がある。本当だ。理由なんてねぇよ。
恋に落ちるのは一瞬。叶えるのは行動。続けるのは努力ってな。信じられないなら、確かめてくれ。
宇佐美定満(CV:野島健児)
キャラクター
宇佐美は景虎に仕える軍師であり、真田幸村の好敵手。理知的で無口。
戦に関しては景虎とほぼ対等に意見を言い合う。
内容
姫の饗応役となった宇佐美は無口で不器用ながらも一生懸命姫を喜ばせようとします。
姫も徐々に宇佐美の優しさに気付き始めた矢先、真田十勇士の佐助が姫を攫おうとします。
宇佐美と共に佐助から逃げる際、「同盟を結ぶから幼馴染の真田のもとではなく越後に残って欲しい」そして同盟を結んだ後「これからもそばにいてほしい」と言われます。
感想
宇佐美様はクーデレかと思いきや、かなりの天然で野島健児さんの声も落ち着いた感じだし最高でした!
もともと私は上杉四天王が好きなので、宇佐美様のことを贔屓目で見てしまうというのもありますが(様付けだし)頭も良くて落ち着いてるし、口数は少なくても姫のことを大切に思っているのが分かるし、ホント素敵でした!
ただ、このゲームでは宇佐美 VS 幸村なので先に甲斐編をやってしまった私としては、幸村や才蔵が殺されたりすると、ちょっと切なくなってしまいました。
宇佐美編は他のキャラより甘さは控え目かもしれませんが、その分?天然っぷり満載のボケ担当なので、他のキャラの冷静なツッコミにも注目してみると楽しいと思いますよ!
- オススメのセリフ
姫 …… 失礼してもよろしいでしょうか。緊急のときですので …… 。私などの人肌でも、無いよりはマシでしょう。
それに …… あの …… 。私、風呂はちゃんと入っておりますので …… 。
直江兼続(CV:木村良平)
キャラクター
兼続は主に景虎の身の回りの世話を担当。温厚で親しみやすい性格。
景虎の食生活の悪さには常に悩まされている。
内容
姫と小次郎の世話役を任された兼続。
姫の事を一生懸命世話する兼続の優しさに姫は次第に惹かれ、ずっと一緒にいたいと思うようになります。
そんな時、兼続が姫に夢中になっているという噂を耳にした兼続の許嫁の船に、姫は越後から出て行けと言われます。
さらに兼続は姫のことが好きなので、世話役を辞退すると言い出してしまいます。
感想
直江兼続は私がかなり好きな武将なのですが、でもこのゲームの内容は頂けない。
すっごく可愛い忠犬なんですよ?
だけど私の苦手な「略奪愛」設定でした。 愛妻家で有名だからしょうがないのかもしれませんね。
越後編は本当にワンコ系が多く、兼続は真面目な忠犬タイプです。
姫に惹かれているのに許嫁がいるので色々な問題が出てきて、ルートによっては悲しい内容だったり、最初にも書いた「略奪愛」になったりします。
そこが大丈夫なら真面目な兼続に最初から最後まで好かれるので、初心な二人のやり取りでドキドキ出来ると思います!
私の一番のオススメは「外伝:初恋」という話で、木村良平さんの泣きの演技を堪能出来て、兼続の泣きスチルもあるし、切ないのや泣けるシーンが好きな方は満足出来るはず!?
- オススメのセリフ
…… 諦めなくて …… よかった。
…… あ、あの …… 祝言の約束の証というか …… 夢ではない確認というか …… 口づけを許して頂けますか?
もっ、もちろん。嫌でしたら、いいのですが …… 。 夢でも …… 夢でも …… いいのです。