ネタバレレビュー
Written by madoka
※セリフやイベント等のネタバレが含まれますので、読まれる際は注意して下さい。
ストーリー
IPCに通う女子高生のアンナ・ヒイラギ。ごく平凡な毎日を送っていた彼女の元に突如、一通のメールが届く。
不穏に思いつつ向かった理事長室で彼女が目にしたもの、それは『ダメ男ダサ男』をイイ男に改造するという秘密特務機関“Lucian Bee's”だった。
能力を認められ、組織の一員に大抜擢されたアンナ。組織の長であるマスターLから、彼女に課せられたのは、とある噂が立つロイヤルアカデミー・オブ・ディバイスに潜入すること。
通称RAODはLucian Bee'sの調査によると“ダーサイン”というダメ男ダサ男を生み出す謎の秘密結社の隠れ蓑で、アンナはそこへの『単独潜入ミッション』を依頼されたのだった。
困惑しつつもアンナは潜入捜査員『ダイバー』として、適地へと単身乗り込むことになる。
果たして、その悪の巣窟で彼女を待ち受けているのは ――― ?
ハニバザードⅥ ――― 魔の紫、そして危険な愛が、貴女に迫る!
全体感想
ゲームの詳細
『Lucian Bee's RESURRECTION SUPERNOVA』の続編をPSPに移植した作品で、この続編ではLB本編に出て来た敵の組織の幹部「ハニーバザードⅥ」が攻略対象です。
移植後の変更点として全キャラの全エンディングをクリアすると「EPILOGUE」が発生します。
LB本編同様、主要キャラのみフルボイスなので注意して下さい。
内容はRAODにダイバーとして潜入し、各キャラに接触します。
その後、エリアマスターに任命され、レディXの計画である『全世界ダメ男・ダサ男化計画』が発動されるという流れです。
プロローグ後にキャラクター選択がありますが基本的な内容はどのキャラも同じなので、好きなキャラから攻略するのをオススメします。
いくらFDとはいえ、どのキャラもMISSION:3までしか無いので短過ぎるのがとても残念でした。
もう少し長い内容、もしくは『JUSTICE YELLOW』と合わせて1本だったらもっと良かったのにと思います。
相変わらずHBⅥのメンバーは面白いのでHBⅥがお好きな方はプレイして損は無いと思いますが、逆にLB本編のロマンシアがお好きな方には向いていないと思うので注意して下さい。
ライ(CV:菅沼久義)
キャラクター
『ハニーバザードⅥ』のリーダー。相手のファッションを的確に貶める達人。
優れたリーダーシップで、個性豊かな幹部達を取り仕切っている。
普段の姿は『ロイヤルアカデミーオブディバイス』の高校3年生。
ファッションコースに在籍し、教師ですら一目を置いて授業の主導権を与えているほど。
成績優秀でスポーツも万能。学生たちの憧れの的で学校内にファンクラブも存在する。
一方では、日々の訓練を怠らないような、努力家な一面もある。
ファッションコースに潜入したアンナの能力を認め、任務への同行を許すようになる。
ダーサインのトップ『レディX』を敬愛しており、組織のために生真面目なほど活動に精を出す。
内容
今回のミッションはRAODのファッションクラスに転入後、ライの元に潜伏し、情報収集することです。
アンナは転入初日の授業でライに気に入られ、エリアマスターに任命されます。
アンナはテストを兼ねた任務でパーティに潜入し、テストには合格しますが結果的に任務には失敗してしまいます。
ライとアンナがRAODに帰還後、実はこの任務の失敗にはHBⅥのあるメンバーが関わっていたと分かります。
感想
何というクーデレ!!!!
LB本編でもそんな感じなんだろうなぁとは思っていたのですが、予想通り菅沼さんの照れて困った感じがとっても素敵でした。
ライはアンナの正直に意見をいう所が気になると言っていましたが、レディXの1人息子でHBⅥのリーダーなので、周りにハッキリ言ってくれる人があまりいなかったのかもしれません。
真面目なキャラですがたまに見せる笑顔が素敵なので、万人受けすると思いますよ!
忘れていましたが、私の好きなあのキャラが実は出て来たり、返事の「イー!」が変だったり、地味に笑わせてもらいました。
- オススメのセリフ
貴様は …… なぜ、俺の心を乱す。なぜ、貴様の声が頭から離れない?
