ネタバレレビュー
Written by madoka
※セリフやイベント等のネタバレが含まれますので、読まれる際はご注意下さい。
ストーリー
早乙女学園に入学してから1年。
苦難を乗り越え、アイドル候補生のパートナーと共に卒業オーディション優勝を果たした主人公。
大好きなパートナーと2人、恋人同士でいることを学園長に認めてもらい、幸せいっぱいの主人公に「新曲の作成」という新たな課題が立ちはだかる。
すれ違ったり、ケンカしたり、ときには肩を寄せ合い、励まし合い …… 。
2人の恋の行方はいかに!?
さらに、今度は先生との秘密の恋も芽生えちゃうかも!?
全体感想
ゲームの詳細
このゲームは『うたの☆プリンスさまっ♪』のファンディスクです。
一応前作の振り返りがありますが、随所にイベントの回想があるので『うたの☆プリンスさまっ♪』を攻略後にプレイするのをオススメします。
今回はSクラス3人+林檎ちゃん+日向先生が攻略対象で、選択肢とミニゲームで分岐します。
前作と違い Episode.1からEpisode.4の4部構成なので、内容はかなり短くなっています。
生徒編では恋人同士から、先生編では事務所所属になれなかった所からスタートしますが、どのキャラもファンディスクなので糖度は高めで、前作と同じCEROではありますが、リップ音バッチリのキスシーン多めになっています。
そして『AA』でもそうでしたが、あるキャラの立ち絵は前作から全く改良されておらず、素敵なスチルとのギャップが激しいので、立ち絵などのイラストを重視される方には向いていないかもしれません。
ゲーム自体は短いですが、前作で攻略出来なかった先生2人の内容が良かったので、先生目当ての方に是非攻略して欲しいです!
一ノ瀬トキヤ(CV:宮野真守)
キャラクター
理論的でクールな青年。
何でもそつなくこなすように見えるが、影の努力家でもある。
内に熱い情熱を持っているが表にだすことはない。
普段はもの静かな事なかれ主義。
内容
卒業オーディション優勝後、最後の『おはやっほ~ニュース』が終了し、『HAYATO』としての仕事を終わらせたトキヤくん。
次の日2人は学園長室に呼ばれ、トキヤくんが『ハートリング』という商品のCMに出ることになったので、CMソングを作るように言われます。
『ハートリング』はハート型のネックレスが2つに分かれ、カップルがそれぞれつけられるという商品なので、恋人達に訴えかけるような愛情溢れた曲を作らなければなりません。
しかし2人とも恋愛初心者なので、レンくんに相談したりCMのコンセプトを勉強し直したり、少しずつ作曲を進めていきます。
仕事の合間には主人公の傍にいてくれるトキヤくんですが、なぜか寂しそうな顔をする時があって …… 。
感想
トキヤくん素敵です! 何というロマンチックさ。
普通ならむず痒くなりそうなシチュエーションやセリフも、トキヤくんだとドキドキ度満点です!!
内容は、2人で一生懸命作った曲がクライアントに聴いてもらう前から没になってしまい、それをトキヤくんが主人公に言い出せないという話です。
真面目な2人なのでそれでも諦めず努力するし、ラストはどのエンディングも素敵なので安心して下さい。
そしてトキヤくん編ではレンくんがセットで出て来ます。
宮野さんも仰っていましたが、トキヤくん編はかなり甘いです。本当に甘いです。
普段クールなトキヤくんは飴と鞭を使い分けていて、仕事面では厳しいですがそれ以外は甘くてロマンチックなイベントが盛り沢山ですよ!
特に恋愛 ENDのスチルは素敵度満点なので、私の場合は普通に「キャー〜〜!!」って声が出ちゃいました(笑)
生徒7人の中で一番最後にクリアしたのがトキヤくんだったのですが、トキヤくんと主人公の組み合わせが一番しっくりくるというか、恋人同士だけど仕事面でもお互いにしっかりサポート出来ていたように思うので、生徒7人の中では一番オススメです。
- オススメのセリフ
私の中も君で溢れている。
この心のすべて少しの空白もないくらい …… 。○○、私の中は君でいっぱいです。
でも100%じゃないでしょう。
君の中を、そのすべてを私で満たしたい。
他の誰にも触れさせたくない。永久に私だけの恋人でいてください。
神宮寺レン(CV:諏訪部順一)
キャラクター
神宮寺財閥の3男。フェミニスト。
大人っぽさと、本気かどうか分からない口調が特徴。
チャラけて見えるが頭は良く、洞察力が鋭い。
真斗とは幼い頃からの知り合いでライバル関係。
内容
卒業オーディション優勝後、学園長室に呼ばれた2人は学園長がいないことをいいことに『愛を確かめ合っている』と学園長が現れます。
恋愛禁止の学園内、しかも学園長室での行動に激怒した学園長は、1ヶ月以内に愛に溢れる曲を1曲作ることが出来れば2人の愛を認めると言います。
早速曲作りを始めた主人公は、曲作りの他に翔くんの仕事の手伝いもすることになります。
ある日翔くんと主人公は仕事で使うものを買いに行きますが、帰り道で偶然レンくんに出会います。
翔くんの仕事の内容をレンくんに話すことは出来ないので、言える範囲で説明するのですが、レンくんの様子が違ってきて …… 。
感想
何だか久しぶりに諏訪部さんの「レディ」を聴いた気がします。
今回もレンくんお得意の情熱的なセリフが満載で、ドキドキしまくりです!
