ネタバレレビュー
Written by madoka
※セリフやイベント等のネタバレが含まれますので、読まれる際は注意して下さい。
ストーリー
肝試しに来たという少年たちに誘われ、古い神社で一夜限りの怪談に参加することになる。
百物語の途中、神社の中で隠し扉を発見する。地下通路を降りた先、そこで彼らが見たものは …… 。
伝承、土地神、生贄 …… 。どれもこれも、すでに忘れ去られた古びた伝記に綴られた一説かと思っていた。
しかし、少女の体に残された贄の印により、再び彼らはこの土地を訪れることになる。
自らの血の運命に誘われて ――― 。
全体感想
ゲームの詳細
このゲームは一応乙女ゲーではありますけど『キスゲー』だと思います。
日野さんと禎丞さん目当てで購入しましたが、正直大失敗で、声優さんは素敵なのに悲し過ぎました。
この作品には主人公の痣、少年達の秘密、主人公を呼ぶ声、育ての親である伸についてなど、色々謎が出て来るんです。
各キャラをクリアしていくと、少しずつ謎が解けていく乙女ゲーによくあるパターンです。
ただ他の乙女ゲーと違うのが、謎が謎のまま終わってしまうんです。
終盤は各キャラと濃厚キスシーンに突入して「主人公、その後どうなっちゃうの?」と疑問に思ったまま終了します。
どのキャラも「痣が浸食していっても彼がいるから大丈夫」みたいな感じで、全く解決しないまま終わります。
公式HPに書いてあった百物語もある意味オマケ程度だったし、消化不良を起こしそうな内容でした。
感想
かなり辛口に書きますが、最近の乙女ゲーにはよくある『ダミヘでのセクシーボイス』があればプレイヤーが満足するであろうという感じがありありで、内容は二の次、三の次になっています。
先程も書きましたが、終盤はがっつり濃厚なキスシーンが連発で、本当にそれだけのゲームなんです。
私は乙女ゲーにこの濃厚さは必要無いと思っているので、余計につまらなく感じてしまいました。
別にキスシーンが嫌な訳ではないですよ?
ただ、最近の濃厚なのやエロ系があまり好きではないだけです。
正直感想書くのも微妙と思うゲームなので、今回は短めにサクッと書きたいと思います。
ストーリーが分かり辛いゲームなので、攻略順は以下に書いてある通りがオススメです。
三谷湊巳(CV:日野聡)
キャラクター
湊巳は良太の双子の兄。両親の離婚により母親に引き取られる。
飄々としていて、あまり本心を見せない。自分や弟のころになると不器用で、素直になれないことも。
感想
湊巳編はかなり分かり辛い内容だと思うので、5番目(良太の次)に攻略するのをオススメします。
湊巳は大切な弟を守りたいから主人公を良太から遠ざけようとします。
湊巳と主人公は同じタイプなので、人に頼ったりせず、自分自身で解決しようとして逆にみんなに心配を掛けてしまいます。
最終的にはもちろん湊巳編も謎を残したままキスシーンでエンディングという、他のキャラと同じ流れなのですが、特に有り得ない終わり方だったので、せっかくの日野さんなのに物凄く残念な内容でした。
- オススメのセリフ
悪いけど、俺はアンタのこと何とも思ってないよ。
そりゃあね、あの日は …… アンタが離れていくのが怖いとは言った。
けど、だからって、別に …… アンタにすべてを知ってもらいたいとも思わない。
俺はアンタに、深く踏み込まれるの迷惑だって思ってる。けど …… 俺も、アンタのこと気になってる。
塚本良太(CV:松岡禎丞)
キャラクター
良太は湊巳の双子の弟。
おっとりしていてマイペースな性格だが、湊巳と清春のハイテンションを右ストレートでノックダウンさせることができるほど力任せな面も。
感想
良太編は4番目(清春の次)に攻略するのをオススメします。
最低でも清春編と孝臣編はクリア済の方がいいかもしれません。
良太編は二卵性の双子である湊巳と良太についての話です。
湊巳は先祖返りですが、良太は普通の人間。
お互いの事を思うからこそ溝が深まり、主人公の血が良太へ影響するの防ぐ為に湊巳は …… そんな内容です。
良太は私の大の苦手なヤンデレでした。
禎丞さんだしプレイ前はかなり好みだと思っていたんですが、10月13日の良太の笑顔とセリフが怖くて怖くて …… 。
禎丞さん目当てだったのに、残念です。
- オススメのセリフ
どうやったら君に僕のことを意識してもらえるかって考えてる。
君の逃げ場をふさいで、答えを貰おうって思ってる卑怯なやつなんだよ …… 。
ごめん、こんなの本当は卑怯だよね。
でも、君がこの腕から逃げないでくれるのが嬉しくてたまらないんだ。
千家清春(CV:森久保祥太郎)
キャラクター
清春は双子の幼馴染みで、保育園からいっしょの仲。元気が良く、仲間内ではムードメーカー的な存在。
勉強はからっきしだが、機械いじりなど細かい作業が得意。愛称は“春”。
感想
清春編は3番目(孝臣の次)に攻略するのをオススメします。