なぜ、貴様の顔を見たくなる?なぜ …… 貴様に答えを求めてしまうんだ …… 。
ジャガー(CV:伊藤健太郎)
キャラクター
マナーを貶める『ハニーバザードⅥ』の一人。
狂気を併せ持っており、自分を抑えきれずにやりすぎてしまう事も度々あるため、レディXからは厳重に注意されている。
『ロイヤルアカデミーオブディバイス』では高校3年生。不良で、学校内1番の問題児。
とにかくガラが悪く口汚いが、顔立ちは非常に整っている。
素行も悪く、夜は大抵寮を抜け出して遊び回っている。
喧嘩も強いので暴れると手が付けられず、大抵の教師・生徒は見て見ぬ振りをしており、彼に意見が出来るのは他の幹部メンバーぐらいである。
学級委員長として接触したアンナを煙たがる一方、面白いオモチャができたとばかりに連れ回す。
内容
今回のミッションはRAODのマナーコースの生徒としてに潜入後、ジャガーに接触し、世界各国で発生しているマナー崩壊の元凶を打ち砕くことです。
転入後ジャガーと対等に話す事が出来るアンナはマナーのエリアマスター兼委員長になります。
アンナはジャガーの任務に同行するうちに、ふいに寂しげな目を見せるジャガーの事が気になり、任務ではありますが敵であるはずのジャガーをMAPPOから必死に助けようとしてしまいます。
感想
ジャガーは素直じゃないけど意外と可愛い所があるキャラでした!
伊藤健太郎さんだから余計に素敵です!
LB本編同様ジャガーは乱暴で素行の悪い状態からスタートしますが、時折寂しそうな目をしたり、アンナとの会話で赤くなったりした時のギャップがとても可愛く思えました。
ジャガーのことをバルバラが「拳を振り上げることでしか生きていくことができない狂犬」と言っていましたが、捨てられた子犬が怯えて吠えている感じでした。
もちろんジャガーは素敵だったのですが、ジャガー編ではバルバラが大活躍なので、バルバラの方が気になってしまったのが残念でした。
捨てられた子犬タイプがお好きな方には、ジャガーが好きだと思いますよ!
- オススメのセリフ
お前みてぇなトロくさいのがいなきゃ、こんなスリルも味わわずに済んだはずなんだがなぁ?
まぁ、スリルは嫌いじゃねぇぜ。
チッ …… とっとと部屋に戻れ。 前なんかと一緒にいたら、俺のミスが増えんだよ、クソッ!
ウー(CV:羽多野渉)
キャラクター
デザインを貶める『ハニーバザードⅥ』の一人。
卓越した芸術的能力を使い、相手のデザインセンスを気付かぬ内に崩していく。
『ロイヤルアカデミーオブディバイス』の高校1年生。
超天才児で、14歳にして飛び級で高校まで進学している。
そのせいか他人を小馬鹿にした態度を取ることがあり、幹部という立場も使って、取り巻きたちに好き放題ワガママをやっている。
ウーのアシスタントとなったアンナのことも、無理な命令を出しては楽しんでいる。
時折、子供らしい無邪気な側面を見せることもある。
内容
事務員としてRAODに潜入したアンナ。
それを活用してウーに接触し、その行動を追うのが今回のミッションです。
ウーに気に入られたアンナは、HBⅥのアシスタントであるデザインのエリアマスターに任命されます。
アンナはウーと接するうちに、天才的なセンスがありますが横暴な態度を取って人を従わせているため、BB学生に陰口を叩かれている事を知ります。
感想
羽多野さんCVだしすっごく可愛いツンデレ少年でした!ですが、あまりに子供っぽいのがなぁ。
ウーは結構分かりやすい子供で、わざと我が侭を言って相手の愛情を確かめているせいもあり基本的に敵が多いタイプで、アンナと接するうちに謝ったり少しずつ大人になっていく話です。
エンディングではなんだかんだ言いながらFに可愛がられていますしね。
ただ、ウーは小学生みたいな幼いタイプなので恋愛対象という設定としては凄く残念でした。
せめて他の乙女ゲーみたいにもうちょっと大人っぽい14歳だと良かったんですけどね。
- オススメのセリフ
…… 君と、もっと早く出会ってたらな。
そうしたら、もっと早く大切なことに気づけて、こんなことになる前に、なんとかできたのかもしれない …… 。
ヴィオラ(CV:鳥海浩輔)
キャラクター
ヘアスタイルを貶める『ハニーバザードⅥ』の一人。
相手が1番似合わない髪型を瞬時に把握し、完璧なまでにその髪型を再現する事ができる、闇に落ちた元美容師。
『ロイヤルアカデミーオブディバイス』では、主にヘアスタイルを貶める授業を担当するイケメン教師。
教師とは思えないレゲエファッションに身を包んでいる。
見た目はクールなナルシストだが、性格は意外にお調子者で、独特なラップ調の話し方をする。
『ハニーバザードⅥ』の中でも人当たりがよく、教育実習生として潜入したアンナにも明るく熱心に指導してくれる。
彼女のキレイな髪を、ボロボロにしてみたいと狙っている様子。
内容
教育実習生としてRAODに潜入したアンナ。
今回はその立場を利用してヴィオラから情報を集めるミッションです。
何故かアンナの言い訳を『髪へのこだわり』だと勘違いしたヴィオラは、アンナをエリアマスターに任命します。
アンナは敵だけど争いごとが嫌いで本当は凄く優しいヴィオラを騙し続けなければならないと思うと、いつの間にか心が痛むようになります。
感想
さすが鳥海さん!!!ヴィオラすっごく素敵でした!