内容はレンくんの本心と不器用な性格についてです。
そしてレンくん編では翔くんがセットで出て来ます。
レンくんは相変わらず本心を見せないし、物分かりの良いふりをしていても心の中では嫉妬しまくり。
努力しているところは見せたくないし、主人公の事が大好き過ぎて手を出せないと思ってしまう、意外と真面目な内容でした。
実はプレイしていて途中までは「レンくんって面倒臭い性格だな」と思ってしまったのですが、エンディングは諏訪部さんCVなだけあって7人の中で一番色気たっぷりなので、プレイしているこっちが恥ずかしくなっちゃう程でした。
諏訪部さんも仰っていましたが、今回のレンくんは格好つけているだけじゃなくイチャイチャしまくりの甘えっ子三男キャラな所も見所ですよ。
本編も甘々で良かったのですが、クリア後に聞ける諏訪部さんのSpecial voiceもかなりオススメです。
- オススメのセリフ
大胆だね。
そんな風に素直に喜ばれると、もっとキミを喜ばせたくなっちゃうよ …… 。
君を独り占めしたい。だから …… 。
今はその瞳にオレだけ映して、その耳でオレの声だけを聞いて …… 。
来栖翔(CV:下野紘)
キャラクター
帽子がトレードマークの少年。
背が低いことと、幼めな外見を気にしているが、性格は男らしく、考え方も大人。面倒見が良い。
体を動かすことが好きで空手が得意。
内容
卒業オーディション優勝後、翔くんは学園長に2人の交際を認めてもらうためにも、アメリカへ行き手術をすることになります。
そして「シャイニング大運動会」で応援歌を歌う仕事を貰い、主人公と一緒に曲を作ることになります。
手術も無事成功し帰国後のある日、翔くんが日向先生のドラマに参加するので現場見学に行った主人公は、成り行きでエキストラとして参加することになりますが、主人公のミスで日向先生が足を怪我してしまいます。
「シャイニング大運動会」の駅伝の最終ランナーである日向先生が怪我をしてしまったので、翔くんが「パートナーは一心同体だ」と病み上がりなのに日向先生の代わりに走ることになり …… 。
感想
翔くん、相変わらず男らしくて優しくて可愛かったです!
「 …… じゃあ …… 俺がいいって言うまで目 …… 閉じてて …… 」って!なんて可愛い誘い方なんだ!
内容は心臓病を克服した翔くんがマラソンと歌で勇気を与えるという話です。
そして翔くん編ではトキヤくんがセットで出て来ます。
病気で苦しむ人などに勇気を与えるためのイベントで駅伝 …… どこぞのチャリティ番組かよ!?とツッコミたくなる設定ですが、翔くんはいつも一生懸命だし、トキヤくんが完全サポートしてくれるし、日向先生は素敵だし、甘さは控えめですが誰がプレイしても好感度が高い内容なんじゃないのかなと思います。
ただ今回もスチルと立ち絵の違いが酷いままだったので、そこは改善して欲しかったですが …… 。
今回はいつも可愛い翔くんが色っぽい表情をする時もあるので、下野さんの可愛い声と色っぽい声の両方を是非堪能して下さい!
本筋以外でもデュエット曲が「男と女のラブドリーム」だったり、Episode.3の朝ごはんの件は『めぞん一刻』を彷彿とさせたり、ある程度の年齢の方はクスッとなると思いますよ。
- オススメのセリフ
あのさ、お前のその …… ドキドキしてる顔は …… 出来たら俺だけに見せてくんねーか。
他の奴に見られたくない。
つーか、なんかもったいなくってさ。俺限定!だとすげー嬉しい。
月宮林檎(CV:中村悠一)
キャラクター
Aクラス担当教師にして、自らも現役アイドル。
性別上、男性であることは周知の事実だが、見た目は女性の女装アイドル。
ちょっぴりわがままな所もあるが、生徒達からの人気は高い。
内容
卒業オーディションを曲だけで受けた主人公は最優秀作曲賞に選ばれますが、歌と曲揃っての採点基準により事務所に所属出来ないことになります。
しかし林檎先生と音也くん、真斗くん、那月くんの後押しで、1ヶ月以内に3人のユニットソングを作り、良い曲が出来なければ林檎先生は教師を辞め、3人の合格が取り消しという条件付きで学園長に判定してもらうことになります。
主人公は林檎先生が使っていた事務所の寮に入れてもらい、先生にアドバイスをもらいつつ曲作りに励みます。
ある日、夜遅くに無許可でレコーディングルームを使用した先生と主人公は、朝まで閉じ込められてしまいます。
翌朝日向先生に発見された2人ですが、林檎先生は見た目は可愛くても中身は男だし、今度の映画で男役をやるから色々気をつけろと言われ …… 。
感想
ゆうきゃん最高です。じゃなかった!林檎ちゃん格好可愛くてドキドキです!