内容は先祖返りメンバーで唯一自分の能力?というか自分が普通じゃない事を分かっていないキャラクターです。
「分かっていない」というよりは薄々分かってはいるのですが、知るのが怖いし認めたくないという話です。
正直、GOOD END でも意味不明だし、NORMAL END は通り魔っぽいし、やはりこのゲーム …… 。
森久保さんの無邪気で明るいキャラクターは好きなんですけど …… 残念です。
- オススメのセリフ
おまえのこと考えているときは …… 、あいつに乗っ取られたオレじゃなくて、おまえのこと好きなオレなんだって、そう思うから …… 。
…… 頼むから、おまえのこと、好きでいさせて …… 。
おまえのことだけ、考えていたいんだ。
志摩孝臣(CV:柿原徹也)
キャラクター
孝臣は双子たちと幼馴染みだが、別の高校に通っている。
寮で同室の千明とは友人で、幼馴染みたちとよく交流がある。見た目に反してとにかくよく食べ、よく眠る。
感想
孝臣編は2番目(千明の次)に攻略するのをオススメします。
孝臣編の内容は、孝臣の血に関する事とそれに付随する孝臣の姉の事が中心です。。
後は主人公のことも少し。
キャラ的には食べるか寝るかの無害っぽいタイプなのですが、主人公の事が心配過ぎて突き放した態度をとります。
意外にも最後は肉食系で、凄い豹変っぷりに驚いてしまいました。
腑に落ちない点は多々ありましたが、孝臣の照れ顔が可愛いのでかなり癒されました。
- オススメのセリフ
俺、あんたが俺のために流してくれる涙、なんか好きだな。
…… こんな風に、誰かが自分のために流す涙って、初めてだから、戸惑うけど、でも、 …… あんただから、嬉しいのかもしれない。
神田千明(CV:杉山紀彰)
キャラクター
千明は孝臣の友人で、双子たちとも孝臣を介して知り合うことに。
頭の回転が速くて要領がよく、たびたび寮を抜け出しては湊巳たちと遊んでいる。愛称は“ちーちゃん”。
感想
千明編は一番最初にプレイするのをオススメします。
一番説明が多い内容だと思ったので。
千明は唯一幼なじみじゃないので、他のキャラの秘密を知らないし、千明自身も自分について知りません。
なので GOOD END では湊巳と孝臣と主人公について、NORMAL END では神田家の秘密についてがメインです。
と言ってもこのゲームなので分からない事だらけですけどね。
序盤の予想ではS系かと思いきや、意外とそうでもありませんでした。 油断出来ない年下キャラでした!
- オススメのセリフ
…… これまでは、誰のことも知りたくなかった。
だけど、今は知りたいって心の底から思う。
君のことが、知りたい …… 。 …… 君のことが、心配なんだ …… 。
中町伸(CV:森田成一)
キャラクター
伸は主人公と血の繋がりはないものの、幼い彼女の面倒をずっと見てきた育ての親代わり。
口が悪くぶっきらぼうだが、誰よりも主人公の幸せを願っている。
祖父が引き取った主人公を、祖父が亡くなった後ひとりで育てた。
ある理由から、一族から隠れるように生活している。
感想
伸編は攻略制限があるので、6番目(湊巳の次)に攻略するのをオススメします。
伸ルートは最後の2日間だけで、残りは湊巳ルートを辿る事になります。
伸についてや主人公を育てていた理由が分かるようになっていて、まあ予想通りの内容でしたが、主人公については分からない事がまだありました。
何気に伸ちゃんは閉じ込めちゃう系のヤンデレで、他のキャラの時はそんな素振りを見せなかったのに、いきなり主人公に対しガツガツ攻めるタイプだったので、ある意味そこが一番予想外でした。
それにしても個別ルートが2日間だけって短過ぎると思いません?
それなのにあの展開 …… 有り得ません。
- オススメのセリフ
…… なあ、○○。俺は …… おまえを、手放せない …… 。
おまえは、なんで、俺から離れていこうとすんの?
俺の傍に居れば、ずっと …… 守ってやれんのに。
…… 頼むから。おまえは、俺の傍を離れていかないで。
狐(CV:井口祐一)
キャラクター
狐は時折、主人公に姿を現す仮面の人物。主人公を待ち続けたと呟くが …… 。
感想
狐編はオマケ程度の内容なので、一番最後(伸の次)に攻略するのをオススメします。
狐編をクリアして改めて思った事は『しらつゆの怪』というタイトルだったという事です。
それ以上でもそれ以下でもない、やはり分からない事だらけなこのゲーム。
せめて抽象的な表現ではなく、分かりやすい内容にしてくれたら良かったのにと思います。
せっかくの隠しキャラなのに、とっても残念でした。
- オススメのセリフ
…… ○○ …… 。ずっと …… ずっと …… 待ち続けていたよ。
すぐに、目的を果たす事もできるけど …… 今はまだ …… 、あと少しだけ …… 。
…… 迎えに来るよ …… ○○。