ネタバレレビュー
Written by madoka
※セリフやイベント等のネタバレが含まれますので、読まれる際は注意して下さい。
ストーリー
主人公はごく普通の高校生だったが突然能力に目覚め、暴走させてしまう。
能力により疎外され、退学せざるを得なくなった主人公。
そこへ『超』葦中学園の校長、三輪一言から推薦状が届き、異例として『超』葦中学園へ転入することになる。
親切なクラスメイト、雪染菊理に学園を案内され新しい学園生活に胸を躍らせているのも束の間、部活間の抗争に巻き込まれてしまう。
争っていたのは、能力者の集まる7つの特殊部活のうちの2つ、赤部【通称《吠舞羅》】と青部【通称《セプター4》】。
ひょんなことから各部長に目をつけられてしまった主人公を助けたのは特殊部活の1つである白銀部の部長、伊佐那社と夜刀神狗朗、ネコの三人だった。
個性あふれるキャラクター達に囲まれて、主人公の新しい学園生活が幕を開ける。
全体感想
ゲームの詳細
PSP版をクリア済にも関わらず追加要素目当てで購入しましたが、今回も室長の素敵さにメロメロになってしまいました!
猿比古くんも好きなので、私は断然青部派です!!!
この作品はPSPからの移植作品のため本編の内容はPSP版とほぼ同じなので、ここにはPSP版とVita版との違いを書きたいと思います。
まずは『GALLERY』にタッチボイスとアイキャッチが追加されました。
タッチボイスはそのシーンのセリフの抜粋なので新たに収録した訳ではありませんが、それでも一言喋るのは良かったです!
ちゃんと見たい場合は『MEMOIRS』で見ればいいので。
次にイラストが追加されました。
こちらは過去の雑誌に掲載された書き下ろしイラストが閲覧出来ます。
そして今回追加された一番のポイントは『FUTURE』だと思います。
この『FUTURE』は BEST END の後日談で、本編では甘さ控えめだった分、糖度がプラスされた素敵なイベントが盛りだくさんでした!
個人的には室長、猿比古くん、草薙さんの後日談がオススメです。
今回も内容がとても短いので乙女ゲーにボリュームや満足度を求める方には向いていないと思いますが、もしPSP版かVita版か迷われている方がいらっしゃいましたら、Vita版を購入することをオススメします。
※移植作品のため、以下のキャラクター毎の感想は『学園K -Wonderful School Days-』のページに記載したものと同じです。
夜刀神狗朗(CV:小野大輔)
キャラクター
高校二年生。白銀部の部員。主人公より少し前に高等部へ転入してきた。
校長である三輪一言の養子で彼を尊敬している。
その尊敬っぷりは、かつて流浪の生活をしていたという一言の話を聞いた次の日に「流浪の生活をしてきます」という書き置きを残して失踪するほど。
流浪の生活でいろんなスキルを身につけている。
内容
白銀部に入部した主人公。
毎日のようにシロ、クロ、ネコの3人と仲良く部活動に励むようになり、主人公の特殊能力が「物を引きつけ、留まらせる力」だと分かります。
ある日、主人公のためにクロくんが作ってくれた玉子焼きが、作り方が同じなのに以前より美味しくなっていると指摘すると、クロくんは急に「用事を思い出した」と言って出て行ってしまいます。
感想
クロくん凄く真面目で不器用な男の子でした!事あるごとに「一言様」ばかりですけど。
内容は簡単に言うと、料理と一言様と鍛錬とシロとネコで、一応シロENDもあります。
クロ編は終始シロくんが良いポジションにいて、主人公とクロくんの仲を気遣ってくれたり、わざと二人きりにしてくれたりと、真面目過ぎて自分の気持ちにすら気付いていないクロくんをさりげなくサポートしているのが印象的でした。
もちろんクロくんも自分で考えて一言様に相談します。
そんなクロくんなので甘さはほぼありませんでしたが、主人公のことを本当に大切にしてくれるし、エンディングでは家族計画まで話し合う程になっているので、絶対に浮気をしない真面目なキャラクターが好みの方にはオススメします!
小野大輔さんのこういうキャラはハズレがないですよ!