でも林檎ちゃんではなく中村さんの「ありがとよ」でグハッってなっちゃいましたけど!
林檎ちゃん編は先生としてとアイドルとしての立場、男の娘キャラとしての悩みについてです。
ストリー上、音也くん、真斗くん、那月くん、そして日向先生が頻繁に出て来ます。
主人公たちが卒業した後、受け持っているクラスの生徒がどんどん辞めてしまうので、教師としての自信をなくしてしまう、さらに映画でラブシーンをやるので男性として演じられるか自信が持てない。
いつも元気な林檎ちゃんが悩んでいるので、Aクラスの3人と主人公で元気付けたり日向先生に相談したり、さすが先生ルートなだけあって生徒たちとは比べ物にならない程大団円な良いストーリーでした!
そして今回も可愛い林檎ちゃんではあるのですが、時折見せる男っぽさとか、中村さんの声の違いがより林檎ちゃんの魅力を引き出しているように感じました!
正直林檎ちゃんの男姿はかなり微妙だったのですが、中村さんの色気たっぷりな声でもうキュンキュンしまくり状態でした。
前作では攻略出来なかった林檎ちゃんを攻略出来て、本当に良かったです!
- オススメのセリフ
あなたは …… これからたくさんの人と出会って、たくさんの恋をして、そうしていい人をみつけなさい。
アタシ?アタシは …… アイドルですからねっ。みんなの恋人よ。
でも …… たったひとり、誰かを好きになっていいのなら …… 。
あなたみたいな子がいいな。
日向龍也(CV:遊佐浩二)
キャラクター
Sクラスの担当教師にして、現役アイドル。
今はシャイニング事務所の取締役も兼務しており、学園長には日々振り回され気味。
口調はぶっきらぼうだが度量が広く、腕っぷしも強い。
早乙女学園の生徒達のアニキ分。
内容
卒業オーディションを曲だけで受けた主人公は最優秀作曲賞に選ばれますが、歌と曲揃っての採点基準により事務所に所属出来ません。
しかし日向先生から先生の補佐として仕事をしつつ、月に1度の社内コンペ通過を目指すのはどうかと提案された主人公。
先生の個人レッスンも受けつつユニットソングを作り、Sクラスの3人に歌ってもらい事務所所属を目指すことになります。
少しずつ先生の仕事の手伝いにも慣れてきた主人公は、ある日、先生の部屋のCDコレクションの中に『haruki01』と書かれた1枚のCD-ROMを発見します。
再生してみると素敵な曲が流れますが、先生は「今すぐそれを止めろ!今聴いた曲は忘れろ!いいな!」と電源を落とし、さらに「このことはこれ以上聞かないでくれ」と言われてしまい …… 。
感想
とりあえず言わせて下さい!大人の包容力最高〜〜〜〜!
日向先生のシャツとネクタイを緩めるの図!!ダントツで日向先生派になりました。
内容は日向先生の補佐と曲作りをし、2人の距離が縮まっていくという話です。
日向先生編では先生の過去のパートナーの話が出てくるのですが、このパートナーについての情報は林檎ちゃん編で軽く語られていて、日向先生編をプレイすることで詳しく分かるようになっています。
プレイ前は日向先生より林檎ちゃん派だったのと、年齢差もかなりあるので期待度は低かったのですが、はっきり言って他のキャラが霞んでしまう程、日向先生の大人の魅力は凄かったです!
主人公が倒れた時に心配する様子、面倒見の良さ、仕事に対しての姿勢、主人公のことを大切に思いリードする様子など、どれを取っても10人の中でダントツでした!
先生も主人公の年齢や自分の立場などを考えるのですが、トキヤくん、レンくん、翔くんが主人公に近付かないようにしたり意外と可愛い面もあったので、そういう所も良かったと思います。
過去のことで悩んでいた日向先生を林檎ちゃんとシャイニーがこっそり後押しする所も見所ですよ!
と褒めるだけの感想になってしまいましたが、遊佐さんのSpecial voiceを聞くと本編とのギャップに笑い転げると思うので、是非忘れずにSpecial voiceも聞いて下さい。
- オススメのセリフ
そういう奴だから、俺はお前のこと …… 。
なのに、疑っちまった。それが悔しいんだ。
悪いな、俺、教師失格だわ。
お前のこと …… もうただの生徒だなんて思えねー。こんなはずじゃなかったのにな …… 。