スタート時には「そんなバルちゃんがステキで僕はハアハアしちゃうんだYO!」とか言うから変態なのかと思いきや、凄く思いやりのある優しい人でした。
ヴィオラはHBⅥの中で珍しく争いごとを嫌うタイプで、他のHBⅥとはかなり違いました。
最初から主人公に対してとても優しいし、主人公がLBだと分かっても他のキャラより協力的でしたし!
以下のセリフでも分かりますがヴィオラがラップ調じゃなく普通にしゃべるシーンの度に、私はキャーキャーしまくりでした!
- オススメのセリフ
ん〜?何か聞きたそうだねえ。
君の言いたいことくらいお見通しだYO!このセットにした理由が知りたいんだろ?
だって、 …… このヘアスタイルが君には1番似合うから。 …… 僕は …… 。
バルバラ(CV:高橋広樹)
キャラクター
食事面を貶める『ハニーバザードⅥ』の一人。
熟知した栄養学のもと「味は美味しいのに身体に悪い」という最悪な料理を相手に提供する。
『ロイヤルアカデミーオブディバイス』では、保健医とフードコースの授業担当教師を兼任している。
外見上はまるで女性のようで、しかも美人で妖艶。(※未手術)
ボンテージファッションに白衣という悩ましい格好で男性陣を煙に巻く。
キレたときには男言葉に戻ってしまうのが悩み。『ダメ男が好き』と言うちょっと可哀想なタイプ。
女性嫌いだが、保健医見習いとして接触したアンナを気に入って猫かわいがりする。
内容
今回のミッションは保健医見習いとしてバルバラに接近し、世界中の男性の食生活が乱れつつある原因を探る事です。
なぜかバルバラ女力検定に合格したアンナは、バルバラに気に入られ、偶然にもバルバラを卒倒させた料理を作った事によりエリアマスターに任命されます。
バルバラの仕事に対する姿勢や自分の道を真剣に考えているところを知ったアンナは、いつの間にか敵であるバルバラの考えを素敵だと思うようになります。
感想
バルバラはキャラとしては大好きではありますが、見た目が女性なのでプレイ前は色々な意味で心配していたのですが、その心配も杞憂に終わりました!
上記説明にも(※未手術)とわざわざ書いてある位ですし、ちゃんと男性でした(笑)
バルバラは広樹さんの声がヒソカみたいな感じで、たまに男声?になったりしますが、終盤に見せる色っぽさったら相当なものでした!
ただ見た目が女性のままなので、そこが大丈夫かで好き嫌いが分かれるかもしれません。
以下のセリフは本当にオススメで、バルバラの潔さと素敵さが現れている良いシーンですよ!
- オススメのセリフ
これで …… ようやく私たち、本当の姿で向かい合えたのね。
じゃあ改めて自己紹介するわ。私はハニーバサードⅥのバルバラ。LBの …… 敵よ。
ゼピュロス(CV:杉田智和)
キャラクター
『ハニーバザードⅥ』の中でメンタルを担当しているとされるが、詳細なデータは不明で、謎に包まれた存在。
常に仮面を被っており、レディXの作り出したアンドロイド、もしくはサイボーグとも噂される。
一応『ロイヤルアカデミーオブディバイス』には在籍しているが、普段は人前に出る事はほとんど無い。
(地下の専用研究室でエネルギーをチャージしている為)
研究室で眠っていたところ、なぜか突然の目覚めを迎える。
人間の感情を持たず、ダーサイン内でも恐れられているが、メンテナンス係に任命されたアンナに対しては、ひな鳥のように従順に接してくる。
内容
ライのいるファッションコースの学生としてRAODに潜入したアンナ。
ダーサインの精神パートについて調査するのが今回のミッションです。
しかしメンタルについてはLBでも情報が無く、とりあえず学内を調べていると、BBにメンタル改造に興味があると偶然呟いたことでアンナはゼピュロスの世話係に任命されます。
ゼピュロスは毎朝小鳥と戯れるような優しい面もあるので、アンナは人の感情を持たないゼピュロスに実は心があるのでは?と思うようになります。
感想
予想通り、ゼピュロス編は切ない内容でした。 まあアンドロイドという設定の時点で鉄板ですよね!
ゼピュロスはアンナに言葉や感情など色々なことを教えてもらい、少しずつアンナの事を大切に思うようになります。
その後の流れはオススメのセリフでも分かる通りなので省略しますね。
ゼピュロスはLB本編で最後にほんの少しだけ登場したキャラクターなのですが、凄く素直で可愛いタイプでした!
CVも杉田さんですしね!
アンナのことを認識番号不明からAと言うようになるシーンはかなりオススメですよ!
- オススメのセリフ
――― 我ハ土に還りたい。
…… ワカラナイ、が …… そう思った。機能停止後ハ土の中デ眠りたいと思う。
我に心が宿っているというのなら、そうしてホシイ。約束してくれるか。