- オススメのセリフ
何故、驚く必要がある。恋人同士 …… 。 …… 。
…… はっ。は、破廉恥なことを言うな、考えるな!くっ …… 。お前が変なことを言うからだろう!
なっ …… ! …… 。な …… んでもない。あ、あまり俺を見るな。意識するだろう。
周防尊(CV:津田健次郎)
キャラクター
高校三年生。赤部の部長。やる気はないが絶大なカリスマを発揮する、『超』葦中学園島の『キング』。
高校生ではあるが二回ほど留年している。気が向いたら授業に出る。向かなければ昼寝。
いつもはダルそうに見えるが、青部との抗争で宗像とやり合う時にはいきいきとした表情を見せる。
内容
赤部に入部した主人公。
学園が広いので迷子になっていた所を、周防先輩のアドバイスで迷わないようになったり、体育祭のリレーで主人公の遅れをカバーしたり、口数は少ない周防先輩ですが、主人公をさりげなく助けてくれます。
ある日、主人公は草薙さんから葦中学園は3回目の留年が決まると強制的に退学になるシステムなので、2回留年している周防先輩にちゃんと勉強するように言ってくれと頼まれます。
感想
キングとっても素敵でした! こういう無口なキャラで津田さんCVって反則的だと思います!
雨で濡れた主人公の髪を拭いてくれたり、やけどの手当てをしてくれたり、さりげなく荷物を持ってくれたり、正直あまり期待していなかったキング編ですが、無口で頼れる男性は素敵です!
内容はほとんどが留年の話です。草薙さんと同い年なんだから当たり前ですね。
キングは頭は良いのに面倒臭がってやらないだけなので、主人公のような甲斐甲斐しく世話をするタイプが合っているかなと思いながらプレイしました。
キング編では草薙さんが特にいい味出していて、さりげなくキングと主人公を2人きりにしてくれたり、元同級生なだけあってとっても大事でした!
草薙さんのお陰と言っても過言ではありません。
以下のセリフは違いますが、『冬の桜』イベントが特に良かったですよ!
- オススメのセリフ
これ、かけてろ。
俺なら全部燃やしてただろうな。こんなことで宗像に小言を言われんのは腹が立つ。
…… よくやったんじゃねえのか。
…… おい、なんでもっと泣いてんだ。初めて …… ?そうだったか。
宗像礼司(CV:杉田智和)
キャラクター
高校三年生。青部の部長であり品行方正を地で行く生徒会室の室長。
学園の生徒という立場でありながら、教師にも敬語を使われている。
校則違反者を容赦なく取り締まるが、そのためなら手段を選ばないこともある。いろいろ身勝手な人。
周防と同い年でありながら高校生なのは、留学をしていたため。
内容
生徒会役員見習いになった主人公。
室長の仕事を手伝うことで学園に早く馴染むというのと、不確定な能力者である主人公を室長が近くに置き、観察するのが目的です。
そしてジグソーバズル、遊園地、夏の合宿など、室長と主人公は一緒に過ごす時間が徐々に増えていきます。
秋になり、日頃読まない恋愛小説を読んでみた室長。
なぜか急に主人公を恋愛小説の登場人物のように恋に落としてみたくなったと言い出し、2人は恋人同士ということになりますが …… 。
感想
「君は安心して私のことを好きでいなさい」って!!!!! 室長〜〜〜〜!
ヤバい!にやけ顏が収まりません(笑)予想通り室長編最高でした!
内容は上記恋人ごっこについてがメインです。あとは主人公の能力や室長の留年についてなどです。
室長は品行方正で規律を重んじるので、恋人ごっこ中でもあまり甘さはありませんでしたが、それでも主人公のために時間を割いてくれるし、とても素敵なキャラクターでした!
普段はクールなのですが、考えが読みづらい掴みどころのない部分もあるのでそこも魅力的でしたし、杉田さんCVのキャラではこういうクールなタイプが好みなので、完璧に室長派になってしまいました!!!
以下のセリフでも分かる通り、主人公は室長に褒めてもらいたくて一生懸命努力するのですが「こういう人がいたら頑張っちゃうのも分かるなぁ」とそう思いながらプレイした室長編でした。
- オススメのセリフ
ここまで、よく頑張りましたね。
私に褒めてもらえたことがそんなに嬉しいですか?
…… 君は素直すぎてたまに心配になりますね。お菓子をくれた人についていってはいけませんよ。
伏見猿比古(CV:宮野真守)
キャラクター
高校二年生。元赤部、現青部の部員。生徒会室役員で風紀委員長。
だいたいいつも不機嫌な雰囲気をまとっている。能力が高く、宗像にはよく無茶ぶりをされている。
赤部の八田美咲とは何か因縁があるようで、彼のことを煽ることもしばしば。
内容
生徒会役員見習いになった主人公。
まだ慣れないことも多く、室長の命令で伏見くんと主人公がペアを組むことに。
そして伏見くんと過ごすうちに、主人公の能力が「促成」だと分かります。
ある時、主人公は伏見くんが女の子に告白されているのを目撃し、女の子が振られたのを見て自分の気持ちに気づきます。
感想
伏見くん素敵じゃないですか!!!! いい意味で裏切られました!
正直、伏見くんは青部ENDをクリアした時にあまりいい印象がなく、青部では絶対室長派だと思っていたんです。
これを記載している時点でまだ室長編をクリアしていないので分かりませんが、予想外に良かったです!
内容は生徒会や青部の仕事を伏見くんとやっていくという甘さはほぼ無い感じでした。
でも、ゴリゴリくんのアタリ棒やカイロをさりげなくくれたり、不器用で優しいので、いつもは「お前」なのに苗字で呼んだだけでもう …… 。
こういうキャラって得ですね!
ハッキリ言えば最後までツンツンしているし甘さはないですが、言葉の端々で伏見くんが主人公のことを大切にしているのが分かるし、ラストはいつの間にかの展開なので結構良かったです!
宮野さん好きの方で甘さは控えめでもいいという方にはオススメです。
- オススメのセリフ
なんで急に黙る。
そんなんであたたまるわけないだろ。なるわけ …… いや。少し温度が変わったか …… ?
下、見ろ。お前の能力って、ほんと役立たずの手品レベルだな。
…… だけど、あたたかい。
草薙出雲(CV:櫻井孝宏)
キャラクター
学園島にある大学の学生であり赤部のOB。
周防の元同級生だが、留年することもなくさっさと高等部を卒業した。
赤部のたまり場でもあるバーを運営している。バーでは夜になると教師向けにアルコールを出したりもする。
内容
赤部に入部した主人公。
草薙さんは赤部のOBではありますが、主人公のことを仲間として受け入れてくれます。
不明だった能力も草薙さんのお陰で判明し、主人公はいつの間にか草薙さんのことを好きになります。
そして海の家の手伝い後、いつも謝ってばかりの主人公に自信を持ってほしいという草薙さんの提案で2人は付き合うことに。
しかし「ヒナが白鳥になるまで温かく見守る」のが目的だと言う草薙さん。
季節は冬になり、草薙さんは「お互いの為に、ここで関係を解消しよう」と言います。
感想
想像して下さい。櫻井さんの声で「キスは初めてか?」って!!!!! 。
スタート直後からキスのおねだりとかラストの朝チュンとか、草薙編でCEROが決まったんだなと確信しました!
だって他のキャラはそういうシーンが一切ない健全なゲームでしたし。
内容は上記の付き合うという流れがメインです。
こういうのは草薙さんと室長だけですね。
このゲームの購入理由が津田さんと櫻井さん目当てだったので、草薙さんは最後まで取って置いたのですが、最初の方に攻略しなくて本当に良かったと思います。
他のキャラと違い、かなり甘々な内容なので。
個人的に草薙編で一番気に入ったのは、終盤に主人公が「 …… 部屋デートって、普通は何をするんでしょう?」って草薙さんに聞くシーンで、その後の草薙さんの対応がとっても良かったので、一番オススメです。
草薙編はバッチリ乙女ゲーなので、櫻井さんファンで甘々好きの方は是非プレイして欲しいです!
- オススメのセリフ
こうやって触れるのは付き合ってからはじめてちゃうか?俺としたことが、のんびりすぎるわ。
けど、このペースは守りたいな。あんたのこと、大事にしたいから。
急がず焦らず、ゆっくり …… 。あんたのこと、深く知っていきたい。
八田美咲(CV:福山潤)
キャラクター
高校二年生。赤部の部員。
曲がったことが嫌いな熱い性格で仲間思いだが、仲間のために熱くなりすぎてしまうことも。
青部の伏見猿比古とは因縁があるようで、よく喧嘩をする様子が目撃されている。
内容
赤部に入部した主人公。
部活とクラスが一緒の八田くんと鎌本くんと仲良くしたいのですが、八田くんは極度に女性が苦手なため、上手く会話することが出来ません。
ですが夏の肝試し以降、八田くんと主人公はまだ少しぎこちないですが少しずつしゃべれるようになります。
季節は冬になり、いつも伏見くんと喧嘩腰になる八田くんがなぜか挑発をスルーするようになります。
他にも赤点ゼロや授業中の居眠りもしないなど、主人公はいつもと様子が違う八田くんの事が気になって …… 。
感想
鎌本くん曰く「他人の1.6倍程度シャイ」なので、最後まで八田くんが可愛くて仕方がありませんでした!!!!
内容は女性と接するのが苦手な八田くんが、主人公とだけは話せるようになる話です。
あとは終始出てくる鎌本くんとのエンドもあります。
一番最初にプレイした時から八田くん編は良さそうだからと最後前まで取って置いたのですが、予想通り能力とか関係なく、初心な2人のやり取りを楽しむ乙女ゲーという感じでした。
内容はとっても良かったのですが、唯一の難点は鎌本くん夏Ver.が素敵過ぎだということです!
八田くんもかなり素敵なんですよ?
CVがじゅんじゅんだし素敵なんですけど、主人公も言っていましたが鎌本くんのワンコっぷりがあまりに私好みで、しかもCVがゆうきゃんだし …… ねえ?
ですが八田編のラストは凄く良かったので、シャイな福山さんキャラがお好きな方にプレイして欲しいです!
- オススメのセリフ
オレだってオマエのそういう優しいとこがす、好きっつーか …… 。
…… オレ、もうオマエを危険な目に遭わせたりしねーから。
…… 次に何かあってもぜってーオマエを守る。
十束多々良(CV:梶裕貴)
キャラクター
高校三年生。赤部の部員。ふわふわした雰囲気の、赤部のムードメーカー。
なにかと不運なカードを引きやすいが、いつもにこにこしている。
色々なバイトをこなしており、多趣味な性格であるためそれも楽しんでいる。周防の面倒をよく見ている。
内容
赤部に入部した主人公。
十束先輩は新入部員の面倒を見る係なので、入部したばかりの主人公の世話をしてくれます。
なぜか不運に巻き込まれる十束先輩ですが、多趣味で優しい先輩に主人公は次第に惹かれていきます。
赤部の夏合宿中、夜中に抜け出して天体観測をした十束先輩と主人公ですが、帰り道で野生の大型動物を捕獲する為の檻に先輩が誤って閉じ込められてしまいます。
感想
十束先輩ってなんとなく某テニスキャラに似てないですか?
笑った顔が特に似ていると思うのですが …… 。
笑うと目が細くなるから?それとも優しい口調がそう思わせるのか?
終始気になって仕方がありませんでした。
内容は十束先輩の不幸体質についてです。あとはバイトと趣味のことです。
先輩はとにかく不運に見舞われる体質なので、飛んできたものが当たったり、落ち葉の下敷きにされたり、マンホールに落ちそうになったりと、顔も素敵で優しく面倒見もいいのに可哀想なタイプでした。
でも能力とか関係なく、十束編は普通の乙女ゲーな内容なので、万人受けする内容だと思います。
梶さんの声で「 …… 俺はただの部活の先輩で、それ以上にはなれない?」ってドキドキしちゃいませんか?!
十束先輩は意外と抜けていることが多いので、優しいけど頼りないタイプが好きな方にオススメします!
- オススメのセリフ
もしかして今、特殊能力を使うつもり?
君の手があの時みたいに熱くなったからそうなのかなって思ったけど …… 、君の赤い顔を見る限り、どうやら違うみたいだ。
うん。リンゴみたいに真っ赤。
けど、この手は離してあげないよ。君を見失いたくないから。